【2013年冬】コミケカタログカップリング調査−7(うたの☆プリンスさまっ♪)

今回は前回に引き続き、ゲームジャンルを攻めていきます。
今回の作品は「キスよりすごい音楽って本当にあるんだよADV」の『うたの☆プリンスさまっ♪』です!

前回の「スタイリッシュ英雄(HERO)アクションゲーム」もそうでしたが
いつからゲームのジャンル名はこんなに長くなったんでしょうか・・・。
まるでラノベのタイトルみたいですね。
「RPG」「ADV」「アクション」「シューティング」くらいしかなかった時代が懐かしいです。

うたプリについての私の知識レベルとしては、アニメは1期2期と見ていますが
ゲームは全くやっていません。
ただ、カップリング表記を調べてる最中に、「様々なネタバレ」をひいてしまったので
それとなく知識はあります。
表記自体にネタバレがあるとか、油断してました・・・。

この記事もそれとなくネタバレを含んでいるかもしれないのでご注意を!

【前提】うたプリカップリングの集計にあたって

一言で「カップリング表記を集計する」と言っても、
作品ごとにイロイロと迷うケースがありますので最初に整理しておきます。
あくまで今回の集計にあたってのルールです。

HAYATO

Sクラスのアノ人とは別キャラとして扱います。
あえてHAYATOと書く意味があるんだろうという判断。

那月・砂月

別キャラ扱いです。

月宮林檎

男性扱いです。

美風藍

男性扱いです。

小傍唯・聖川真美

まず、来栖翔・聖川真斗とは別キャラとして扱います。
性別に関しては、女装と女体化両方に使われていると思いますが
元々は女装時の名前として使われているので、男性扱いとします。(男性だから女装をする)

全部の作品に言えることですが、女装・女体化についての
BL判断をどうするかはいろんな方に意見を聞いてみたいところです。
今回の調査では、「女装:男性扱い」「女体化:女性扱い」で通しています。

ST☆RISH・HE☆VENS・先輩組・プリンスなどのグループ表記

これらのグループ名は
・「単体ではカップリング表記とカウントしない」(単純にグループとしての呼称)
 →単に「ST☆RISH」とか「先輩組中心」とかはカップリング表記とカウントしない

・「他の表記と組み合わさった場合はカウントする」
 →例えば「プリ春」(連結表記)は「プリンス×春歌」の意味でカップリング表記としてカウントする
 →同様に「先輩×春歌」もカップリング表記としてカウント

と、集計していたのですが、前回の夏コミの集計結果を見た方から
「寒色」とか「ルーレットサンド」とかをカップリング表記として
使ってるというご指摘を頂きました。
たしかに、コンビ名だったり「〜サンド」みたいな表記はグループを表しつつも
カップリングを示していそうです。
ただ、4人以上のグループ名とか学校名をカップリング表記とするのは違うかなと思ったので↓

・例外として、構成人数3人以下のグループ名・コンビ名はカップリング表記としてカウントする
 →うたプリで言えば「寒色系男子」「御曹司」「ROT組」などです

ちょっと長い前置きでしたが、実際に見てみる方が
分かりやすいですね、きっと。
では早速!

【C85】うたの☆プリンスさまっ♪

サークル数 表記サークル数 表記サークル率 表記数 表記率
364 291 80% 426 117%

サークル数

うたプリは「ゲーム(レン藍→恋愛)」のジャンルに入っています。
※2013/12/13追記:素で間違えました・・・

ジャンル全体としては916サークルで、そのうちうたプリがメインのサークルは
364サークル(40%)となっています。
他の方の集計を見たら372サークルになっていましたが、
他の作品がメインでもうたプリがあればカウントしてるのか、よく分かりませんでした。
ただ概ね40%というところは変わりません。

表記サークル数・表記サークル率

表記サークル率は80%と、今回調査した10作品の中では一番低い結果でした。
じゃあサークルカットにはイラストだけなの?という訳でもなくて
「先輩組」とか「春歌中心」とか「オールキャラ」という記載が多かったためです。

表記数・表記率

うたプリは、表記サークル率(表記サークル数/全サークル数)は低いのに
表記率(表記数/全サークル数)は標準くらいということで
「書くサークルは一杯書く」傾向にあります。

これまでのグラフとなにか違います。1サークルで10表記!
飛び抜けて多いサークルがありますね。

藍春 蘭春 嶺春 カミュ春 レン春
翔春 セシ春 嶺藍 博藍 蘭レン

の10表記が1つのサークルカットに書かれています。
↓コミケWebカタログではこちら
ログイン | Comike Web Catalog

このサークルさんは、デビサバ2とダンロンのカップリングも書かれているので
全部で15個の表記がありました。
今回のコミケカタログ全体でもトップクラスの数だと思います。
(C84の最高はたしか18表記でした)

カップリング表記ランキング

1〜10位

順位 表記 表記数 構成比 記法 キャラ1 キャラ2 CP種別
1 レンマサ 31 7.3% 連結 神宮寺レン 聖川真斗 BL
2 音トキ 24 5.6% 連結 一十木音也 一ノ瀬トキヤ BL
3 蘭嶺 18 4.2% 連結 黒崎蘭丸 寿嶺二 BL
4 藍春 15 3.5% 連結 美風藍 七海春歌 NL
5 嶺藍 13 3.1% 連結 寿嶺二 美風藍 BL
6 那翔 12 2.8% 連結 四ノ宮那月 来栖翔 BL
7 トキ春 11 2.6% 連結 一ノ瀬トキヤ 七海春歌 NL
トキ音 11 2.6% 連結 一ノ瀬トキヤ 一十木音也 BL
9 砂翔 9 2.1% 連結 四ノ宮砂月 来栖翔 BL
10 プリ春 8 1.9% 連結 プリンス 七海春歌 NL
蘭春 8 1.9% 連結 黒崎蘭丸 七海春歌 NL
カミュ春 8 1.9% 連結 カミュ 七海春歌 NL
カミュセシ 8 1.9% 連結 カミュ 愛島セシル BL
嶺春 8 1.9% 連結 寿嶺二 七海春歌 NL

1位は御曹司組の「レンマサ」!
うたプリもトップで7%とかなり混戦ですねー。
ST☆RISH圧勝かと思わせつつ、3位〜5位は先輩たちが頑張っています。
ヒロインの春歌の人気からノマカプが多いうたプリですが
ノマカプのトップは「藍春」でした。
アニメしか見てない人なので、ちょっと意外でした。

表記方法としては、名前を繋げる「連結」表記オンリーです。
整然としていますね。
うたプリは「同じカップリングだけど別表記」みたいなことが
少ない印象があります。
統一感バッチリ。

11〜20位(実質15〜23位)

順位 表記 表記数 構成比 記法 キャラ1 キャラ2 CP種別
15 マサレン 7 1.6% 連結 聖川真斗 神宮寺レン BL
翔春 7 1.6% 連結 来栖翔 七海春歌 NL
17 先輩春 6 1.4% 連結 先輩 七海春歌 NL
レン春 6 1.4% 連結 神宮寺レン 七海春歌 NL
19 嶺蘭 5 1.2% 連結 寿嶺二 黒崎蘭丸 BL
20 藍嶺 4 0.9% 連結 美風藍 寿嶺二 BL
音春 4 0.9% 連結 一十木音也 七海春歌 NL
那春 4 0.9% 連結 四ノ宮那月 七海春歌 NL
砂那 4 0.9% 連結 四ノ宮砂月 四ノ宮那月 BL

ここも「連結」表記ですね。
冒頭の「グループ名×キャラ名」のパターンとして「先輩春」が出てきています。

21〜30位(実質24〜35位)

順位 表記 表記数 構成比 記法 キャラ1 キャラ2 CP種別
24 レントキ 3 0.7% 連結 神宮寺レン 一ノ瀬トキヤ BL
トキレン 3 0.7% 連結 一ノ瀬トキヤ 神宮寺レン BL
薫翔 3 0.7% 連結 来栖薫 来栖翔 BL
嶺二受 3 0.7% 寿嶺二 不明
セシ春 3 0.7% 連結 愛島セシル 七海春歌 NL
藍×春歌 3 0.7% × 美風藍 七海春歌 NL
真春 3 0.7% 連結 聖川真斗 七海春歌 NL
レン翔 3 0.7% 連結 神宮寺レン 来栖翔 BL
博藍 3 0.7% 連結 博士 美風藍 BL
翔レン 3 0.7% 連結 来栖翔 神宮寺レン BL
翔那 3 0.7% 連結 来栖翔 四ノ宮那月 BL
寒色 3 0.7% 固有 聖川真斗 一ノ瀬トキヤ BL

大混戦すぎて24位にズラッと並んでいます。
ここでアニメに出てこないキャラがいて、ネタバレを踏みました。

攻受マトリックス

縦に攻キャラ・横に受キャラを並べて表にしてみました。
攻キャラランキングと受キャラランキングも兼ねてます。

なんといっても受キャラはダントツで春歌!
30%は強いですね〜。
しかも特定のキャラとだけではなく、満遍なく仲がいいです。

逆に攻めキャラの方は大混戦。
トップテン合計でも全体の77%しかありません。
かなり分散してますね。

あとはざっくりとですが、ST☆RISHはST☆RISH内、先輩達は先輩の中での
カップリングが多いですね。
かなり偏ってるのは音也くんで、音也受はトキヤ攻だけですね。

グループ跨ぎとしては、セシルが表に見えてない所で
カミュとのカップリングが多いです。

キャラクタ一覧

No. キャラ名 登場回数 構成比 性別
1 七海春歌 126 14.8% 女性
2 一ノ瀬トキヤ 91 10.7% 男性
3 神宮寺レン 81 9.5% 男性
4 来栖翔 70 8.2% 男性
5 寿嶺二 69 8.1% 男性
6 聖川真斗 66 7.8% 男性
7 一十木音也 56 6.6% 男性
8 美風藍 53 6.2% 男性
9 黒崎蘭丸 44 5.2% 男性
10 四ノ宮那月 43 5.1% 男性
11 四ノ宮砂月 42 4.9% 男性
12 カミュ 25 2.9% 男性
13 愛島セシル 20 2.4% 男性
14 来栖薫 9 1.1% 男性
15 プリンス 9 1.1% 男性
16 先輩 9 1.1% 男性
17 日向龍也 7 0.8% 男性
18 HAYATO 7 0.8% 男性
19 博士 4 0.5% 男性
20 月宮林檎 4 0.5% 男性
21 モブ 3 0.4% 男性
22 渋谷友千香 3 0.4% 女性
23 小傍唯 2 0.2% 男性
24 神宮寺誠一郎 1 0.1% 男性
25 教師 1 0.1% 男性
26 ST☆RISH 1 0.1% 男性
27 鳳瑛一 1 0.1% 男性
28 聖川真美 1 0.1% 男性
29 如月愛音 1 0.1% 男性
30 ヘブンズ 1 0.1% 男性
31 音波圭 1 0.1% 男性

前回のBASARAやヘタリアなどと比べるとキャラ数がかなり少ないです。
いくつか入ってるグループ名などを除くと、純粋なキャラクタは20人程しかいません。
それでも乙女ゲームやギャルゲーの基準からすれば、シリーズを重ねている分
多いほうかもしれませんね。

それにしてもヒロインが強い!
「乙女ゲームの世界も二次創作はBLばかり」という噂を聞いていたので
正直、この結果には驚きました。
他の乙女ゲームはここまで調べてないので、
もしかしたらうたプリが特殊なのかもしれませんね。
ヒロインのキャラ造形によって人気のあるなしもあるでしょうし。
この点は改めてどこかで検証します。(もうしてる人がいれば嬉しい)

記法別ランキング

カップリング表記の書き方別のランキングです。

順位 記法 表記数 構成比
1 連結 328 77.0%
2 × 47 11.0%
3 20 4.7%
4 固有 13 3.1%
5 5 1.2%
6 2 0.5%
2 0.5%
2 0.5%
9 愛され 1 0.2%
1 0.2%
1 0.2%
1 0.2%
AND 1 0.2%
ト音記号 1 0.2%
1 0.2%
総計 426 100.0%

「連結」「×」「受」と標準的な構成です。
うたプリならではの記法としては「ト音記号」ですね。
キャラ名(藍と嶺二)の間にト音記号が入っていました。
さすが「キスよりすごい音楽って本当にあるんだよADV」!

カップリング種別

CP種別 表記数 構成比
BL 280 65.7%
GL 1 0.2%
NL 119 27.9%
不明 26 6.1%

冒頭に書いた特殊な事情で、BLかどうかの判断は人によって分かれそうです。
そんな中でもやはり、他の作品に比べてNLが多い!
前回のBASARAは4%弱でしたからね。
黒バスも3%弱くらい。
乙女ゲームの面目躍如というところでしょうか。

ちょっと意外だったのは、GLが1件だけという。
アニメを見てる限り、友春とかもうちょっとあるんじゃないかと思ってましたが。
もしかしたら文字で書いてないサークルにあるかもしれませんね。

うたの☆プリンスさまっ♪まとめ

・カップリング表記を書くサークルは少ないけど、書くところは10表記とか書く
・春ちゃん最強!
・ノマカプも思った以上に多いよ

今回はここまで。
次回は、プリンス様繋がりで『テニスの王子様』を見てみたいと思います。
これまでの作品と違って、キャラ数がハンパなく多いはずです。
気合、入れて、いきます!
ではまたー。

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【2013年冬】コミケカタログカップリング調査−6(戦国BASARA)

これから2回連続で、今まで深く踏み込んでこなかったゲーム関係を攻めてみたいと思います。
今回は「スタイリッシュ英雄(HERO)アクションゲーム」の『戦国BASARA』です!

