【2013年冬】コミケカタログカップリング調査−4(TIGER&BUNNY)

ここまで黒バス・ハイキュー!!・進撃の巨人と、漫画作品を扱ってきましたが
ここで初のオリジナルアニメ作品『TIGER&BUNNY』(以下、タイバニ)を分析してみたいと思います。

【C85】TIGER&BUNNY

サークル数 表記サークル数 表記サークル率 表記数 表記率
688 584 85% 697 101%

サークル数

タイバニはこれまでの作品とは違い、独立ジャンルになっています。
サークル数は夏の852サークルから20%ほど減少していますが
作品別のサークル数では進撃の巨人に次ぐ6位と、本放送終了から2年以上
経ってる作品とは思えないほど人気が持続しています。

表記サークル数・表記サークル率

表記サークル率は85%と、若干低めになっています。
実際調べた時も、虎徹さんのイラストだけとかバニーのイラストだけとか
そのふたりが仲良く(抑え目の表現で)しているイラストだけとか
カップリングを文字で書かないサークルが多かった印象です。

表記数・表記率

1サークルあたり平均1.0表記と、今回調査した10作品の中で一番少ない表記率でした。

↑のグラフを見ると、1表記のみのサークルが70%以上と大多数。
これまでの黒バス・ハイキュー!!・進撃が60%程度だったことを考えると
「タイバニサークルは1カップリングに集中するサークルが多い」と言えそうです。

そしておそらくそれが、表記サークル率の低さにも繋がっていると考えています。
複数カップリングをサークルカットに表現するのに、イラストだけでは困難ですが
単一カップルなら文字を使わなくてもイラストだけで比較的容易に表現出来ます。

カップリング表記ランキング

1〜10位

順位 表記 表記数 構成比 記法 キャラ1 キャラ2 CP種別
1 兎虎 209 30.0% 連結 バーナビー 虎徹 BL
2 虎兎 82 11.8% 連結 虎徹 バーナビー BL
3 うさとら 35 5.0% 連結 バーナビー 虎徹 BL
4 兎×虎 31 4.4% × バーナビー 虎徹 BL
5 空折 29 4.2% 連結 スカイハイ 折紙 BL
6 虎×兎 25 3.6% × 虎徹 バーナビー BL
7 コテバニ 14 2.0% 連結 虎徹 バーナビー BL
8 兎折 13 1.9% 連結 バーナビー 折紙 BL
9 Barnaby×Kotetsu 11 1.6% × バーナビー 虎徹 BL
10 空虎 9 1.3% 連結 スカイハイ 虎徹 BL

「兎虎」のメジャー感、ハンパないです!
「リヴァエレ大正義」感があった進撃でさえ17%だというのに
これだけのサークル数があって3割が「兎虎」。
そして3位も平仮名で「うさとら」です。

試しに名寄せ(表記違いの同カップリングを合算)してみると
「バニー×虎徹さん」の合計は321表記。
実に全体の46%です!
まるでキャプテン翼の「健小次」のような圧倒感。

そして2位は逆の組み合わせで「虎兎」。
このふたりはどこまで強いのか。
愛されてますね〜。

バディ以外で言えば、5位で「空折」が頑張っています。
前回の3位から若干ダウンしましたが、バディを抜けばトップの座は変わりません。

11〜20位

順位 表記 表記数 構成比 記法 キャラ1 キャラ2 CP種別
11 モブ虎 8 1.1% 連結 モブ 虎徹 BL
バディ 8 1.1% 固有 虎徹 バーナビー BL
13 Barnaby*Kotetsu 7 1.0% バーナビー 虎徹 BL
14 BUNNY×TIGER 6 0.9% × バーナビー 虎徹 BL
兎受 6 0.9% バーナビー 不明
虎薔薇 6 0.9% 連結 虎徹 ブルーローズ NL
17 兎虎兎 5 0.7% 連結 バーナビー 虎徹 BL
とらうさ 5 0.7% 連結 虎徹 バーナビー BL
折空 5 0.7% 連結 折紙 スカイハイ BL
兎薔薇 5 0.7% 連結 バーナビー ブルーローズ NL

11位でモブ登場!
とりあえずノーコメントで。

ここで「虎薔薇」「兎薔薇」と、ノマカプが出てきました。
あと表記的な見所は「兎虎兎」のリバ表記の登場です。
「虎兎虎」は1表記しかなかったので、こちらがメジャーのようですね。

21〜30位

順位 表記 表記数 構成比 記法 キャラ1 キャラ2 CP種別
21 虎徹×バーナビー 4 0.6% × 虎徹 バーナビー BL
虎受 4 0.6% 虎徹 不明
牛虎 4 0.6% 連結 ロックバイソン 虎徹 BL
空牛 4 0.6% 連結 スカイハイ ロックバイソン BL
25 炎牛 3 0.4% 連結 ファイヤー
エンブレム
ロックバイソン BL
虎月 3 0.4% 連結 虎徹 ルナティック BL
虎牛 3 0.4% 連結 虎徹 ロックバイソン BL
折虎 3 0.4% 連結 折紙 虎徹 BL
バーナビー×虎徹 3 0.4% × バーナビー 虎徹 BL
Kotetsu*Barnaby 3 0.4% 虎徹 バーナビー BL
TIGER×BUNNY 3 0.4% × 虎徹 バーナビー BL
虎❤兎 3 0.4% 虎徹 バーナビー BL
Kotetsu×Barnaby 3 0.4% × 虎徹 バーナビー BL

