東京都職員キャリア採用試験:システムを受けてきました!【1.基本編】

突然ですが、諸事情があって7月末に会社を退職しました。
現在もりもり転職活動をしていますが、友達から「公務員も民間からの中途採用してるよ」
教えてもらい、今回チャレンジしてみることにしました。

はじめに

東京都職員採用のHP(東京都職員採用)を参考にざっくり解説します。
キャリア採用全体の話ですが、一部は私の受験したシステム枠中心の話になります。

キャリア採用の特徴

1.受験資格は、民間企業での経験が一定年月以上(4年生大学卒業なら7年以上)かつ59歳未満

  つまりは30前後〜定年未満です。
  実際にどの位の年齢まで採用実績があるのかは分かりませんが
  民間企業での採用が厳しい40代、50代でも受験できるのは大きいですね。

2.指定する資格等を持っている場合、第1次選考の中の専門試験が免除

  第1次選考は「教養試験」「論文」「専門試験」を1日で全部受けることになります。
  2時間+1時間半+1時間と全部で4時間半。
  ここで最後の「専門試験」が免除されるのは、体力的にも気持ち的にも圧倒的に有利です。
  なにせこの3つ。内容は全く別の試験で、それぞれ違った対策が必要です。
  しかも、免除されると「専門試験が満点だったとして扱われる」というスーパールールなので
  資格取るしかないよね!という話になります。

  システム枠で言えば対象資格は『システム監査技術者』『プロジェクトマネージャ』
  両方年一回の春試験です。
  もちろん「取得見込」ではダメなので、今年は震災の影響で試験日程が変わって
  間に合わなかったという悲劇もありました。
  おそらく普通の年なら、その年の春試験で合格すれば間に合うと思います。

  私はどちらも持ってないので、ガチで専門試験を受けました。

3.最終合格者は『主任級職』として扱われ、さらに条件を満たせば『係長級職選考』も受けられる

  『キャリア採用』というだけあってか、合格すれば主任級として採用されます。
  月給は約29万円(諸手当含まず)です。
  さらに、条件を満たせば係長選考を受けて係長からスタートすることも可能です。
  と言っても、手持ちの資料にはその条件が書いてないのでよく分かりませんでした。
  係長の月給は約33万円(諸手当含まず)とのことです。

スケジュール

【申込】
 申込受付(郵送) :6月1日(水曜)〜7月4日(月曜)消印有効
 申込受付(持参) :7月5日(火曜)及び7月6日(水曜)午前9時30分〜午後6時00分

【試験】
 第1次選考    :8月7日(日曜)
 第1次発表    :9月16日(金曜)
 第2次選考資料提出:9月16日(金曜)〜9月27日(火曜)
 第2次選考    :10月15日(土曜)または16日(日曜)
 第2次発表    :10月21日(金曜)
 第3次選考    :10月29日(土曜)または30日(日曜)
 最終合格発表   :11月4日(金曜)

【係長】
 係長級職選考   :11月22日(火曜)〜25日(金曜)
 結果発表     :12月2日(金曜)

申込締切が7月、最終合格発表が11月ということで足掛け4ヶ月の戦いになります。
正直、長すぎます。
在職中の方は長くても問題ない、むしろ連続で試験があると大変だと思いますが
私のように離職中の場合、この長さは問題です。
絶対公務員になりたい!落ちたら来年受ける!民間は受けない!という決意がないと
このブランク期間はキャリアを語る上でのデメリットになりかねません。

私が今回、キャリア採用の中でも『東京都』しか受けなかったのは
横浜、川崎、特別区などはスケジュールがこれよりもっと後だからというのも大きな理由です。
最終発表が12月で、そこまでいって落ちたらどうする?という話です。
(それと、「事務採用」はあっても、明確な「システム採用」がないからというのもあります)

受験するなら公務員に集中して全力で臨むのがベストです。

採用予定人数・受験者数

↓こちらに詳細が出ています。
23年度東京都職員キャリア活用採用選考の受験状況|東京都

この中から表を引用させて頂きました↓

【前年比】
全体としても前年から6人減少していますが
システムの5人減少は大きいです。
震災の影響なのか、土木の枠が増えているのでその分ということでしょうか。

【システムの採用倍率】
受験者数ベースで前年は27倍でしたが、今年は37倍と跳ね上がっています。
受験者数は70人近く減っているので、純粋に採用枠が減った影響ですね。
37倍は学校で言うと、「そのクラスのNO1だけ受かります」というレベル。
この倍率の高さからも、離職中の人がこの試験を中心に活動を展開するのは
リスクが高すぎると思いました。

【その他の採用倍率】
話題の土木は、採用人数が増加したものの受験者数も増加して倍率は変わらず。
それにしても『看護師』が去年定数割れしてたというのがスゴイ。
民間のほうが圧倒的に条件がいいということなんでしょうか。

おわりに

というわけで、基本編はここまで。
公式発表を元にしていますが、あくまで主観で書いていますので
厳密なところは東京都職員採用のHP(東京都職員採用)を参考にしてくださいね!

次回からは「2.申込編」「3.試験勉強編」「4.第1次試験編」と続く予定です。