アニメの2期は見ていましたが、ゲームはやっていないので
ちょいちょい知らないキャラが出てきますね。
それと、学園BASARAも戦国BASARAに混ぜて合算しています。

【前提】幼名について

戦国モノならではの話ですが、今回の集計で
「幼名は別キャラ扱い」としています。
戦国BASARAのカップリングでよく見るのは
・梵天丸→伊達政宗
・弁丸→真田幸村
・竹千代→徳川家康
あたりでしょうか。

大河ドラマの「梵天丸もかくありたい」とか懐かしいですね。

戦国BASARA【C85】

サークル数 表記サークル数 表記サークル率 表記数 表記率
422 376 89% 535 127%

サークル数

戦国BASARAは「ゲーム(歴史)」のジャンルに入っています。
ジャンル全体としては540サークルで、そのうちBASARAがメインのサークルは
422サークル(78%)と、ジャンル内圧倒的大多数勢力になっています。

表記サークル数・表記サークル率

いつも通り「女性人気が高い作品の表記サークル率は80〜90%」の法則からいけば
BASARAはカップリング表記を書くサークルが多い作品です。

表記数・表記率

表記率も127%と高い水準。

グラフを見ても、他の作品に比べて2表記以上書くサークルが多いです。
(全作品比較は最終回のまとめでやります)

カップリング表記ランキング

1〜10位

順位 表記 表記数 構成比 記法 キャラ1 キャラ2 CP種別
1 小政 29 5.4% 連結 片倉小十郎 伊達政宗 BL
2 ダテサナ 26 4.9% 連結 伊達政宗 真田幸村 BL
3 家三 25 4.7% 連結 徳川家康 石田三成 BL
4 チカナリ 23 4.3% 連結 長曾我部元親 毛利元就 BL
佐幸 23 4.3% 連結 猿飛佐助 真田幸村 BL
6 小十佐 17 3.2% 連結 片倉小十郎 猿飛佐助 BL
7 小十郎×政宗 14 2.6% × 片倉小十郎 伊達政宗 BL
8 サナダテ 11 2.1% 連結 真田幸村 伊達政宗 BL
政小 11 2.1% 連結 伊達政宗 片倉小十郎 BL
10 親就 10 1.9% 連結 長曾我部元親 毛利元就 BL
幸佐 10 1.9% 連結 真田幸村 猿飛佐助 BL

時はまさに1059(戦国)!
トップでも5%という大混戦です。
やはり伊達主従、真田主従が人気ですが、関ヶ原組や瀬戸内も頑張っています。
それにしても僅差。
タイバニの「兎虎」30%とはなんだったのか。

11〜20位

順位 表記 表記数 構成比 記法 キャラ1 キャラ2 CP種別
12 伊達政宗×真田幸村 9 1.7% × 伊達政宗 真田幸村 BL
13 親三 7 1.3% 連結 長曾我部元親 石田三成 BL
家康×三成 7 1.3% × 徳川家康 石田三成 BL
小梵 7 1.3% 連結 片倉小十郎 梵天丸 BL
三家 7 1.3% 連結 石田三成 徳川家康 BL
17 瀬戸内 6 1.1% 固有 長曾我部元親 毛利元就 BL
伊達×真田 6 1.1% × 伊達政宗 真田幸村 BL
三吉 6 1.1% 連結 石田三成 大谷吉継 BL
秀半 6 1.1% 連結 豊臣秀吉 竹中半兵衛 BL

BASARAは他の作品に比べてフルネームでの表記が多いです。
「伊達政宗」「真田幸村」って書くだけでぐっと熱くなりますよね。

それと、最初に書いた幼名がここで出てきています。
小梵といえば、キャラデザの土林誠先生がシャッツキステで個展を開いた時に
↓こんなコースターを頂きました。

梵天丸のカラーイラストも何点か展示されてましたね。

◆当時のイベント情報◆
2012年3月14日(水)~3月29日(木) 土林誠 個展 : シャッツキステ 新着情報

21〜30位

順位 表記 表記数 構成比 記法 キャラ1 キャラ2 CP種別
21 幸村×佐助 5 0.9% × 真田幸村 猿飛佐助 BL
徳川家康×石田三成 5 0.9% × 徳川家康 石田三成 BL
幸慶 5 0.9% 連結 真田幸村 前田慶次 BL
24 チカダテ 4 0.7% 連結 長曾我部元親 伊達政宗 BL
三半 4 0.7% 連結 石田三成 竹中半兵衛 BL
元親×元就 4 0.7% × 長曾我部元親 毛利元就 BL
毛長 4 0.7% 連結 毛利元就 長曾我部元親 BL
吉三 4 0.7% 連結 大谷吉継 石田三成 BL
真田主従 4 0.7% 固有 真田幸村 猿飛佐助 BL
ダテチカ 4 0.7% 連結 伊達政宗 長曾我部元親 BL
毛利受 4 0.7% 毛利元就 不明

やっぱりフルネーム!
固有の表記として「真田主従」も出てきています。

それにしても徹底して男同士の世界ですね。
(この次の32位にようやく「伊達いつ」が出てきます)

それとここには出てきていませんが、「▽▲」という表記がありました。
石田三成×徳川家康の意味で、ふたりの髪型(と髪の色)を示しているそうです。
い、言われてみればそうですけど!
ヘタリアの顔文字もそうですが、考えるものですね〜。

ただこの表記、ポケモンBWのサブマスカップリングでも
「▽▲」(クダリ×ノボリ)として使われているので、注意が必要です。

攻受マトリックス

縦に攻キャラ・横に受キャラを並べて表にしてみました。
攻キャラランキングと受キャラランキングも兼ねてます。

攻め受け両面で、奥州一の暴れん坊『伊達政宗』がトップ!
攻キャラ部門ではギリギリ1表記差で部下の『片倉小十郎』が2位につけてます。
伊達主従強いですね〜。

南の瀬戸内勢の力関係は明確で、長宗我部×毛利が40に対して
逆は4表記と、10倍の差があります。

関ヶ原組は東軍攻め・西軍受けが優勢。
▽▲より▲▽のようですね。

キャラクタ一覧

No. キャラ名 登場回数 構成比 性別
1 伊達政宗 203 19.4% 男性
2 真田幸村 139 13.3% 男性
3 片倉小十郎 117 11.2% 男性
4 石田三成 97 9.3% 男性
5 長曾我部元親 92 8.8% 男性
6 猿飛佐助 83 8.0% 男性
7 徳川家康 73 7.0% 男性
8 毛利元就 70 6.7% 男性
9 前田慶次 21 2.0% 男性
10 竹中半兵衛 17 1.6% 男性
11 大谷吉継 16 1.5% 男性
12 黒田官兵衛 13 1.2% 男性
13 梵天丸 13 1.2% 男性
14 松永久秀 11 1.1% 男性
15 豊臣秀吉 10 1.0% 男性
16 織田信長 6 0.6% 男性
17 いつき 6 0.6% 女性
18 風魔小太郎 5 0.5% 男性
19 弁丸 5 0.5% 男性
20 明智光秀 5 0.5% 男性
21 武田信玄 4 0.4% 男性
22 雑賀孫市 4 0.4% 女性
23 前田利家 3 0.3% 男性
24 濃姫 3 0.3% 女性
25 最上義光 3 0.3% 男性
26 竹千代 3 0.3% 男性
27 まつ 3 0.3% 女性
28 真田幸村♀ 2 0.2% 女性
29 尼子晴久 1 0.1% 男性
30 毛利元就♀ 1 0.1% 女性
31 毛利軍兵士 1 0.1% 男性
32 伊達政宗♀ 1 0.1% 女性
33 かすが 1 0.1% 女性
34 北条氏政 1 0.1% 男性
35 本多忠勝 1 0.1% 男性
36 長曾我部元親♀ 1 0.1% 女性
37 森蘭丸 1 0.1% 男性
38 立花宗茂 1 0.1% 男性
39 小早川秀秋 1 0.1% 男性
40 野郎共 1 0.1% 男性
41 オッサン 1 0.1% 男性
42 宇都宮広綱 1 0.1% 男性
43 天海 1 0.1% 男性
44 お市 1 0.1% 女性
45 大友宗麟 1 0.1% 男性

上位は納得の布陣。
そしてニ兵衛対決は『竹中半兵衛』に軍配があがっています。
長曾我部さんはこの「曾」の漢字を使ってるのがBASARAの特徴です。
他のゲームだと大体「長宗我部」ですね。

女性キャラではオリジナルキャラ『いつき』がトップ。
次いで『雑賀孫市』です。(BASARAでは女性です)

あと『天海』さんの正体は謎に包まれてるらしいので
もちろん『明智光秀』とは別カウントです。

記法別ランキング

カップリング表記の書き方別のランキングです。

順位 記法 表記数 構成比
1 連結 348 65.0%
2 × 108 20.2%
3 固有 32 6.0%
32 6.0%
5 6 1.1%
6 1.1%
7 1 0.2%
1 0.2%
1 0.2%
総計 535 100.0%

全体傾向はいつも通り。
少し固有表記が多いかなというかんじです。
固有表記では
「瀬戸内」(瀬戸内海を挟んで睨み合う長曾我部元親・毛利元就)
「真田主従」(真田幸村・猿飛佐助)
「双竜」(伊達主従と同義:伊達政宗・片倉小十郎)
「蒼紅」(テーマカラーから:伊達政宗・真田幸村)
あたりが多いです。

カップリング種別

CP種別 表記数 構成比
BL 481 89.9%
GL 1 0.2%
NL 19 3.6%
不明 34 6.4%
総計 535 100.0%

圧倒的BL。
「BASARAはBLが9割」みたいな本が出せそうですね。

GLが1件ありますが、「女体化親就」という
GLと言っていいのか微妙なカップリングでした。

戦国BASARAまとめ

・なんといっても伊達主従!
・幸村さんも頑張ってるよ
・フルネームで書く文化
・BLが9割!

今回は以上です。
次回は、同じゲーム関係で『うたプリ』に行ってみたいと思います。
漢達の熱いバトルから一転、乙女ゲームの世界を見てみます。
ではでは!

コミケカタログ厚さ重量データ(2013年冬版)

いよいよ冬本番!
コミケカタログ(冊子版)が発売されたのでいつも通り
厚さ・重量データを更新してみました。

今回は準備会の予告通り、200グラム以上の大幅ダイエットに成功しています!

↓夏の予告

会場 日数 サー
クル
参加
人数
ページ 厚さ
[cm]
厚/P
[μm]
重量
[kg]
重/P
[g]
価格
C21 1982 晴海 1 970 10,000 32 0.2 56 0.1 2.2 100
C22 1982 晴海 1 1,060 8,000 44 0.2 52 0.1 2.0 100
C23 1983 晴海 1 1,200 13,000 44 0.2 52 0.1 2.1 100
C24 1983 晴海 1 1,500 18,000 52 0.3 65 0.1 2.5 200
C25 1983 晴海 1 1,550 25,000 56 0.3 55 0.1 2.2 200
C26 1984 晴海 1 2,400 30,000 96 0.4 43 0.2 1.7 200
C27 1984 晴海 1 2,300 25,000 80 0.4 44 0.1 1.6 200
C28 1985 晴海 1 3,450 30,000 128 0.6 43 0.2 1.6 300
C29 1985 晴海 1 4,000 30,000 152 0.7 43 0.3 1.7 300
C30 1986 晴海 1 3,900 35,000 160 0.7 45 0.3 1.6 300
C31 1986 TRC 2 4,400 40,000 188 0.9 46 0.3 1.6 300
C32 1987 TRC 2 4,400 60,000 216 0.9 39 0.4 1.7 400
C33 1987 TRC 2 4,400 55,000 216 1.0 46 0.4 1.7 400
C34 1988 晴海 2 9,200 70,000 376 1.5 39 0.6 1.7 500
C35 1989 晴海 2 8,900 70,000 372 1.4 38 0.6 1.6 500
C36 1989 晴海 2 10,000 100,000 420 1.6 39 0.7 1.6 600
C37 1989 幕張 2 11,000 120,000 452 1.3 29 0.7 1.5 600
会場 日数 サー
クル
参加
人数
ページ 厚さ
[cm]
厚/P
[μm]
重量
[kg]
重/P
[g]
価格
C38 1990 幕張 2 13,000 230,000 544 1.5 28 0.8 1.5 700
C39 1990 幕張 2 13,000 250,000 544 1.4 25 0.7 1.3 700
C40 1991 晴海 2 11,000 200,000 480 1.2 26 0.6 1.3 800
C41 1991 晴海 2 14,000 200,000 640 1.6 25 0.9 1.3 800
C42 1992 晴海 2 12,000 250,000 536 1.4 26 0.7 1.3 800
C43 1992 晴海 2 15,000 180,000 656 1.6 25 0.9 1.3 800
C44 1993 晴海 2 15,000 250,000 704 1.8 26 0.9 1.3 1,000
C45 1993 晴海 2 16,000 200,000 664 1.7 25 0.9 1.3 1,000
C46 1994 晴海 2 16,000 240,000 712 1.8 25 0.9 1.3 1,000
C47 1994 晴海 2 16,000 200,000 720 1.8 24 0.9 1.3 1,000
C48 1995 晴海 3 22,000 250,000 960 2.4 25 1.3 1.3 1,300
C49 1995 晴海 2 16,000 220,000 752 1.9 25 1.0 1.3 1,000
C50 1996 TBS 2 18,000 350,000 864 2.1 25 1.1 1.3 1,200
C51 1996 TBS 2 22,000 220,000 968 2.4 25 1.3 1.3 1,400
C52 1997 TBS 3 33,000 400,000 1,360 3.3 24 1.7 1.3 1,500
C53 1997 TBS 2 22,000 300,000 976 2.4 25 1.3 1.3 1,400
C54 1998 TBS 3 33,000 380,000 1,360 3.3 24 1.8 1.3 1,600
C55 1998 TBS 2 23,000 300,000 1,056 2.6 25 1.4 1.3 1,400
C56 1999 TBS 3 35,000 400,000 1,424 3.4 24 1.8 1.3 1,700
C57 1999 TBS 3 25,000 320,000 1,088 2.6 24 1.4 1.3 1,600
会場 日数 サー
クル
参加
人数
ページ 厚さ
[cm]
厚/P
[μm]
重量
[kg]
重/P
[g]
価格
C58 2000 TBS 3 35,000 430,000 1,432 3.4 24 1.8 1.3 1,700
C59 2000 TBS 2 23,000 300,000 1,048 2.5 24 1.4 1.3 1,600
C60 2001 TBS 3 35,000 420,000 1,424 3.4 24 1.8 1.3 1,800
C61 2001 TBS 2 23,000 360,000 1,012 2.4 24 1.3 1.3 1,700
C62 2002 TBS 3 35,000 480,000 1,408 3.4 24 1.8 1.3 1,800
C63 2002 TBS 3 35,000 450,000 1,392 3.4 24 1.8 1.3 1,800
C64 2003 TBS 3 35,000 460,000 1,392 3.3 24 1.8 1.3 1,800
C65 2003 TBS 3 35,000 420,000 1,392 3.4 24 1.8 1.3 1,800
C66 2004 TBS 3 35,000 510,000 1,392 3.2 23 1.8 1.3 1,800
C67 2004 TBS 2 23,000 370,000 1,008 2.4 23 1.3 1.3 1,700
C68 2005 TBS 3 35,000 480,000 1,400 3.2 23 1.8 1.3 1,800
C69 2005 TBS 2 23,000 350,000 1,012 2.4 24 1.3 1.3 1,800
C70 2006 TBS 3 35,000 430,000 1,400 3.2 23 1.8 1.3 2,000
C71 2006 TBS 3 35,000 440,000 1,404 3.2 23 1.8 1.3 2,000
C72 2007 TBS 3 35,000 550,000 1,428 3.2 23 1.8 1.3 2,000
C73 2007 TBS 3 35,000 500,000 1,392 3.2 23 1.8 1.3 2,000
C74 2008 TBS 3 35,000 550,000 1,424 3.2 23 1.8 1.3 2,000
C75 2008 TBS 3 35,000 510,000 1,400 3.1 22 1.8 1.3 2,000
C76 2009 TBS 3 35,000 560,000 1,432 3.3 23 1.9 1.3 2,000
C77 2009 TBS 3 35,000 510,000 1,432 3.2 23 1.8 1.3 2,000
会場 日数 サー
クル
参加
人数
ページ 厚さ
[cm]
厚/P
[μm]
重量
[kg]
重/P
[g]
価格
C78 2010 TBS 3 35,000 560,000 1,438 3.2 22 1.9 1.3 2,000
C79 2010 TBS 3 35,000 520,000 1,422 3.2 23 1.8 1.3 2,000
C80 2011 TBS 3 35,000 540,000 1,400 3.1 22 1.8 1.3 2,000
C81 2011 TBS 3 35,000 500,000 1,420 3.2 22 1.8 1.3 2,000
C82 2012 TBS 3 35,000 560,000 1,400 3.1 22 1.8 1.3 2,000
C83 2012 TBS 3 35,000 550,000 1,412 3.3 23 1.8 1.3 2,000
C84 2013 TBS 3 35,000 590,000 1,436 3.2 22 1.8 1.2 2,000
C85 2013 TBS 3 35,000   1,428 2.9 20 1.6 1.1 2,000

注意事項

・ページ・厚さ・背表紙イラストはタルトの独自調査に基づきます
・ページ数は表紙・裏表紙・地図を除いてカウントしています(なので公式発表のページ数とは異なります)
・数値はそれぞれ見えてない桁を四捨五入しています

コミケカタログ重量グラフ

素晴らしいダイエット効果ですね!
四捨五入して見えない所を加味すると、
重量は、1.794[kg]→1.593[kg]と201グラムほど減っていました。
厚さも3.18[cm]→2.92[cm]と2.6ミリほど薄く。

新しい紙になって、気持ちサークルカットも見やすいですし
印刷品質と重量・厚さ・耐久性を極限まで追求する姿勢にただただ感服です。
利用者として本当に助かります。

コミケカタログが発売されると、いよいよ年の瀬という気持ちになりますね。
ではまた!

