東京都職員キャリア採用試験:システムを受けてきました!【4.試験勉強(詳細)編】
勉強期間1ヶ月未満で公務員試験を受けてみたレポート第四弾です。
今回は試験勉強で使った本などをご紹介しながら解説しようかと思います。
はじめに
前回も書きましたが、私はおそらく教養試験で落ちているので
これをお読みのみなさんには同じテツを踏んでほしくないと思いながら書いています。
ただ、合格かどうかに関わらず、受験することで
やった勉強に対して成果が出たかということは検証できましたので
その点だけでも情報をシェア出来たらなと思います。
配点から見る勉強効率
前回の記事の中で、今年の試験を分類してみました。
それを集計してみると↓のようになります。
【たくさん出題チーム】
8問:判断推理・数的推理
4問:資料解釈
4問:空間把握
4問:文章理解(現代文)
4問:文章理解(英語)
【ばらばら出題チーム】
2問:人文科学(日本史)
2問:人文科学(世界史)
2問:人文科学(地理)
1問:人文科学(文化)
2問:社会科学(法律)
1問:社会科学(経済)
1問:社会科学(政治)
1問:社会科学(社会)
1問:自然科学(物理)
1問:自然科学(化学)
1問:自然科学(地学)
1問:自然科学(生物)
【考察】
たくさん出題チームは、勉強効率がとてもいいので
短期決戦型の人はまさにココを押さえることになります。
判断推理・数的推理あたりは定型の問題が多く、種類もそれほどないので
勉強効率はかなり高いと思います。
おそらくこの点数配分は、
働きながら勉強している人に配慮してくれてるのだと思います。
知識系が多いと、時間が取れない人には厳しいですからね。
(日本史と世界史で4問ずつとか、軽くゲームオーバーです)
ばらばら出題チームは、日本史・世界史・経済など勉強する範囲が広い上に
問題数が1、2問なので効率がすこぶる悪いです。
短期決戦で臨む方は、ここを地力で勝負することになると思います。
ただ、全部捨てるには16問は多すぎます。
学生時代に得意だったところを見直すか、苦手を克服するか。
ここは私にはアドバイス出来ない部分ですので、
別の方の記事をご参考いただけたらと思いますm(__)m
数的推理・判断推理・資料解釈・空間把握
勉強しただけ点が取れる夢のカテゴリーです。
運の要素はほとんどありません。
しかも、解くのに一番時間がかかる問題なので
反復練習することで時間を短縮しておくと他がラクです。
勉強にはこの界隈で有名そうな『畑中シリーズ』を使いました。
発売日が2006年ですが、時代で変わる内容ではないので問題ないと思います。
- 作者: 畑中敦子,株式会社東京リーガルマインドLEC総合研究所公務員試験部
- 出版社/メーカー: 東京リーガルマインド
- 発売日: 2006/06/30
- メディア: 単行本
- 購入: 9人 クリック: 17回
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- 発売日: 2006/06/30
- メディア: 単行本
- 購入: 6人 クリック: 12回
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個人的には分かりやすく書かれてて好感触です。
今回は時間がなくて、一通り見ることしか出来ませんでしたが
・この2冊を何回か繰り返しやる
・別途問題集をやる
・試験直前に一通り見直す
この位やれば完璧だと思います。
とにかく、配点が大きい上に時間がかかる部分なのでキッチリ押さえておきたいです。
逆に言えば、安心して勉強に時間が使えるカテゴリーです。
文章理解(現代文)
普段から本を読んでる方なら大丈夫です。
改めて勉強と言っても難しいですね!
文章理解(英語)
普段から英書を読んでる方なら大丈夫です。
そんな方はほとんどいないと思いますが!
現実的には、大学受験の長文読解の問題集がいいかなと思いました。
基礎に不安があるならテキストも。
読んだことはないのですが、評判がよさそうだったのはこちら↓
- 作者: 西きょうじ
- 出版社/メーカー: 代々木ライブラリー
- 発売日: 2005/05
- メディア: 単行本
- 購入: 6人 クリック: 54回
- この商品を含むブログ (28件) を見る
ともあれ前回も書きましたが、試験の時には「答えから見る!」のがオススメです。
答えは日本語ですからね!
論文試験
ここまでずっと、教養試験のことばかり書いてきましたが
論文試験こそ事前の対策が必須です。
とりあえず、「手書きで長文を書く」こと自体がないですし
社会問題について日頃から語り合ってる人もそう多くはないでしょう。
ただ、今回の論文試験はバッチリ取れました。
それはヤマが当たったことと、この本のおかげです!
- 作者: 山下純一
- 出版社/メーカー: TAC出版
- 発売日: 2013/12/18
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
今回一番オススメの本です。
テーマ別に、「回答までの考え方」⇒「構成例」⇒「論文例×2」が
イラストを交えながら分かりやすく書かれていて、
この一冊で論文対策はバッチリじゃないかと思います。
また、論文にはならではの書き方(小さい「っ」は行頭に置かないとか)
についても解説があるパーフェクトぶりです。
ただ、読むだけで分かった気になるのも怖いので
慣れるために「論文例を丸写ししてみる」⇒「自分も同じテーマで書いてみる」
というところまで出来れば完璧だと思います。
今年の論文試験の課題は、『行政に求められる危機管理』についてでした。
東日本大震災の影響で今年はこの課題を出す自治体が多いのではないかと思います。
先程ご紹介した『論文試験の秘伝』にも危機管理についての論文が出ていますし
時事ネタを反映させたい場合は↓こちらも見ておくといいと思います。
新聞ダイジェスト増刊 時事用語&問題 2013年 09月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 新聞ダイジェスト社
- 発売日: 2013/08/01
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
最新の時事問題について定期的に刊行されていますので
最新版を手に入れておくと、このあとの面接にも使えて便利です。
専門試験(システム)
まずは今年の問題を。(簡略化して書きます)
1.語句について説明してね
・ファンクションポイント法
・SLA
・シンクライアント
2.稼働から5年たったシステムで開発した業者がずっと運用もみてるんだけど
その運用費が高すぎると思うんだ。
リーダーとしてはどうしたらいいと思う?
語句については、応用情報のテキストを読めば大丈夫だと思います。
それか普段からシステム系の雑誌を読んだり
@ITとか見たりしてる方なら問題ないと思います。
論文問題については、どの程度書いたらいいのかとか
基準がイマイチ分かりません。
ただ、難しいことはないので、実務経験を生かしながら書くしかないのかなと。
キャリア採用&主任扱いということで
システム管理者目線・ベンダーコントロール についての出題は納得です。
勉強するとしたら、読んだことはありませんが
プロジェクトマネージャ試験の参考書とかが参考になるかも。
おわりに
勉強の仕方は人それぞれ。
使える時間も人それぞれ。
ではありますが、今回の記事が受験する際に少しでも参考になったら嬉しいです。
今回は東京都の試験ですが、他の自治体の公務員試験でも応用がきくと思います。
特に上でご紹介した『論文試験の秘伝』は面接で社会問題に触れた時にも使える
名著だと思いますので、特にオススメです。
読み物としても楽しいですよー。
というわけで、次回は最終回『一次試験編』です。
ではまた!