ここで僕らの牛角さん(今は牛丼さん?)が登場!
ネイサンとの炎牛コンビも絶好調です。

攻受マトリックス

縦に攻キャラ・横に受キャラを並べて表にしてみました。
攻キャラランキングと受キャラランキングも兼ねてます。

「タイバニカップリングの半分以上がバニー攻め」
「タイバニカップリングの半分以上が虎徹さん受け」
以上!

あと、ロイズさんの相方が見切れてますが
もちろんロバートさんです。

キャラクタ一覧

カップリング表記に登場したキャラの一覧です。

No. キャラ名 登場回数 構成比 性別
1 虎徹 567 41.1% 男性
2 バーナビー 537 38.9% 男性
3 スカイハイ 81 5.9% 男性
4 折紙 76 5.5% 男性
5 ロックバイソン 23 1.7% 男性
6 ブルーローズ 18 1.3% 女性
7 ルナティック 17 1.2% 男性
8 モブ 12 0.9% 男性
9 9 0.7% 女性
10 ドラゴンキッド 6 0.4% 女性
11 ロイズ 4 0.3% 男性
12 ファイヤーエンブレム 4 0.3% 男性
13 ジェイク 3 0.2% 男性
14 ロバート 2 0.1% 男性
15 バーナビー♀ 2 0.1% 女性
16 シス 2 0.1% 女性
17 ブラックタイガー 2 0.1% 男性
18 ライアン 2 0.1% 男性
19 ジョン 2 0.1% 男性
20 エドワード 2 0.1% 男性
21 ヒーローズ 1 0.1% 不明
22 折紙♀ 1 0.1% 女性
23 ロビン 1 0.1% 男性
24 アニエス 1 0.1% 女性
25 村正 1 0.1% 男性
26 虎徹♀ 1 0.1% 女性
27 友恵 1 0.1% 女性
28 世界 1 0.1% 不明
29 ヒロイン 1 0.1% 女性

虎徹さんとバニーが余裕の兵長超えです。
ここまで主人公が飛び抜けた人気になる作品は珍しいと思います。
素晴らしいですね。

そして注目の映画新キャラ「ゴールデンライアン」が2表記登場してます!
来年の映画次第ではこれから大きく伸びてくるんじゃないかと思います。

それと最後の方に「世界」とあるのは、「世界×おじ」という表記があったからです。
意味が取れなかったのですが、とりあえずカウントしています。
ヘタリアでは、「世界×日本」だと日本総受の意味のようですが。

個人的にはパオリンがもうちょっと増えてくれると嬉しいです。

記法別ランキング

カップリング表記の書き方別のランキングです。

順位 記法 表記数 構成比
1 連結 501 71.9%
2 × 106 15.2%
3 21 3.0%
4 固有 18 2.6%
5 17 2.4%
6 11 1.6%
7 5 0.7%
5 0.7%
9 4 0.6%
10 3 0.4%
11 2 0.3%
2 0.3%
13 1 0.1%
1 0.1%

他の作品より、「受」が若干少ないかなくらいで
やはり「連結」「×」表記が強いですね。
固有が多目なのは「バディ」「リバディ」あたりの影響です。

カップリング種別

CP種別 表記数 構成比
BL 633 90.8%
GL 0 0.0%
NL 40 5.7%
不明 24 3.4%

虎薔薇・兎薔薇などのノーマルカップリングが一定数ありながらも
90%以上がBLカップリングでした。

また、「薔薇攻め虎受け」がある影響で、「受」「総受」は
進撃の時と同様「不明」にカウントしています。
こうなってくると、「不明」にカウントした場合と「BL」にカウントした場合の
2種類の数値を出した方がいいかもしれませんね。
(全作品、一通り終わったら考えます)

TIGER&BUNNYまとめ

・どこを切ってもバディ・バディ・バディ!
・そのためか、表記サークル率・表記率は低め
・タイバニカップリングの半分以上がバニー攻め
・タイバニカップリングの半分以上が虎徹さん受け

今回調査した10作品の中でも、かなり尖った結果が出た作品でした。
カップリングの傾向って、これだけ違うものなんですね。

次回はとても平均的な『ヘタリア』を攻めてみたいと思います。
調べてた時、面白い表記を見つけたのでそれもぜひご紹介したいです。

ではまた!

TIGER & BUNNY (1) (角川コミックス・エース 361-1)
榊原 瑞紀
角川書店(角川グループパブリッシング) (2012-02-09)