【2013年冬】コミケカタログカップリング調査−5(AXIS POWERS ヘタリア)

今回は前回に引き続き独立ジャンルのヘタリアのカップリング表記を
ざっくり分析してみたいと思います。

【前提】ヘタリアの特徴

ヘタリアは「国擬人化」という特性上、キャラクタに複数の呼び方があります。
例えば、イギリスの場合
・イギリス(カタカナ)
・英(漢字)
・アーサー・カークランド(人名)
と普通に使われる呼び方だけでも3種類あります。

そこでコミケカタログの下の方に掲載されてる「配置担当スタッフ一言コーナー」によると
表記がバラけると作業効率が落ちるので、「カタカナ名」を推奨しているようです。

↓C84の一言コーナーはこちら
コミックマーケット84 スタッフからの一言コーナー

ただ、実際に見てみると、サークルカット上は漢字名が圧倒的に多いです。
(申込書にどう書かれているかは分かりませんが)

【余談】pixivとの違い

一般的に、pixivで使われているタグとサークルカットに書かれるカップリング表記は
ほぼ同じものが使われています。
(pixivのタグでは「×」などの記号は使われないので、「連結」「固有」表記の部分)
例えば、進撃の巨人のサークルカットで最も多く使われていた「リヴァエレ」という連結表記は
全く同じものがpixivのタグとして使われています。※

ところがヘタリアでは、タグに国名を使ってしまうと
ヘタリアとは関係ないイラスト(例えば風景画など)と競合する恐れがあるため
キャラ名は国名ではなく人名が推奨されています。(例:英・イギリスではなくアーサーが推奨)
その関係で、ヘタリアの場合、pixivのカップリングタグは人名・愛称で書かれています。

結果として、同じ「アメリカ×イギリス」でも
コミケのサークルカット:米英
pixivのカップリングタグ:アルアサ
という違いがあります。

※このあたり、サークルのpixiv使用率とカップリング表記に与えた影響も
 気になるところですが、今回は割愛します

【C85】ヘタリア

サークル数 表記サークル数 表記サークル率 表記数 表記率
461 410 89% 553 120%

サークル数

ヘタリアは独立ジャンルで461サークル。
徐々に減ってきているとはいえ、まだまだ大きいジャンルですね。

表記サークル数・表記サークル率

表記サークル率は89%と、女性人気の高い作品としては平均やや上くらい。

表記数・表記率

表記率は120%とちょうど平均くらい。
やはり女性に人気のある作品はサークル数以上の表記数がありますね。

分布を見てみると、ハイキュー!!や進撃に近いイメージですね。
ヘタリアはキャラ数が多いので、もっと横に広がるかなと予想してましたが
1サークル6表記が最高でした。

カップリング表記ランキング

1〜10位

順位 表記 表記数 構成比 記法 キャラ1 キャラ2 CP種別
1 英日 52 9.4% 連結 イギリス 日本 BL
2 米英 34 6.1% 連結 アメリカ イギリス BL
3 仏英 20 3.6% 連結 フランス イギリス BL
4 普独 14 2.5% 連結 プロイセン ドイツ BL
5 独普 12 2.2% 連結 ドイツ プロイセン BL
6 USA*UK 11 2.0% アメリカ イギリス BL
7 独伊 10 1.8% 連結 ドイツ 北イタリア BL
米日 10 1.8% 連結 アメリカ 日本 BL
9 悪友 9 1.6% 固有 フランス スペイン BL
10 英米 8 1.4% 連結 イギリス アメリカ BL

上位はほとんど「漢字名」です。
カタカナ表記はひとつもありませんね。

トップでも10%以下と、かなりカップリングが分散しています。
記法としては、珍しく「*」が上位にランクイン。
アルファベットで書く場合は「×」より「*」で書くのがメジャーです。
それにしてもイギリスは攻め受け両面で活躍してますねー。

11〜20位(実質24位まで)

順位 表記 表記数 構成比 記法 キャラ1 キャラ2 CP種別
11 日受 7 1.3% 日本 不明
USA×UK 7 1.3% × アメリカ イギリス BL
西ロマ 7 1.3% 連結 スペイン 南イタリア BL
14 蘭日 6 1.1% 連結 オランダ 日本 BL
15 普日 5 0.9% 連結 プロイセン 日本 BL
アメリカ×イギリス 5 0.9% × アメリカ イギリス BL
日米 5 0.9% 連結 日本 アメリカ BL
18 仏日 4 0.7% 連結 フランス 日本 BL
UK*USA 4 0.7% イギリス アメリカ BL
独日 4 0.7% 連結 ドイツ 日本 BL
希日 4 0.7% 連結 ギリシャ 日本 BL
伊独 4 0.7% 連結 北イタリア ドイツ BL
典芬 4 0.7% 連結 スウェーデン フィンランド BL
西英 4 0.7% 連結 スペイン イギリス BL

「芬」ってドコの国?と思わず調べてしまいました。
オランダは蘭学とかあったから馴染みがありますが、「芬」とか「典」は。
ここで「受」表記が出てきます。ジャパンですね。
それと、ようやくカタカナ表記が出てきましたが、あまり普及していないようです。

21〜30位(実質25〜40位)

順位 表記 表記数 構成比 記法 キャラ1 キャラ2 キャラ3 CP種別
25 ギルエリ 3 0.5% 連結 プロイセン ハンガリー NL
墺洪 3 0.5% 連結 オーストリア ハンガリー NL
露日 3 0.5% 連結 ロシア 日本 BL
ノルアイ 3 0.5% 連結 ノルウェー アイスランド BL
土希 3 0.5% 連結 トルコ ギリシャ BL
UK×JP 3 0.5% × イギリス 日本 BL
露受 3 0.5% ロシア 不明
独墺 3 0.5% 連結 ドイツ オーストリア BL
西日 3 0.5% 連結 スペイン 日本 BL
伊ロマ 3 0.5% 連結 北イタリア 南イタリア BL
伊日 3 0.5% 連結 北イタリア 日本 BL
枢軸 3 0.5% 固有 北イタリア ドイツ 日本 BL
英受 3 0.5% イギリス 不明
普洪 3 0.5% 連結 プロイセン ハンガリー NL
西受 3 0.5% スペイン 不明
西墺 3 0.5% 連結 スペイン オーストリア BL

人名表記「ギルエリ」が出てきました。(プロイセン:ギルベルト/ハンガリー:エリザベータ)
カタカナ国名表記・漢字国名表記・人名表記と本当にカオスですね。
カップリングが分散してるように見えるのも、この表記ゆれの影響がありそうです。

それとランキングには載っていませんが、初めて見た表記が
「_言)×廿_」という顔文字を使った表記です。

(言_言):イギリス
cレ甘_甘):日本

を示していて、それを「×」で繋いでいます。
面白いですね〜。

攻受マトリックス

縦に攻キャラ・横に受キャラを並べて表にしてみました。
攻キャラランキングと受キャラランキングも兼ねてます。

攻受マトリックスは名寄せして作っているので
表記ゆれの影響はありません。

攻キャラのトップはイギリス!英米が一枚抜けてますね。
一方で受キャラのトップは日本でした。
縦に見ていくと分かりますが、これでもかと総受け状態です。
こちらは日英が抜けてますね。
第二グループをプロイセン・ドイツ・アメリカが形成していますが
それ以降は団子です。

キャラクタ一覧

カップリング表記に登場したキャラの一覧です。
ヘタリアの場合、公式が逆の性別で擬人化した「にょたりあ」のキャラと
元のキャラをファンが独自に性別を逆転させたキャラが異なるそうですが
区別が出来なかったので、混在してるかもしれません。

今回「イギリス×日本♀」と「朝桜」の2種類の記載がありましたが
前者は本田菊の女体化で、後者だけがにょたりあ?(ご存じの方がいらっしゃれば教えて下さい)

No. キャラ名 登場回数 構成比 性別
1 イギリス 218 20.2% 男性
2 日本 173 16.0% 男性
3 アメリカ 121 11.2% 男性
4 ドイツ 82 7.6% 男性
5 プロイセン 78 7.2% 男性
6 フランス 72 6.7% 男性
7 スペイン 47 4.4% 男性
8 北イタリア 33 3.1% 男性
9 ロシア 25 2.3% 男性
10 オーストリア 22 2.0% 男性
11 南イタリア 22 2.0% 男性
12 ハンガリー 16 1.5% 女性
13 中国 12 1.1% 男性
14 スウェーデン 11 1.0% 男性
15 カナダ 11 1.0% 男性
16 ギリシャ 11 1.0% 男性
17 フィンランド 10 0.9% 男性
18 リトアニア 10 0.9% 男性
19 オランダ 8 0.7% 男性
20 トルコ 8 0.7% 男性
21 台湾 7 0.6% 女性
22 ノルウェー 7 0.6% 男性
23 デンマーク 6 0.6% 男性
24 アイスランド 6 0.6% 男性
25 リヒテンシュタイン 5 0.5% 女性
26 セーシェル 5 0.5% 女性
27 香港 4 0.4% 男性
28 エストニア 4 0.4% 男性
29 ローマ帝国 3 0.3% 男性
30 ジャンヌ・ダルク 3 0.3% 女性
31 日本♀ 3 0.3% 女性
32 ベルギー 3 0.3% 女性
33 ポーランド 3 0.3% 男性
34 ベラルーシ 3 0.3% 女性
35 スイス 2 0.2% 男性
36 ルーマニア 2 0.2% 男性
37 イギリス♀ 2 0.2% 女性
38 ベトナム 2 0.2% 女性
39 モブ 2 0.2% 男性
40 ウクライナ 1 0.1% 女性
41 ♂ベラルーシ 1 0.1% 男性
42 ヒトミちゃん 1 0.1% 女性
43 ♂ウクライナ 1 0.1% 男性
44 エジプト 1 0.1% 男性
45 モナコ 1 0.1% 女性
46 ゲルマン 1 0.1% 男性
47 インド 1 0.1% 女性
48 others 1 0.1% 不明
49 ドイツ♀ 1 0.1% 女性
50 ちびたりあ 1 0.1% 男性
51 北イタリア♀ 1 0.1% 女性
52 プロイセン♀ 1 0.1% 女性
53 フリードリヒ2世 1 0.1% 男性
54 2Pドイツ 1 0.1% 男性
55 ブルガリア 1 0.1% 男性
56 ハワード 1 0.1% 男性

キャラ数多いですね〜。
それにしてもイギリス強し!
そして2位が日本と、島国が大人気。

女性キャラも頑張っていますが、やはり上位は男性キャラが占めています。
最近出た6巻では北欧メンバーが活躍してたので
夏コミでの変動が楽しみです。

記法別ランキング

カップリング表記の書き方別のランキングです。

順位 記法 表記数 構成比
1 連結 344 62.2%
2 × 76 13.7%
3 40 7.2%
4 37 6.7%
5 固有 31 5.6%
6 4 0.7%
4 0.7%
4 0.7%
9 3 0.5%
3 0.5%
11 2 0.4%
2 0.4%
2 0.4%
14 1 0.2%
総計 553 100.0%

「連結」「×」までは変わりませんが、他の作品より「*」が多いです。
「USA*UK」など、アルファベットで書くことが多いからでしょうか。
「悪友」「島国」「枢軸」「中立兄妹」など固有表記も多いです。

カップリング種別

CP種別 表記数 構成比
BL 462 83.5%
GL 1 0.2%
NL 49 8.9%
不明 41 7.4%

他の作品に比べて、ノーマルカップリングが多いですね。
上位3表記は「ギルエリ」「普洪」「墺洪」で、全てハンガリー絡み。
しかも「ギルエリ」と「普洪」は同じ意味です。(両方ともプロイセン×ハンガリー)

GLの方は「亜細亜女子」(CPというよりグループ表記に近い?)と「リヒプ(にょ)」でした。

【2013/12/23追記】「リヒプ(にょ)」はNLでした。大変失礼しましたm(_ _)m


表も修正しました。
ご指摘助かります!

ヘタリアまとめ

・キャラの呼び方が多くて難しい!
・顔文字表記がある!
・島国大人気!
・ノマカプもあるよ!

ヘタリアは以上になります。
次回はマンガを離れてゲームジャンルの「戦国BASARA」に行ってみたいと思います。
夏に見た時は「▽▲」みたいな記号の表記で戸惑った覚えが。
ではでは!

ヘタリア Axis Powers
ヘタリア Axis Powers
posted with amazlet at 13.12.07
日丸屋 秀和
幻冬舎コミックス

【2013年冬】コミケカタログカップリング調査−4(TIGER&BUNNY)

ここまで黒バス・ハイキュー!!・進撃の巨人と、漫画作品を扱ってきましたが
ここで初のオリジナルアニメ作品『TIGER&BUNNY』(以下、タイバニ)を分析してみたいと思います。

【C85】TIGER&BUNNY

サークル数 表記サークル数 表記サークル率 表記数 表記率
688 584 85% 697 101%

サークル数

タイバニはこれまでの作品とは違い、独立ジャンルになっています。
サークル数は夏の852サークルから20%ほど減少していますが
作品別のサークル数では進撃の巨人に次ぐ6位と、本放送終了から2年以上
経ってる作品とは思えないほど人気が持続しています。

表記サークル数・表記サークル率

表記サークル率は85%と、若干低めになっています。
実際調べた時も、虎徹さんのイラストだけとかバニーのイラストだけとか
そのふたりが仲良く(抑え目の表現で)しているイラストだけとか
カップリングを文字で書かないサークルが多かった印象です。

表記数・表記率

1サークルあたり平均1.0表記と、今回調査した10作品の中で一番少ない表記率でした。

↑のグラフを見ると、1表記のみのサークルが70%以上と大多数。
これまでの黒バス・ハイキュー!!・進撃が60%程度だったことを考えると
「タイバニサークルは1カップリングに集中するサークルが多い」と言えそうです。

そしておそらくそれが、表記サークル率の低さにも繋がっていると考えています。
複数カップリングをサークルカットに表現するのに、イラストだけでは困難ですが
単一カップルなら文字を使わなくてもイラストだけで比較的容易に表現出来ます。

カップリング表記ランキング

1〜10位

順位 表記 表記数 構成比 記法 キャラ1 キャラ2 CP種別
1 兎虎 209 30.0% 連結 バーナビー 虎徹 BL
2 虎兎 82 11.8% 連結 虎徹 バーナビー BL
3 うさとら 35 5.0% 連結 バーナビー 虎徹 BL
4 兎×虎 31 4.4% × バーナビー 虎徹 BL
5 空折 29 4.2% 連結 スカイハイ 折紙 BL
6 虎×兎 25 3.6% × 虎徹 バーナビー BL
7 コテバニ 14 2.0% 連結 虎徹 バーナビー BL
8 兎折 13 1.9% 連結 バーナビー 折紙 BL
9 Barnaby×Kotetsu 11 1.6% × バーナビー 虎徹 BL
10 空虎 9 1.3% 連結 スカイハイ 虎徹 BL

「兎虎」のメジャー感、ハンパないです!
「リヴァエレ大正義」感があった進撃でさえ17%だというのに
これだけのサークル数があって3割が「兎虎」。
そして3位も平仮名で「うさとら」です。

試しに名寄せ(表記違いの同カップリングを合算)してみると
「バニー×虎徹さん」の合計は321表記。
実に全体の46%です!
まるでキャプテン翼の「健小次」のような圧倒感。

そして2位は逆の組み合わせで「虎兎」。
このふたりはどこまで強いのか。
愛されてますね〜。

バディ以外で言えば、5位で「空折」が頑張っています。
前回の3位から若干ダウンしましたが、バディを抜けばトップの座は変わりません。

11〜20位

順位 表記 表記数 構成比 記法 キャラ1 キャラ2 CP種別
11 モブ虎 8 1.1% 連結 モブ 虎徹 BL
バディ 8 1.1% 固有 虎徹 バーナビー BL
13 Barnaby*Kotetsu 7 1.0% バーナビー 虎徹 BL
14 BUNNY×TIGER 6 0.9% × バーナビー 虎徹 BL
兎受 6 0.9% バーナビー 不明
虎薔薇 6 0.9% 連結 虎徹 ブルーローズ NL
17 兎虎兎 5 0.7% 連結 バーナビー 虎徹 BL
とらうさ 5 0.7% 連結 虎徹 バーナビー BL
折空 5 0.7% 連結 折紙 スカイハイ BL
兎薔薇 5 0.7% 連結 バーナビー ブルーローズ NL

11位でモブ登場!
とりあえずノーコメントで。

ここで「虎薔薇」「兎薔薇」と、ノマカプが出てきました。
あと表記的な見所は「兎虎兎」のリバ表記の登場です。
「虎兎虎」は1表記しかなかったので、こちらがメジャーのようですね。

21〜30位

順位 表記 表記数 構成比 記法 キャラ1 キャラ2 CP種別
21 虎徹×バーナビー 4 0.6% × 虎徹 バーナビー BL
虎受 4 0.6% 虎徹 不明
牛虎 4 0.6% 連結 ロックバイソン 虎徹 BL
空牛 4 0.6% 連結 スカイハイ ロックバイソン BL
25 炎牛 3 0.4% 連結 ファイヤー
エンブレム
ロックバイソン BL
虎月 3 0.4% 連結 虎徹 ルナティック BL
虎牛 3 0.4% 連結 虎徹 ロックバイソン BL
折虎 3 0.4% 連結 折紙 虎徹 BL
バーナビー×虎徹 3 0.4% × バーナビー 虎徹 BL
Kotetsu*Barnaby 3 0.4% 虎徹 バーナビー BL
TIGER×BUNNY 3 0.4% × 虎徹 バーナビー BL
虎❤兎 3 0.4% 虎徹 バーナビー BL
Kotetsu×Barnaby 3 0.4% × 虎徹 バーナビー BL

ここで僕らの牛角さん(今は牛丼さん?)が登場!
ネイサンとの炎牛コンビも絶好調です。

攻受マトリックス

縦に攻キャラ・横に受キャラを並べて表にしてみました。
攻キャラランキングと受キャラランキングも兼ねてます。

「タイバニカップリングの半分以上がバニー攻め」
「タイバニカップリングの半分以上が虎徹さん受け」
以上!

あと、ロイズさんの相方が見切れてますが
もちろんロバートさんです。

キャラクタ一覧

カップリング表記に登場したキャラの一覧です。

No. キャラ名 登場回数 構成比 性別
1 虎徹 567 41.1% 男性
2 バーナビー 537 38.9% 男性
3 スカイハイ 81 5.9% 男性
4 折紙 76 5.5% 男性
5 ロックバイソン 23 1.7% 男性
6 ブルーローズ 18 1.3% 女性
7 ルナティック 17 1.2% 男性
8 モブ 12 0.9% 男性
9 9 0.7% 女性
10 ドラゴンキッド 6 0.4% 女性
11 ロイズ 4 0.3% 男性
12 ファイヤーエンブレム 4 0.3% 男性
13 ジェイク 3 0.2% 男性
14 ロバート 2 0.1% 男性
15 バーナビー♀ 2 0.1% 女性
16 シス 2 0.1% 女性
17 ブラックタイガー 2 0.1% 男性
18 ライアン 2 0.1% 男性
19 ジョン 2 0.1% 男性
20 エドワード 2 0.1% 男性
21 ヒーローズ 1 0.1% 不明
22 折紙♀ 1 0.1% 女性
23 ロビン 1 0.1% 男性
24 アニエス 1 0.1% 女性
25 村正 1 0.1% 男性
26 虎徹♀ 1 0.1% 女性
27 友恵 1 0.1% 女性
28 世界 1 0.1% 不明
29 ヒロイン 1 0.1% 女性

虎徹さんとバニーが余裕の兵長超えです。
ここまで主人公が飛び抜けた人気になる作品は珍しいと思います。
素晴らしいですね。

そして注目の映画新キャラ「ゴールデンライアン」が2表記登場してます!
来年の映画次第ではこれから大きく伸びてくるんじゃないかと思います。

それと最後の方に「世界」とあるのは、「世界×おじ」という表記があったからです。
意味が取れなかったのですが、とりあえずカウントしています。
ヘタリアでは、「世界×日本」だと日本総受の意味のようですが。

個人的にはパオリンがもうちょっと増えてくれると嬉しいです。

記法別ランキング

カップリング表記の書き方別のランキングです。

順位 記法 表記数 構成比
1 連結 501 71.9%
2 × 106 15.2%
3 21 3.0%
4 固有 18 2.6%
5 17 2.4%
6 11 1.6%
7 5 0.7%
5 0.7%
9 4 0.6%
10 3 0.4%
11 2 0.3%
2 0.3%
13 1 0.1%
1 0.1%

他の作品より、「受」が若干少ないかなくらいで
やはり「連結」「×」表記が強いですね。
固有が多目なのは「バディ」「リバディ」あたりの影響です。

カップリング種別

CP種別 表記数 構成比
BL 633 90.8%
GL 0 0.0%
NL 40 5.7%
不明 24 3.4%

虎薔薇・兎薔薇などのノーマルカップリングが一定数ありながらも
90%以上がBLカップリングでした。

また、「薔薇攻め虎受け」がある影響で、「受」「総受」は
進撃の時と同様「不明」にカウントしています。
こうなってくると、「不明」にカウントした場合と「BL」にカウントした場合の
2種類の数値を出した方がいいかもしれませんね。
(全作品、一通り終わったら考えます)

TIGER&BUNNYまとめ

・どこを切ってもバディ・バディ・バディ!
・そのためか、表記サークル率・表記率は低め
・タイバニカップリングの半分以上がバニー攻め
・タイバニカップリングの半分以上が虎徹さん受け

今回調査した10作品の中でも、かなり尖った結果が出た作品でした。
カップリングの傾向って、これだけ違うものなんですね。

次回はとても平均的な『ヘタリア』を攻めてみたいと思います。
調べてた時、面白い表記を見つけたのでそれもぜひご紹介したいです。

ではまた!

TIGER & BUNNY (1) (角川コミックス・エース 361-1)
榊原 瑞紀
角川書店(角川グループパブリッシング) (2012-02-09)

【2013年冬】コミケカタログカップリング調査−3(進撃の巨人)

アニメが4月からの放送だったため、夏コミのカタログでは原作組が
ひっそりと顔を見せただけだった進撃の巨人。
冬コミでは一挙に約700サークルが名乗りを上げています。
OP曲を歌った『Linked Horizon』が紅白に出ることもあり、
2013年を代表する作品のひとつと言っていいでしょう。

【C85】進撃の巨人

サークル数 表記サークル数 表記サークル率 表記数 表記率
698 582 83% 778 111%

サークル数

進撃の巨人は「FC(少年)」のジャンルに入っています。
ジャンル全体としては1,608サークルで、そのうち進撃がメインのサークルは
698サークル(43%)と、ジャンル内最多の勢力になっています。

表記サークル数・表記サークル率

毎回書いている「女性人気が高い作品の表記サークル率は80〜90%」の法則からいけば
表記サークル率は若干低めの83%。黒バス・ハイキュー!!は90%でしたね。
ファン層の違いから来てるのかもしれません。

表記数・表記率

1サークルあたり1.1表記と、こちらも若干低めの水準。
とはいえ、夏コミのカタログでは全体で34表記しかなかったことを
考えると、表記数は20倍以上の大躍進です。

黒バスやハイキュー!!と同じく、多い順に「1表記→2表記→0表記」と
なっていますが、進撃では0表記と2表記がほぼ同レベルですね。

また、4表記以上書くサークルが2サークルしかないのも特徴です。
まだ人気が出たての作品ということもありますが
カップリングを絞っているサークルが多い印象です。

カップリング表記ランキング

1〜10位

順位 表記 表記数 構成比 記法 キャラ1 キャラ2 CP種別
1 リヴァエレ 129 16.6% 連結 リヴァイ エレン BL
2 エレリ 120 15.4% 連結 エレン リヴァイ BL
3 エルリ 91 11.7% 連結 エルヴィン リヴァイ BL
4 リヴァイ×エレン 21 2.7% × リヴァイ エレン BL
5 リヴァハン 20 2.6% 連結 リヴァイ ハンジ 不明
6 エレン×リヴァイ 19 2.4% × エレン リヴァイ BL
7 ジャンアル 17 2.2% 連結 ジャン アルミン BL
8 エレン受 15 1.9% エレン 不明
9 エルヴィン×リヴァイ 13 1.7% × エルヴィン リヴァイ BL
10 リヴァイ受 12 1.5% リヴァイ 不明

ザ・兵長祭り!
上位6表記まで全てリヴァイ兵長が絡んでます。
しかも攻3受3と両面で人気です。

表記方法としては、同じ「リヴァイ攻エレン受」でも
「リヴァイ×エレン」より「リヴァエレ」が圧倒的に多いですね。
連結表記の強さを感じます。

そして進撃の巨人といえば、「ハンジ・ナナバ問題」(原作で性別不詳)があります。
CP種別に「不明」が多いのはそのためです。
また、「ミカエレ」のように、「女性攻男性受」が一定数存在するため
「エレン受」「エレン総受」と単純に書いた表記もBLとは限らないということで
不明扱いになっています。

11〜20位(実質26位まで)

順位 表記 表記数 構成比 記法 キャラ1 キャラ2 CP種別
11 ライベル 11 1.4% 連結 ライナー ベルトルト BL
12 エレミカ 9 1.2% 連結 エレン ミカサ NL
ミカエレ 9 1.2% 連結 ミカサ エレン NL
14 ジャンエレ 8 1.0% 連結 ジャン エレン BL
ユミクリ 8 1.0% 連結 ユミル クリスタ GL
ベルライ 8 1.0% 連結 ベルトルト ライナー BL
17 エレアル 7 0.9% 連結 エレン アルミン BL
18 Levi×Eren 6 0.8% × リヴァイ エレン BL
ジャン受 6 0.8% ジャン 不明
20 リヴァエレ♀ 5 0.6% 連結 リヴァイ エレン♀ NL
マルジャン 5 0.6% 連結 マルコ ジャン BL
Erwin×Levi 5 0.6% × エルヴィン リヴァイ BL
アルミン受 5 0.6% アルミン 不明
リヴァイ×ハンジ 5 0.6% × リヴァイ ハンジ 不明
エルアル 5 0.6% 連結 エルヴィン アルミン BL
エレリヴァ 5 0.6% 連結 エレン リヴァイ BL

この辺りは104期生が強いですね。
「エレミカ」「ミカエレ」が同数なのも面白いです。
それらノマカプの他に、百合カップルの「ユミクリ」がランクインしています。

21〜30位(実質27位〜40位)

順位 表記 表記数 構成比 記法 キャラ1 キャラ2 CP種別
27 エレジャン 4 0.5% 連結 エレン ジャン BL
エレン×ジャン 4 0.5% × エレン ジャン BL
エレン総受 4 0.5% エレン 不明
30 リヴァエル 3 0.4% 連結 リヴァイ エルヴィン BL
ユミル×クリスタ 3 0.4% × ユミル クリスタ GL
リヴァハン♀ 3 0.4% 連結 リヴァイ ハンジ♀ NL
ベルジャン 3 0.4% 連結 ベルトルト ジャン BL
アルジャン 3 0.4% 連結 アルミン ジャン BL
アルエレ 3 0.4% 連結 アルミン エレン BL
Levi*Eren 3 0.4% リヴァイ エレン BL
エル×リ 3 0.4% × エルヴィン リヴァイ BL
ハンリ 3 0.4% 連結 ハンジ リヴァイ 不明
モブリ 3 0.4% 連結 モブ リヴァイ BL
兵長受 3 0.4% リヴァイ 不明

注目は「リヴァハン♀」です。
ハンジさんが性別不詳なため、「女性として書いてますよ」と明示されています。
また、ハンジさんの場合は、「ハン♂」のような男性指定の表記はなく、
もう一人の性別不詳組ナナバさんの場合は、「ナナ♂」「ナナ♀」の両方がありました。

攻受マトリックス

縦に攻キャラ・横に受キャラを並べて表にしてみました。
攻キャラランキングと受キャラランキングも兼ねてます。

リヴァイ兵長とエレンが一枚も二枚も抜けてますね!
攻キャラとしてはエルヴィン団長も頑張っていますが
その下はもう団子です。

黒バスの黒子もダントツな受けキャラでしたが、それでも36%でした。
それを上回る兵長の受けキャラっぷり。
愛されてますねー。

それと、特徴的なのは「ユミル×クリスタ」で
完全に他のキャラと切り離された聖域になっています。

キャラクタ一覧

カップリング表記に登場したキャラの一覧です。

No. キャラ名 登場回数 構成比 性別
1 リヴァイ 544 35.9% 男性
2 エレン 421 27.8% 男性
3 エルヴィン 145 9.6% 男性
4 ジャン 75 5.0% 男性
5 ベルトルト 54 3.6% 男性
6 アルミン 52 3.4% 男性
7 ライナー 42 2.8% 男性
8 ハンジ 41 2.7% 不明
9 ミカサ 27 1.8% 女性
10 ユミル 17 1.1% 女性
11 アニ 17 1.1% 女性
12 クリスタ 16 1.1% 女性
13 マルコ 12 0.8% 男性
14 モブ 7 0.5% 男性
15 エレン♀ 7 0.5% 女性
16 ペトラ 7 0.5% 女性
17 ミケ 6 0.4% 男性
18 ハンジ♀ 5 0.3% 女性
19 オルオ 4 0.3% 男性
20 エルド 3 0.2% 男性
21 ナナバ 2 0.1% 不明
22 グリシャ 2 0.1% 男性
23 ナイル 2 0.1% 男性
24 1 0.1% 不明
25 サシャ 1 0.1% 女性
26 グンタ 1 0.1% 男性
27 ミカサ♂ 1 0.1% 男性
28 ナナバ♂ 1 0.1% 男性
29 ナナバ♀ 1 0.1% 女性
30 モブリット 1 0.1% 男性

進撃のカップリングは3分の1以上が兵長絡みということですね。
圧倒的です。

それと調査中に気になったのは、「Levi×Eren」のように
キャラ名をアルファベットで書く場合、人によって綴りがマチマチだということです。

【例】
リヴァイ兵長:「Levi」「Revi」「Rivai」
エルヴィン団長:「Elwin」「Ervin」
エレン:「Eren」「Ellen」

マガジンで進撃の巨人を担当されているバックさんのツイートによると↓とのことです。

エルヴィンは書いてませんが、「Erwin」の人が大多数ですね。

記法別ランキング

カップリング表記の書き方別のランキングです。

順位 記法 表記数 構成比
1 連結 554 71.2%
2 × 130 16.7%
3 54 6.9%
4 固有 10 1.3%
5 9 1.2%
6 5 0.6%
5 0.6%
8 3 0.4%
9 2 0.3%
10 1 0.1%
1 0.1%
攻受 1 0.1%
1 0.1%
&× 1 0.1%
VS 1 0.1%

「リヴァエレ」「エレリ」など、進撃でも「連結」表記がトップです。
細かいところでは、「団長受攻リバ」や「リヴァ&エレ×アルミンサンド」など
少し変わった表記がありました。

カップリング種別

CP種別 表記数 構成比
BL 599 77.0%
GL 17 2.2%
NL 54 6.9%
不明 108 13.9%

BL:599表記:77.0%

前述した「ハンジ・ナナバ問題」と「女性キャラ攻による総受不明化」の影響で
BLと確定できるカップリングは他の作品より少なくなっています。
感覚的な話になりますが、実際にサークルカットのイラストを見ていると
ハンジは女性的に描かれていることが多いので、BL率としては
それほどズレてないかなとは思います。

GL:17表記:2.2%

他作品に比べてかなり多いです。
「ユミクリ」がほとんどですが、「ミカサシャ」もありました。

NL:54表記:6.9%

これも多いですね。
「エレミカ」「ミカエレ」がトップで、次いで「リヴァエレ♀」「リヴァハン♀」と
女体化・性別指定が続き、「リヴァペト」「エレアニ」「ベルアニ」などもありました。

不明:108表記:13.9%

上の方で原因は書いてしまいましたが、不明が多いです。
トップは「リヴァハン」の20表記でした。

その他の要因としては、「同郷トリオ」の存在が挙げられます。
「ベルトルト・ライナー・アニ」の3人を示しているので不明にカウントしています。

進撃の巨人まとめ

・カップリング表記の数はやや少なめ
・やっぱり「連結」表記
・「ハンジ・ナナバ・女性攻め」によるBL判定の難しさ
・人類最強の受けキャラは、攻めキャラでも最強だった!

今回は以上になります。
次回は、来年に映画第二弾が予定されているタイバニをいってみたいと思います。
映画の予告で出てきた新ヒーロー『ゴールデンライアン』の動向が気になりますね。
See Ya!

【2013年冬】コミケカタログカップリング調査−2(ハイキュー!!)

前回の黒バスに引き続き、FC(ジャンプ球技)の仲間『ハイキュー!!』を
見ていきたいと思います。

【C85】ハイキュー!!

サークル数 表記サークル数 表記サークル率 表記数 表記率
304 275 90% 394 130%

サークル数

ハイキュー!!は今回から新設された「FC(ジャンプ球技)」のジャンルに入っています。
ジャンル全体としては1,854サークルで、そのうちハイキュー!!がメインのサークルは
304サークル(16%)となっており、黒バスに次ぐジャンル内のナンバー2作品です。

そんなわけでFC(ジャンプ球技)は、黒バスとハイキュー!!で95%を占めるジャンルになっています。
残りの5%に、かつて猛威を奮った『キャプテン翼』や『SLAMDUNK』があると思うと
いろいろ感慨深いものがありますね。
他にも『ホイッスル』『ミスフル』『アイシールド』『クロス・マネジ』などがこのジャンルです。
それと、本当に球技かどうかはともかく、『テニスの王子様』は独立ジャンルです。

表記サークル数・表記サークル率

「女性人気が高い作品の表記サークル率は80〜90%」の法則からいけば
ハイキュー!!はその中でも高い方ですね。
その辺りも黒バスに似ています。

表記数・表記率

1サークルあたり、約1.3個のカップリング表記ということで
こちらも黒バスとほぼ同じ。
ただハイキュー!!は、黒バスよりもキャラ数が少ないので
その分密度が濃くなってそうです。

ハイキュー!!では1サークル5表記が最高。
黒バスには8表記とかありましたが、キャラ数の差と連載期間の差が
大きいと思います。
来年のアニメ化でどう変化するのか楽しみです。

カップリング表記ランキング

1〜10位

順位 表記 表記数 構成比 記法 キャラ1 キャラ2
1 影日 36 9.1% 連結 影山 日向
2 岩及 23 5.8% 連結 岩泉 及川
3 黒研 22 5.6% 連結 黒尾 孤爪
4 及岩 21 5.3% 連結 及川 岩泉
5 及影 19 4.8% 連結 及川 影山
6 東西 18 4.6% 連結 東峰 西谷
7 影菅 16 4.1% 連結 影山 菅原
8 大菅 15 3.8% 連結 澤村 菅原
9 日影 7 1.8% 連結 日向 影山
月山 7 1.8% 連結 月島 山口

綺麗に漢字二文字の連結表記が並びました。
黒バスもそうでしたが、今はこの書き方がメジャーのようです。

青葉城西の「岩及」、音駒の「黒研」と、ライバル校の人気も高いですね。

11〜20位

順位 表記 表記数 構成比 記法 キャラ1 キャラ2
11 月影 6 1.5% 連結 月島 影山
12 クロ研 5 1.3% 連結 黒尾 孤爪
月日 5 1.3% 連結 月島 日向
月島受 5 1.3% 月島
及菅 5 1.3% 連結 及川 菅原
日向受 5 1.3% 日向
菅影 5 1.3% 連結 菅原 影山
18 山月 4 1.0% 連結 山口 月島
研日 4 1.0% 連結 孤爪 日向
及川×影山 4 1.0% × 及川 影山

このラインで「受」「×」表記が登場。
月島くんは攻でのカップリングばかりのところに
突然「月島受」が入ってくるのが面白いです。

21〜30位(実質46位まで)

順位 表記 表記数 構成比 記法 キャラ1 キャラ2
21 うかたけ 3 0.8% 連結 烏養 武田
旭大 3 0.8% 連結 東峰 澤村
岩泉×及川 3 0.8% × 岩泉 及川
旭受 3 0.8% 東峰
月菅 3 0.8% 連結 月島 菅原
26 かげひな 2 0.5% 連結 影山 日向
牛及 2 0.5% 連結 牛島 及川
青茂 2 0.5% 連結 青根 茂庭
影及 2 0.5% 連結 影山 及川
嶋山 2 0.5% 連結 嶋田 山口
影山×菅原 2 0.5% × 影山 菅原
菅大 2 0.5% 連結 菅原 澤村
影山×日向 2 0.5% × 影山 日向
及日 2 0.5% 連結 及川 日向
影山受 2 0.5% 影山
月×日 2 0.5% × 月島 日向
鎌二 2 0.5% 連結 鎌先 二口
日向×影山 2 0.5% × 日向 影山
OIKAWA×KAGEYAMA 2 0.5% × 及川 影山
松花 2 0.5% 連結 松川 花巻
及川×日向 2 0.5% × 及川 日向
西東 2 0.5% 連結 西谷 東峰
及川受 2 0.5% 及川
大スガ 2 0.5% 連結 澤村 菅原
及田 2 0.5% 連結 及川 田中
滝嶋 2 0.5% 連結 滝ノ上 嶋田

絶対数が少ないのでこの辺りは大混戦です。
「うかたけ」「かげひな」のような、平仮名での表記が出てきます。
ここに至っても、「連結」「受」「×」での表記しかありません。

攻受マトリックス

縦に攻キャラ・横に受キャラを並べて表にしてみました。
攻キャラランキングと受キャラランキングも兼ねてます。

攻キャラのトップ争いが大激戦。
王様と大王様が1表記差です!

受キャラ目線で見てみると、黒バスの黒子(36%)のような
飛び抜けた受キャラは不在で、フラットに分散している印象です。

また、「孤爪研磨受は黒尾攻」だけ、「岩泉受は及川攻」だけと
ガッチリカップリングが固定されてるキャラがいるのが特徴です。

キャラクタ一覧

カップリング表記に登場したキャラの一覧です。
学校名などのグループも含んでいます。
ハイキュー!!はカップリング表記に女体化キャラが
含まれてるものはありませんでした。(それが普通?)

No. キャラ名 登場回数 構成比
1 影山 120 15.7%
2 及川 104 13.6%
3 日向 84 11.0%
4 菅原 78 10.2%
5 月島 54 7.1%
6 岩泉 52 6.8%
7 黒尾 41 5.4%
8 東峰 39 5.1%
9 孤爪 38 5.0%
10 澤村 32 4.2%
11 西谷 26 3.4%
12 山口 19 2.5%
13 二口 9 1.2%
14 潔子 8 1.0%
15 武田 7 0.9%
16 烏養 6 0.8%
17 青根 6 0.8%
18 嶋田 5 0.7%
19 鎌先 5 0.7%
20 田中 5 0.7%
21 花巻 4 0.5%
22 夜久 4 0.5%
23 茂庭 3 0.4%
24 松川 3 0.4%
25 滝ノ上 3 0.4%
26 牛島 2 0.3%
27 国見 2 0.3%
28 金田一 2 0.3%
29 日向夏 1 0.1%
30 おじさん 1 0.1%
  総計 763 100.0%

ここでも「王様vs大王様」のアツいバトルが繰り広げられています。
影山は攻キャラでトップ、受キャラでも3位と攻受両面で
及川の一歩上を行っています。

マネージャーの潔子さんは14位。頑張ってますね。
最後の「おじさん」はモブなのか分かりませんが、とりあえず記載しています。

黒バスは56キャラ、ハイキュー!!は30キャラと、だいぶ差がありますね。

記法別ランキング

カップリング表記の書き方別のランキングです。

順位 記法 表記数 構成比
1 連結 301 76.4%
2 × 47 11.9%
3 31 7.9%
4 7 1.8%
5 2 0.5%
6 固有 1 0.3%
  1 0.3%
  1 0.3%
  1 0.3%
  1 0.3%
  1 0.3%
総計 394 100.0%

黒バスと同様にハイキュー!!でも「連結」表記が75%以上を占めています。
「連結」「×」「受」の三大表記で96%と、かなり統一感がありますね。

カップリング種別

BL(ボーイズラブ)かGL(ガールズラブ)かNL(ノーマルラブ)かを判定して集計してみました。

CP種別 表記数 構成比
BL 385 97.7%
NL 8 2.0%
不明 1 0.3%
GL 0 0.0%
総計 394 100.0%

BL:385表記:97.7%

「スポーツ物は男女比が偏る」の法則で、圧倒的に男性キャラが多いです。
黒バス(97.2%)とほぼ同じ割合。

NL:8表記:2.0%

全てマネージャーの潔子さんです。
新マネの谷地さんは、冬コミの申し込み段階では登場してないか
出たばかりくらいだったと思います。
なのでサークルカットには登場してませんが、実際の冬コミでは出てそうですね。

GL:0表記:0.0%

上記のような状況なので、サークルカットにはありませんでした。
夏コミにはマネマネカップリングの表記が見れるかも。

不明:1表記:0.3%

「夏ちゃんと二口・青根」という表記です。
日向の妹「日向夏」を交えた、男性2人・女性1人の表記なので
BL・NLには分類しませんでした。
これも黒バスと同様、BLがどのくらいあるの?という観点では
誤差の範疇かなと思います。

ハイキュー!!まとめ

・カップリング表記の書き方、記載率、BL率などは黒バスと同傾向
・キャラ別では「王様vs大王様」がアツい
・アニメ化での変化に期待

ということで、今回はここまで。
次回はこの冬注目の『進撃の巨人』に行ってみようと思います。
BL判断が難しそうですね!

【2013年冬】コミケカタログカップリング調査−1(黒子のバスケ)

最近はずっと1990年代のカップリング表記について調べてきましたが
先日、今年の冬コミのWebカタログが公開されましたので
2013年冬のカップリング表記事情を調べてみました。

今回の調査対象

90年代前半と違って、サークル数が35000と非常に多いので
全数調査ではなく、作品を絞っての調査結果になります。


じゃあどの作品?ということで
前回のC84でカップリング表記が多かった上位8作品
前回はなかった/少なかったけど今回多いと目される2作品
合計10作品を調べてみました。

C84カップリング表記数ランキング

順位 作品 表記数
1 黒子のバスケ 1,975
2 TIGER&BUNNY 938
3 ヘタリア 774
4 戦国BASARA 713
5 うたの☆プリンスさまっ♪ 552
6 テニスの王子様 496
7 ハイキュー!! 482
8 マギ 442
9 374
10 銀魂 368

この上位8作品に、今回多いと予想される
『進撃の巨人』『Free!』を加えた10作品が調査の対象になります。


第一回のこの記事では、C84のカップリング数トップにして
単純なサークル数でも飛び抜けて多い『黒子のバスケ』を取り上げます。

【C85】黒子のバスケ

サークル数 表記サークル数 表記サークル率 表記数 表記率
1,462 1,319 90% 1,911 131%

サークル数

黒子のバスケ(以下黒バス)は今回から新設された「FC(ジャンプ球技)」のジャンルに入っています。
ジャンル全体としては1,854サークルで、そのうち黒バスがメインのサークルは
1,462サークル(79%)と圧倒的大多数になっています。
黒バス以外のサークル(例えばハイキュー!!サークル)にも
黒バスのカップリング表記があったりしますが、今回は集計対象外としています。

表記サークル数・表記サークル率

黒バスサークルのうち、カップリング表記を「文字で」書いているのは
1,391サークル(90%)でした。
女性人気が高いと言われている作品だと、表記サークル率は「80〜90%」に収まることが
多いので、黒バスはその中でも表記率が高いほうだと思います。

表記数・表記率

カップリング表記数は1,911。
1サークルあたり、約1.3個のカップリング表記がある計算です。
じゃあ実際、書く人はどのくらいカップリング表記を書いてるの?
というのをグラフにしてみました↓

やはり1表記(1カップリング)だけ書くサークルが大多数です。
続いて2表記、3表記とサークル数は減っていくものの
5表記以上のサークルが9サークルもあるのが驚きです。
最大の8表記を書いていたサークルでの表記は↓


「黒子テツヤ受」「キセキ黒」「黄黒」「灰黒」「紫黒」「青黒」「赤黒」「緑黒」


黒子総受?と思いきや、帝光中メンバーメインで火黒などがありません。
小説サークルさんのようですが、黒子受への凄まじい情熱を感じます。素敵です。

カップリング表記ランキング

特に名寄せなどはせずに、カップリング表記をズラッと並べてみました。

1〜10位

順位 表記 表記数 構成比 記法 キャラ1 キャラ2
1 黄黒 140 7.3% 連結 黄瀬 黒子
2 高緑 92 4.8% 連結 高尾 緑間
3 青黒 91 4.8% 連結 青峰 黒子
4 火黒 89 4.7% 連結 火神 黒子
5 青黄 84 4.4% 連結 青峰 黄瀬
6 緑高 76 4.0% 連結 緑間 高尾
7 赤黒 67 3.5% 連結 赤司 黒子
8 黄笠 58 3.0% 連結 黄瀬 笠松
9 青火 47 2.5% 連結 青峰 火神
10 黒子受 43 2.3% 黒子

1位は前回の調査に引き続き「黄黒」!
2位は前回5位からジャンプアップした「高緑」ですね。
とはいえ、やっぱり黒子受が強い!
トップ10の半分が黒子受です。

11〜20位

順位 表記 表記数 構成比 記法 キャラ1 キャラ2
11 紫氷 38 2.0% 連結 紫原 氷室
12 キセキ黒 32 1.7% 連結 キセキ 黒子
13 木日 30 1.6% 連結 木吉 日向
14 紫赤 23 1.2% 連結 紫原 赤司
15 緑黒 21 1.1% 連結 緑間 黒子
16 黒火 20 1.0% 連結 黒子 火神
17 火青 18 0.9% 連結 火神 青峰
18 紫黒 17 0.9% 連結 紫原 黒子
  赤降 17 0.9% 連結 赤司 降旗
  黒黄 17 0.9% 連結 黒子 黄瀬

ここで黒子以外の誠凛メンバーも出てきました。
キセキで唯一トップ10入りしてない紫原くんは
ここで3表記がランクイン。人気が平均的にバラけているようですね。
本誌でも改めて盛り上がっている「赤降」もかなり健闘しています。


ここまで見てきても「×」を使った表記がありません。
黒バスは「連結」表記(名前を直接つなぐカップリング表記)が
しっかり定着しているようです。

21〜30位

順位 表記 表記数 構成比 記法 キャラ1 キャラ2
21 虹赤 14 0.7% 連結 虹村 赤司
22 宮高 13 0.7% 連結 宮地 高尾
  黒子総受 13 0.7% 黒子
24 赤緑 12 0.6% 連結 赤司 緑間
  青峰×黒子 12 0.6% × 青峰 黒子
  黄瀬×黒子 12 0.6% × 黄瀬 黒子
  青今 12 0.6% 連結 青峰 今吉
28 火神×黒子 11 0.6% × 火神 黒子
29 青桃 10 0.5% 連結 青峰 桃井
  緑間受 10 0.5% 緑間
  火氷 10 0.5% 連結 火神 氷室
  黄青 10 0.5% 連結 黄瀬 青峰

過去編で登場した虹村先輩が早くもランクイン。
ノーマルカップリングの「青桃」も頑張ってますね。
記法的には、ここでようやく「×」表記が散見されます。

攻受マトリックス

縦に攻キャラ・横に受キャラを並べて表にしてみました。
攻キャラランキングと受キャラランキングも兼ねてます。

青峰っちは攻で1位、受で10位なので、攻キャラの認識が強いですね。
逆に黒子っちは攻で10位、受で1位と、ちょうど正反対になっています。

キャラクタ一覧

カップリング表記に登場したキャラの一覧です。
学校名などのグループも含んでいます。
(「誠凛×黒子」などキャラと同レベルで扱われることがあるため)
女体化は別キャラとして扱い、「キャラ名♀」と記載しています。

No. キャラ名 登場回数 構成比
1 黒子 762 20.5%
2 黄瀬 463 12.5%
3 青峰 399 10.7%
4 緑間 327 8.8%
5 火神 325 8.8%
6 高尾 277 7.5%
7 赤司 263 7.1%
8 紫原 128 3.4%
9 笠松 89 2.4%
10 木吉 89 2.4%
11 氷室 84 2.3%
12 キセキ 64 1.7%
13 日向 61 1.6%
14 伊月 36 1.0%
15 今吉 34 0.9%
16 花宮 34 0.9%
17 宮地 32 0.9%
18 降旗 32 0.9%
19 虹村 31 0.8%
20 桃井 31 0.8%
21 灰崎 18 0.5%
22 桜井 13 0.4%
23 森山 11 0.3%
24 リコ 10 0.3%
25 黒子♀ 10 0.3%
26 水戸部 10 0.3%
27 福井 8 0.2%
28 実渕 8 0.2%
29 若松 7 0.2%
30 葉山 6 0.2%
31 モブ 4 0.1%
32 中村 3 0.1%
33 諏佐 3 0.1%
34 海常高校 3 0.1%
35 早川 3 0.1%
36 相棒組 3 0.1%
37 誠凛高校 3 0.1%
38 3 0.1%
39 岡村 2 0.1%
40 古橋 2 0.1%
41 秀徳高校 2 0.1%
42 洛山高校 2 0.1%
43 アレックス 2 0.1%
44 小金井 2 0.1%
45 笠松♀ 2 0.1%
46 大坪 2 0.1%
47 小堀 2 0.1%
48 霧崎第一高校 1 0.0%
49 岩村 1 0.0%
50 春日 1 0.0%
51 降旗♀ 1 0.0%
52 1 0.0%
53 原澤監督 1 0.0%
54 根武谷 1 0.0%
55 PG 1 0.0%
56 山崎 1 0.0%
合計 3,714 100.0%

記法別ランキング

カップリング表記の書き方別のランキングです。

順位 記法 表記数 構成比
1 連結 1,433 75.0%
2 × 249 13.0%
3 135 7.1%
4 32 1.7%
5 固有 17 0.9%
6 14 0.7%
7 6 0.3%
8 5 0.3%
9 4 0.2%
10 3 0.2%
  3 0.2%
12 2 0.1%
  2 0.1%
  愛され 2 0.1%
15 1 0.1%
  リボン 1 0.1%
  1 0.1%
  相合傘 1 0.1%
合計 1,911 100.0%

カップリング表記ランキングの上位を占めていた「連結」表記がダントツです。
この時点で、80年代や90年代前半とは傾向が全く違いますね。


「光サンド」「チャリアカ」などの「固有」表記は意外と少なかったです。
「リボン」は、2人のキャラ名の間にリボンが描いてありました。
初めて見たカップリング表記です。

カップリング種別

BL(ボーイズラブ)かGL(ガールズラブ)かNL(ノーマルラブ)かを判定して集計してみました。
こういう分類をするのは初めてなので、分類方法はひとまず暫定です。

CP種別 表記数 構成比
BL 1,857 97.2%
NL 50 2.6%
GL 2 0.1%
不明 2 0.1%
総計 1911 100.0%

BL:1,857表記:97.2%

ですよね!
以上。

NL:50表記:2.6%

今回の集計では、「黄瀬×黒子♀」のような女体化カップリングは
NLの方にカウントしました。
元のキャラが男性なんだからBLじゃない?とも思いますが
同人作品内で女性として描いているならそれを尊重しようかと。
参考までに、女体化を除いたNLは37表記でした。

NLとしては「青桃」が最多の10表記。
次いで「黒桃」が7表記でした。
3位は「黄黒♀」の3表記というのがスゴいですね。

GL:2表記:0.1%

「桃井&リコ」「ももりこ」だけでした!
アレックス絡みがないのが残念です。

不明:2表記:0.1%

「黄桃サンド」「アメリカ組」の2表記です。
BL・NLどちらとも言えないので、一旦外に出しました。
誤差の範囲だと思います。

ザックリと言えば「黒バスカップリングの97〜98%はBL」ということですね。
スポーツ物は登場キャラの男女比が偏る宿命なので
この結果も自然かなと思います。

ということで、今回はここまで。
次回は同じ「FC(ジャンプ球技)」のハイキュー!!を予定してます。
ではまた!

【コミケカタログで90年代のカップリングを調べてみた】第四回:1992年は拡散の時代!

コミケカタログのサークルカットからカップリング表記を抜き出して
分析してみたかんじの記事、第四回目です。
今回は1992年を見ていきます。

1992年のコミケ

この年も夏(C42)と冬(C43)の2回開催されました。

↓当時のコミケカタログはこちら
 

画像では分かりにくいかもしれませんが、とても綺麗な発色です。
印刷技術も向上してるのでしょうか。

開催場所と参加人数

回数 季節 会場 日数 サークル 参加人数
C38 1990 幕張メッセ 2 13,000 230,000
C39   幕張メッセ 2 13,000 250,000
C40 1991 東京国際見本市会場(晴海) 2 11,000 200,000
C41   東京国際見本市会場(晴海) 2 14,000 200,000
C42 1992 東京国際見本市会場(晴海) 2 12,000 250,000
C43   東京国際見本市会場(晴海) 2 15,000 180,000

C42は今年の夏も話題になった『ジェノサイドコミケ』の回です。
この回は別イベントが併催だったため東館と西館が使えず
サークル数が減少しています。
一方、次のC43では全館開催になり過去最高の15,000サークルにまで増えています。

目次

92−1:カップリング表記数の推移
92−2:記法別ランキング
92−3:作品別ランキング
92−4:どの作品でどの表記?(クロス集計)
92−5:カップリングランキング
92−6:攻め受けマトリックス

92−7:【余談】カップリング表記以外で気になったこと
92−8:1992年まとめ

92−1:カップリング表記数の推移

1992年と、比較のために過去5年分をグラフにしました。

C42で15%ほど減ったあと、C43で45%増と大きく伸びています。
1991年と同じような動きですね。

カップリング表記サークル数の推移

いつも通り、参加サークル数との比較を見てみると↓


※表記サークル率=表記サークル数/全サークル数[%]

C42では、参加サークル数全体の減少に加えて
カップリング表記を書くサークルの割合(表記サークル率)も減っていることが分かります。
冬のC43では、それが一転。
前年の冬に引き続き「参加サークル数の増加×表記サークル率の上昇」の
相乗効果が起こっています。

92−2:記法別ランキング

1位〜5位

順位 C40
'91夏
表記数 構成比 C41
'91冬
表記数 構成比 C42
'92夏
表記数 構成比 C43
'92冬
表記数 構成比
1 × 378 26% × 563 28% × 494 29% × 945 38%
2 362 25% 462 23% 388 23% 502 20%
3 連結 285 20% 連結 385 19% 連結 298 17% 連結 396 16%
4 178 12% 211 11% 155 9% 185 7%
5 59 4% 110 6% 固有 120 7% 固有 125 5%

上位メンバーには変化なし。
91年にトップに踊りでた「×」表記が着実に勢力を拡大しています。

6位〜10位

順位 C40
'91夏
表記数 構成比 C41
'91冬
表記数 構成比 C42
'92夏
表記数 構成比 C43
'92冬
表記数 構成比
6 47 3% 固有 101 5% 93 5% 101 4%
7 固有 47 3% 62 3% 76 4% 100 4%
8 43 3% 58 3% 53 3% 94 4%
9 8 1% 6 0% 10 1% vs 6 0%
10 4 0% 5 0% vs 3 0% 6 0%

年別グラフ

グラフで見てみると、×表記の広がりがよく分かります。

 

92−3:作品別ランキング

続いて作品別のランキングを。
今回は大きな動きがありました。91年冬からの変化に注目です。

順位 C41
1991冬
表記数 構成比 C42
1992夏
表記数 構成比 C43
1992冬
表記数 構成比
1 トルーパー 1000 50% トルーパー 594 35% トルーパー 770 31%
2 キャプテン翼 265 13% キャプテン翼 226 13% サイバー 494 20%
3 聖闘士星矢 164 8% サイバー 164 10% キャプテン翼 232 9%
4 光GENJI 139 7% 光GENJI 156 9% 光GENJI 167 7%
5 シュラト 83 4% 聖闘士星矢 137 8% 聖闘士星矢 166 7%
6 銀河英雄伝説 37 2% シュラト 71 4% ドラゴンボール 83 3%
7 MADARA 28 1% ドラゴンボール 52 3% メタルジャック 48 2%
8 ドラゴンボール 27 1% 銀河英雄伝説 23 1% シュラト 44 2%
9 ミスター味っ子 19 1% 沈黙の艦隊 21 1% 銀河英雄伝説 36 1%
10 プロ野球 17 1% MADARA 21 1% 炎の蜃気楼 29 1%
グランゾート 17 1%
メタルジャック 17 1%

※サイバー:新世紀GPXサイバーフォーミュラ

ついに御三家陥落!

1985年のC翼政権発足から、87年に聖闘士星矢、89年にトルーパーが入閣し
カップリング界のビッグ3として盤石の安定政権を築いていた初代御三家ですが
ここでついにその一角を崩されます。

その新時代の革命児が『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』。
30才以下の方にはなかなか通じなくて寂しいこの作品ですが、
F1ブームを背景に作られた近未来レースものです。
1991年の3月〜12月までTV放送されていました。
トルーパーと同じパターンで、メインターゲットにしていた子供にはウケずに打ち切り。
でも中高生以上には人気があったので、OVAに引き継がれたという作品です。

1991年の夏コミ(C40)からサークルカットには登場していましたが
カップリング表記はなく、表記が書かれるようになるのは冬コミ(C41)からです。(数サークル)
それがブレイクしたのがTV放送終了後の1992年。
「サイバーフォーミュラ他アニメ」という形で独立ジャンルになり
配置図を見る限り、キャプテン翼と比肩するサークル数になっています。

世代交代の気配を感じます。

カップリング表記の拡散

ジャンルの世代交代とともに、カップリング表記が
多様な作品で使われるようになってきています。
80年代終盤以降、カップリング表記はトップ3作品に集中していましたが
ここにきて少しづつその支配力が落ちてきています。

カップリング表記が使われている作品(ジャンル)数の推移を見ると↓

1991年冬・1992年夏と急上昇し、高止まりしています。
これらのことから、1992年のカップリング表記は
御三家からサイバーフォーミュラに移行しただけでなく、中央集権体制が崩れ
今までカップリング表記が使われてなかった作品へも幅広く普及し始めてることが分かります。

92−3−おまけ:カップリング表記が使われている作品一覧

補足として、実際にどんな作品でカップリング表記が使われていたのかを
ズラッと列挙してみます。(C43:1992年冬のデータ)

カップリング表記数としては、↓のようなジャンル構成になっています。
以下、表記数の多いジャンル順に見ていきます。(アニメはオリジナルアニメの意)

オリジナルアニメ(16作品)

作品名 表記数 制作会社
鎧伝サムライトルーパー 770 サンライズ
新世紀GPXサイバーフォーミュラ 494 サンライズ
機甲警察メタルジャック 48 サンライズ
天空戦記シュラト 44 タツノコプロ
魔神英雄伝ワタル 19 サンライズ
魔動王グランゾート 13 サンライズ
絶対無敵ライジンオー 10 サンライズ
ビックリマン 7 東映動画
伝説の勇者ダ・ガーン 3 サンライズ
太陽の勇者ファイバード 3 サンライズ
あしたへフリーキック 2 プロダクションリード
宇宙の騎士テッカマンブレード 2 タツノコプロ
ふしぎの海のナディア 1 ガイナックス
超音戦士ボーグマン 1 プロダクションリード
UFOロボ グレンダイザー 1 東映アニメーション
燃えろ!トップストライカー 1 日本アニメーション

時代はサンライズ!

トルーパー、サイバーに加えてメタルジャックも人気が出ています。
そこに加えてワタル&グランゾートに勇者/エルドランシリーズなどなど
どこを見回してもサンライズ祭りです。

漫画(34作品)

作品名 表記数 掲載誌
キャプテン翼 232 週刊少年ジャンプ
聖闘士星矢 166 週刊少年ジャンプ
ドラゴンボール 83 週刊少年ジャンプ
沈黙の艦隊 26 モーニング
幽遊白書 23 週刊少年ジャンプ
魍魎戦記MADARA 18 マル勝ファミコン
ミスター味っ子 11 週刊少年マガジン
ダイの大冒険 9 週刊少年ジャンプ
機動警察パトレイバー 7 週刊少年サンデー
SLAMDUNK 6 週刊少年ジャンプ
ドラえもん 5 学年別学習雑誌
孔雀王 4 週刊ヤングジャンプ
らんま1/2 4 週刊少年サンデー
美少女戦士セーラームーン 4 なかよし
はじめの一歩 2 週刊少年マガジン
バスタード 2 週刊少年ジャンプ
炎の闘球児 ドッジ弾平 2 コロコロコミック
きんぎょ注意報! 2 なかよし
バビル2世 1 週刊少年チャンピオン
サイレントメビウス 1 月刊コミックコンプ
オフサイド 1 週刊少年マガジン
少年アシベ 1 週刊ヤングジャンプ
天より高く! 1 週刊少年ジャンプ
うしおととら 1 週刊少年サンデー
南国少年パプワくん 1 月刊少年ガンガン
ここはグリーン・ウッド 1 花とゆめ
AKIRA 1 週刊ヤングマガジン
シュート! 1 週刊少年マガジン
ゲゲゲの鬼太郎 1 週刊少年マガジン
好派!蘭丸応援団 1 プリンセス
子供たちは夜の住人 1 メヌエット
ちびまる子ちゃん 1 りぼん
ファントム無頼 1 週刊少年サンデー増刊号
帯をギュッとね! 1 週刊少年サンデー

漫画界ではジャンプが強いですね。
それでも80年代のキャプテン翼・聖闘士星矢全盛期に比べると
勢いがなくなっている印象です。

漫画作品のほとんどが、アニメ化をきっかけに
カップリング表記を急増させています。
幽遊白書はこの年の10月から、スラムダンクは93年の10月から
アニメが始まるので、ここからの変化が楽しみです。

パトレイバー・うしとら・らんま・帯ギュなどを抱えるサンデー作品は
サークル数はあるものの、カップリング表記を書いているサークルが少ない印象です。

音楽(17グループ)

グループ名 表記数
光GENJI 167 ジャニーズ
B'z 15  
少年隊 13 ジャニーズ
SMAP 11 ジャニーズ
BUCK-TICK 8  
TM NETWORK(TMN) 8  
忍者 2 ジャニーズ
筋肉少女帯 2  
THE ALFEE 2  
TOKIO 1 ジャニーズ
シブがき隊 1 ジャニーズ
SOFT BALLET 1  
KATZE 1  
コンディション・グリーン 1  
電気グルーヴ 1  
オフコース 1  
その他 3  

7割が光GENJI、8割がジャニーズです!

ジャニーズ以外ではB'zとBUCK-TICKが頑張っています。
この集計ではクロスオーバー(グループを跨いだカップリング)を除外しているので
見えていませんが、「イナ×ウツ」や「イナ×テツ」(B'zとTMNのクロスオーバー)もありました。

それと、今回初めて知った『SOFT BALLET(ソフトバレエ)』というバンドですが
メンバーが全員、雑誌『JUNE』のグラビアモデルだったそうです。
SOFT BALLET - Wikipedia

小説(14作品)

作品名 表記数 文庫・掲載誌
銀河英雄伝説 36 徳間ノベルズ
炎の蜃気楼 29 コバルト文庫
アルスラーン戦記 14 角川文庫
御手洗潔シリーズ 4 講談社(単行本)
三国志 3 多数
ハイスクール・オーラバスター 2 コバルト文庫
ロードス島戦記 1 角川スニーカー文庫
タクミくんシリーズ 1 角川ルビー文庫
天国まで何マイル 1 イマージュ・ブックス
破妖の剣 1 コバルト文庫
LOVER BOY LOVER GIRL 1 ムービック新書
少年アリス 1 河出文庫
間の楔 1 JUNE連載
亜洲黄龍伝奇 1 トクマ・ノベルズ

田中芳樹先生強し!
この回にはありませんが、90年・91年では『創竜伝』でも
カップリング表記が使われていました。

そして満を持して登場の『炎の蜃気楼』!
聖地巡礼といえばこの作品というイメージがあります。
1巻の発売は1990年ですが、カップリング表記が登場するのはこの回から。
「直江×高耶」が人気です。

個人的に注目してるのは『間の楔』という作品。
読んだことはないのですが、サークルカットを見ていくと
いろんな所でこの名前を目にします。
サムライトルーパー、銀河英雄伝説、聖闘士星矢などなど
いろんなジャンルのサークルカットに「間の楔もあります」
と書いてあるパターンが多いです。
作品名が書かれるだけでカップリング表記数は少ないものの、
やおい・BL・JUNE界隈で大きな影響力を持つ作品のようです。

ゲーム(6作品)

グループ名 表記数 ゲームジャンル
ファイアーエムブレム 18 シミュレーション
ストリートファイター2 8 格闘
ファイナルファンタジー4 6 RPG
ロマンシング・サガ 5 RPG
ドラゴンクエスト4 4 RPG
イース 1 RPG

「かーってくるぞと勇ましく〜♪」な手強いシミュレーションがトップです!
初代の『暗黒竜と光の剣』が1990年に発売、1992年春に『外伝』が発売されています。
外伝が出たとはいえ、カップリングには外伝キャラはなく
「オグ×ナバ」(傭兵コンビ)「カイン×アベル」(赤緑騎士)「ジョルジュ×ゴードン」(弓兵師弟)や
「ジュリ×レナ」(ノーマルカップリング)が人気です。
この後に続く94年の『紋章の謎』、96年の『聖戦の系譜』の動向も楽しみです。

スト2は91年のアーケード版発売以降、春麗のサークルカットは見かけていましたが
カップリング表記が出てくるのはこの年からです。
ちょうど92年の6月にスーパーファミコン版が発売されているので
その影響があるのかもしれません。(当時のゲーセンはまだ女性が入りにくい空間だったと思います)

スクエニ系RPGも強いです。(当時は別会社でしたが)
ドラクエ4は「ピサロ・ロザリー」「クリフト&アリーナ」に加えて
「男勇者×女勇者」などノーマルカップリングが多いですね。

その他(15分類)

作品 表記数 分類
必殺シリーズ 2 ドラマ
太陽にほえろ! 1 ドラマ
暴れん坊将軍 1 ドラマ
あぶない刑事 1 ドラマ
熱血!新入社員宣言 1 ドラマ
木村家の人びと 1 邦画
鳥人戦隊ジェットマン 1 特撮
オリジナル 8 オリジナル
プロ野球 15 スポーツ
F1 2 スポーツ
お笑い 6 お笑い
声優 2 声優
俳優 2 俳優
歴史:戦国 4 歴史
歴史:幕末 4 歴史

表記数が少ないものをまとめて。
この頃はまだ特撮のカップリングは少ないですね。
プロ野球は80年代から根強い人気。
この時期は「AN」と表記される「阿波野×西崎」のカップリングが多いです。
1986年のドラフト1位コンビですね。

そしてこの頃からウッチャンナンチャン、ダウンタウンをはじめとした
お笑い関連にもカップリング表記が広がってきています。

92−4:どの作品でどの表記?(クロス集計)

1992年 × 連結 固有 vs
鎧伝サムライトルーパー 480 295 375 110   41 29 21 2  
新世紀GPXサイバーフォーミュラ 385 80 56 18 2 14 78 14 6 1
キャプテン翼 52 98 147 91 19 18 12 10 4  
光GENJI 26 50 47 18 175 1 1 4 1  
聖闘士星矢 68 134 3 33 1 38 5 15    

期待の新星サイバーフォーミュラはダントツで「×」を使用。
これまで頑なに「×」を使わなかったキャプテン翼も少しずつ使用率が増えています。
そんな中、聖闘士は「ハート」で闘い続けています。

特徴的なのが「光GENJI」で、圧倒的な「固有」表記率を見せています。
80年代から続く「光」や「A2」に加えて「S2」や「K2」といった新たな固有表記も出てきています。
こういった「公式が提示していない固有表記」を使うにはファンの間で
相当な情報共有(認識共有)が出来てないといけないと思います。
ものすごい結束力を感じます。

補足:×を使っている作品数の推移

「×」表記を多用するサムライトルーパーがカップリングの半数以上を支配した91年以降
「×」表記が他ジャンルへも幅広く普及していく様子が分かります。
この頃に登場した新しい作品のほとんどが「×」表記を使用してることからも
「表記方法が固まってないカップリングは、とりあえず×で書けば分かる」ような安心感すら感じます。

[92−3:作品別ランキング]で書いた通り、サムライトルーパーで活動していたサークルが
単純にサイバーフォーミュラに移行したわけではなく、幅広いジャンルに拡散していったことで
「×」表記という種子をカップリング界全体にばらまいたように思えます。
(あくまで個人の感想ですが)

92−5:カップリングランキング

90年で「当×征」に奪われた首位の座を91年に奪い返した「征当」ですが
サイバーフォーミュラが出てきた92年は激動の予感!

1992年夏(C42)

順位 C42 [1992年夏] 表記 表記数 作品
1 A2 固有 49 光GENJI
2 征当 連結 38 鎧伝サムライトルーパー
3 当征 連結 29 鎧伝サムライトルーパー
4 固有 28 光GENJI
5 当×征 × 27 鎧伝サムライトルーパー
6 征×当 × 22 鎧伝サムライトルーパー
7 健小次 連結 21 キャプテン翼
8 伸遼 連結 19 鎧伝サムライトルーパー
9 グー×ハー × 16 新世紀GPXサイバーフォーミュラ
  新条受 16 新世紀GPXサイバーフォーミュラ

光GENJIでした!
この統制の取れっぷり。素晴らしいです。

新人王のサイバーフォーミュラは早速2種類ランクインしています。
「受」表記がトップ10に来るのは90年代初。
新条さんの受キャラっぷりが伺えます。

1992年冬(C43)

順位 C43 [1992年冬] 表記 表記数 作品
1 征当 連結 68 鎧伝サムライトルーパー
2 グー×ハー × 56 新世紀GPXサイバーフォーミュラ
3 A2 固有 53 光GENJI
4 伸×遼 × 40 鎧伝サムライトルーパー
5 当征 連結 37 鎧伝サムライトルーパー
6 征×当 × 36 鎧伝サムライトルーパー
  ブー×修 × 36 新世紀GPXサイバーフォーミュラ
8 加賀×ハヤト × 30 新世紀GPXサイバーフォーミュラ
9 健小次 連結 27 キャプテン翼
  グーハー 連結 27 新世紀GPXサイバーフォーミュラ
  固有 27 光GENJI

ここでまた抜き返す「征当」!

さすが王者。意地を見せました。
「A2」も数としては伸びてるので、それ以上の伸びを見せたのが
「征当」と「グー×ハー」だったということですね。

サイバーフォーミュラはここで4表記を送り込んで
トップ集団に食い込んできました。
「征当」に対する「伸遼」のように、同じサークルで「グー×ハー」と「ブー×修」を
書いてるところが多いです。
こういうペアリングも改めて調べてみたいところです。

92−6:攻め受けマトリックス

今回はもちろんサイバーフォーミュラを見てみます!
1992年の合計です。(表記数の少ないキャラは除いています)

さきほどのカップリングランキングで出た「グー×ハー」の
「グーデリアン×ハイネル」が最多です。
その影響で受け数はハイネルがトップですが、相手になる攻キャラは2キャラのみということで
総受け系のキャラではなく、特定の組み合わせで力を発揮するタイプのようですね。

逆に相方のグーデリアンは5キャラを攻めているという浮気っぷり。
数は少ないので、本命ははっきりしていますが。

ここに登場していないヒロインの菅生あすかさんですが
主人公とのカップリングが若干あるものの数は少ないです。
「ハヤトの正妻は加賀でしょ?」という勢いを感じます。

一方で新条とみきの仲は歓迎されているようです。
みきさんは新条一筋で清々しいです。

92−7:【余談】カップリング表記以外で気になったこと

今回は特に「92年が」ということではないですが
90年代前半のサークルカットを見る上での注意点を挙げてみたいと思います。

例えば「P」と書いてあった場合、「プロデューサーさん!」(CV:天海春香)で
再生される人が多いと思いますが、この時代では「ピッコロさん」(ドラゴンボール)のことです。

各作品の登場時期を知ってる方には自明なことばかりですが
一瞬違う意味に捉えてしまう単語などを並べてみます。

「リョーマ」

× 越前リョーマ(テニスの王子様)
○ 龍王リョウマ(天空戦記シュラト)

「まだまだだね」とか言ってるテニヌプレイヤーではなく
「負けが込んでる八部衆最強の男」龍王リョウマさんです。
テニプリが1999年からなので、10年くらい時期がズレてますね。

「G・W」

× 新機動戦記ガンダムW
○ ここはグリーン・ウッド

ウイングが始まる95年まではこの認識で間違いないです。

「ケン」

△ ケン(ストリートファイター2)
○ 神崎ケン(機甲警察メタルジャック)

基本的には配置ジャンルで分かりますが、判断に迷うときは
カップリング表記の普及率からいって神崎ケンの可能性が高いです。

「カイン」

カイン×アベル → ファイアーエムブレム
カイン×セシル → ファイナルファンタジー4

同じゲームジャンルにあるので時々見間違える「どちらのカインさん」です。
これからテイルズシリーズとか出てくると、名前が激しくかぶり始めるので怖いですね。

「天龍」

× 「フフ怖いか」(艦隊これくしょん)
○ 天王ヒュウガ×龍王リョウマ(天空戦記シュラト)

このカップリング表記を見るたびに「フフ怖いか」が再生される身にもなってください!
ということで書いておきます。

他にもサイバーフォーミュラの「城之内」を見るとレッドアイズ召喚しそうだなとか
「虎」って見ると虎王より前に虎徹さんが出てくるようになったりとか
時代によって言葉の意味が変化していくのが面白いですね!

おまけ:セーラームーンが単体ジャンル化した結果

C43からセーラームーンが配置図に書かれるようになったのですが↓


[コミックマーケットカタログ43 P.367より抜粋]

この配置は!

92−8:1992年まとめ

いつも以上に長々と書いてしまいましたが
ザックリとまとめます。

・「×」表記のメジャー化
・カップリング表記を使う作品が100を超える
・サイバーフォーミュラが御三家の一角を崩す
・オリジナルアニメの隆盛
・時代はサンライズ
・独自の世界を構築してる光GENJI

92年はカップリング表記、特に×表記が普及してきた年でした。
急伸してきたサイバーフォーミュラがこのままトルーパーを抜き去るのか
93年も楽しみです。

ではでは。

次の記事

tarte41.hatenablog.com

【コミケカタログで90年代のカップリングを調べてみた】第三回:1991年は×の時代!

コミケカタログのサークルカットからカップリング表記を抜き出して
分析してみたかんじの記事、第三回目です。
今回は1991年を見ていきます。

1991年のコミケ

この年も夏(C40)と冬(C41)の2回開催されました。

↓当時のコミケカタログはこちら
 

ファンシーな表紙ですね〜。

開催場所と参加人数
回数 季節 会場 日数 サークル 参加人数
C38 1990 幕張メッセ 2 13,000 230,000
C39   幕張メッセ 2 13,000 250,000
C40 1991 東京国際見本市会場(晴海) 2 11,000 200,000
C41   東京国際見本市会場(晴海) 2 14,000 200,000

C40も引き続き幕張の予定でしたが、急遽会場が晴海に変更になっています。
↓詳しくはこちらに
コミケ幕張メッセ追放事件 - Wikipedia

会場変更は本当に急だったらしく、サークルカットには
「幕張メッセ初参加です!」的な記述もありました。


[コミケット40カタログ P.94より抜粋]

会場変更に伴って日程も変更になっています。(8月10・11→16・17)
土日開催から金土開催になり、この日程変更の影響か
C40はサークル数・一般参加数も共に減少しています。

一方で、その後のC41では南館2FとB館も追加して、サークル参加数が増加しています。

1991年だけ行われた『南館体制』

晴海会場は、↓のように7つに建物が分かれていました。


[コミケットカタログ41 P.12,13より抜粋]

基本的には建物ごとにジャンルが分かれていたわけですが
A館は特別で、混雑緩和対応として
ジャンルに関係なく人気サークルが配置されました。(A館体制)
特にC40とC41だけは、南館も人気サークルの配置場所として使われました。

  1991年   1992年   1993年  
  C40 C41 C42 C43 C44 C45
A館体制 実施 実施 実施 実施 実施
南館体制 実施 実施

南館のサークルを見てみると、『高河ゆん』『尾崎南』『萩原一至』(敬称略)など
超スペシャル豪華メンバーになっています。
CLAMPさんのサークル参加はC39までで、ちょうどこの回から出ていません。

目次

91−1:カップリング表記数の推移
91−2:記法別ランキング
91−3:作品別ランキング
91−4:どの作品でどの表記?(クロス集計)
91−5:カップリングランキング
91−6:攻め受けマトリックス

91−7:【余談】カップリング表記以外で気になったこと
91−8:1991年まとめ

こんなかんじでいつも通りまとめていきます。
気になるコーナーだけ読んで頂ければ。

91−1:カップリング表記数の推移

1991年と、比較のために過去5年分をグラフにしました。

C40のカップリング表記数は大きく減少。
しかし次のC41では前年を越えて大きく増加しています。

補足:カップリング表記サークル数の推移

これまでの情報だと、サークル参加数の増減がそのままカップリング表記数の増減に
繋がっているようでしたが、実際に比較してみましょう。


※表記サークル率=表記サークル数/全サークル数[%]

カップリング表記数が下がったC41も表記サークル率は10.4%と
前回と同じ結果になっているので、表記数の減少はサークル数の減少が原因だと分かります。
逆に、C42では表記サークル率も上昇しているので
サークル数の増加と表記サークル率増加の相乗効果で
カップリング表記数が増えていることになります。

91−2:記法別ランキング

比較のために前回(C39)も載せて一覧にしました↓

順位 C39
1990年冬
表記数 構成比 C40
1991年夏
表記数 構成比 C41
1991年冬
表記数 構成比
1 482 28% × 378 26% × 563 28%
2 × 349 21% 362 25% 462 23%
3 連結 281 17% 連結 285 20% 連結 384 19%
4 226 13% 178 12% 211 11%
5 108 6% 59 4% 111 6%
6 固有 79 5% 47 3% 固有 101 5%
7 67 4% 固有 47 3% 63 3%
8 63 4% 43 3% 60 3%
9 8 0% 8 1% 6 0%
10 and 6 0% 4 0% 5 0%

遂に、「×」表記が大逆転!
1987年に登場した「×」表記ですが、
1991年のこの年、ついにトップ表記に踊り出ました。

さきほどの表記サークル率と合わせて考えれば
「コミケカタログの1ページに1つは「×」表記がある」計算ですね。
たった4年で恐ろしい普及率です。

それ以下の順位はあまり変わりませんが
C41で「攻」表記がランク外に落ちています。
サークル配置が受基準で行われているためか、現在でも「攻」表記は少ないですね。

年別のグラフはこちら↓
 

1991年の初出表記

細かいところでは「:」(コロン)や「;」(セミコロン)、「✿」(花マーク)などが
ありましたが、突発的に1、2サークルで使われているだけでした。
大きな動きはありません。

91−3:作品別ランキング

続いて恒例の作品別ランキングです。

順位 C39
'90冬
表記数 構成比 C40
'91夏
表記数 構成比 C41
'91冬
表記数 構成比
1 トルーパー 773 45% トルーパー 765 53% トルーパー 1000 50%
2 キャプテン翼 340 20% キャプテン翼 250 17% キャプテン翼 265 13%
3 聖闘士星矢 194 11% 聖闘士星矢 144 10% 聖闘士星矢 164 8%
4 光GENJI 119 7% シュラト 77 5% 光GENJI 139 7%
5 シュラト 97 6% 光GENJI 44 3% シュラト 83 4%
6 銀英伝 44 3% 銀英伝 22 2% 銀英伝 37 2%
7 味っ子 17 1% プロ野球 18 1% MADARA 28 1%
8 プロ野球 8 0% 味っ子 11 1% ドラゴンボール 27 1%
9 魔界水滸伝 8 0% SMAP 8 1% 味っ子 19 1%
10 グランゾート 8 0% MADARA 7 0% プロ野球 17 1%
        ドラゴンボール 7 0% グランゾート 17 1%
              メタルジャック 17 1%

1990年に入ってトップに立った『サムライトルーパー』が91年も独走!
しかも91年に入って50%を超えてきました。

この時代はコミケ全体のカップリングの半分以上が
サムライトルーパーという1作品に集中してるわけです。(あくまで表記ベースですが)
2013年の夏コミ(C84)だと、トップジャンルの黒バスですら10%未満です。
この数字は驚異的ですね。

上位はいままで通り御三家がどっしり。
その下を見ていくと三次元からは『SMAP』が登場しています。
先輩光GENJIの勢いには全然届いていませんが、今後が楽しみです。

C40で登場した『魍魎戦記MADARA』にも注目です。
近年その名前を聞くことはありませんが、この次の1992年には
独立ジャンルコードを取得する人気作品です。(ジャンル「沈艦・マダラ」)

独立ジャンルコードという意味では、このC40から
「ワタル・グランゾート」ジャンルが登場しています。
カップリング表記としては、グランゾートが多いですね。
「大地×ラビ」が人気です。

また、ジャンプ作品からは『ドラゴンボール』が登場。
アニメの『ドラゴンボールZ』が大ヒット(平均視聴率20%以上)で
サイヤ人が暴れまわってるところです。CHA-LA HEAD-CHA-LAですね。
カップリングはかなり分散していて、「ピッコロ&悟飯」「ラディッツ×ベジータ」
それにノーマルカップリングの「悟空&チチ」が人気です。

91−4:どの作品でどの表記?(クロス集計)

またまた誰得マニアックコーナー。
今回はあっさり目です。

C40 [1991年夏] × 連結 固有
鎧伝サムライトルーパー 264 188 170 68 1 19 20 19 4
キャプテン翼 23 42 85 66 6 11 12 2 2
聖闘士星矢 42 59 4 21 8 1 4 1 2
天空戦記シュラト 20 25 15 6 2 5 2 1
光GENJI 1 7 5 1 25 1 1 2
C41 [1991年冬] × 連結 固有
鎧伝サムライトルーパー 355 226 230 101 29 23 17 1 4
キャプテン翼 16 50 104 55 5 8 15 6 1 1
聖闘士星矢 42 65 3 23 19 4 5 1 1
天空戦記シュラト 24 31 18 2 1 3 2
光GENJI 20 20 15 5 69 4 2 3

ほぼ1990年の傾向と変わりません。
やはり「×は鎧モノ」の法則が働いています。
変わったのは、「トルーパーがハートより×を多く使うようになった」ことです。
その影響で、今回表記ランキングで「×」がトップに立ったわけですね。

91−5:カップリングランキング

キャラで言ってくれたほうが分かりやすいと
一部で評判のカップリングランキングです!

1991年夏

順位 C40 [1991年夏] 表記 表記数 作品
1 征当 連結 53 鎧伝サムライトルーパー
2 当×征 × 49 鎧伝サムライトルーパー
3 征×当 × 41 鎧伝サムライトルーパー
4 伸×遼 × 38 鎧伝サムライトルーパー
5 健小次 連結 37 キャプテン翼
6 当征 連結 31 鎧伝サムライトルーパー
7 健・小次 21 キャプテン翼
8 当×伸 × 20 鎧伝サムライトルーパー
9 伸遼 連結 19 鎧伝サムライトルーパー
10 小次・健 16 キャプテン翼

C39では「当×征」に奪われた首位を「征当」が奪還!
それにしても×表記がほんと増えましたねー。
その中でトップが連結表記というのも面白いです。

1991年冬

順位 C41 [1991年冬] 表記 表記数 作品
1 征当 連結 69 鎧伝サムライトルーパー
2 征×当 × 54 鎧伝サムライトルーパー
3 伸×遼 × 48 鎧伝サムライトルーパー
4 当×征 × 46 鎧伝サムライトルーパー
5 健小次 連結 42 キャプテン翼
6 当征 連結 35 鎧伝サムライトルーパー
7 A2 固有 31 光GENJI
8 伸遼 連結 28 鎧伝サムライトルーパー
9 当×遼 × 25 鎧伝サムライトルーパー
固有 25 光GENJI
当×伸 × 25 鎧伝サムライトルーパー

征当派は、×表記でも当征を抜いてきました。
そして固有表記の雄、光GENJIのカチコミが!

光GENJIはサークル数がそれほど多いわけではないんですが
「光」「A2」に人気が集中していますね。

91−6:攻め受けマトリックス

今回は中止です!
調査はしてみたんですが、1990年と傾向がほとんど変わりませんでした。
新しい作品が上位に食い込んできたらまた。

今後注目される作品としては
C40に『SLAMDUNK』が書かれているサークルカットがありました。(カップリング表記なし)
ジャンプでの連載開始は前年の1990年42号からでした。
少し遅れて連載が開始された『幽遊白書』(51号から)はまだサークルカットに出てきません。

アニメでは、1991年3月から始まった『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』が
早速夏のC40からサークルカットに登場。
続くC41では、「ブーツホルツ×シューマッハ」などのカップリング表記が見られます。

小説では、「御手洗&石岡」のカップリングがC41から登場しています。
これからが楽しみです。

91−7:【余談】カップリング表記以外で気になったこと

くさりはじめ?


[コミケット40カタログ P.89より抜粋]

『腐女子』という言葉が普及するのはもっとずっと先の話だと思いますが
「ぼんのーずは腐りきっている」と腐宣言がされています。
今と同じ意味合いで使っているかは分かりませんが
わりと近いイメージじゃないかと思います。

ファンも予感していた?打ち切り作品


[コミケットカタログ41 P.241より抜粋]

先程も話題にあげた『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』のサークルです。
「番組終わってたらどうしよう」と心配しています。
番組は同年の3月から始まって1年間やる予定だったそうですが
実際にこのC41(12月29・30日)の直前の12月20日に終了しています。

これも『鎧伝サムライトルーパー』と同じパターンで
メインターゲットとした子供に人気がなく、低視聴率&玩具売上不振のコンボでの
打ち切りだったようです。
ただ、両作品とも中高生以上(特に女性)に人気があったために
その後路線を変更してOVAの展開が始まっています。
そしてコミケでも大人気の作品達でした。

91−8:1991年まとめ

それでは、1991年のまとめです。

・カップリング表記数はC40で参加サークル数の減少とともに減少
・C41では大幅上昇
・「×」が普及。最多カップリング表記に!
・サムライトルーパーがカップリングの半分以上!
・やっぱり「征当」派!

90年・91年は『サムライトルーパー』の年でした。
そこに飛び込んできた『魍魎戦記MADARA』や『サイバーフォーミュラ』はその牙城を崩せるのか?
そして『ドラゴンボール』を始め、『SLAMDUNK』や『幽遊白書』など
ジャンプ勢の動きも気になります。

次回は引き続き1992年を見ていきます。
ではでは!

次の記事

tarte41.hatenablog.com