【漫画】DEAR BOYSに見る「スポーツマンガで伝えたいこと」

DEAR BOYS ACT3(6) (講談社コミックス 月刊少年マガジン)

DEAR BOYS ACT3(6) (講談社コミックス 月刊少年マガジン)

ちょっと前にバスケ漫画 『DEAR BOYS act3』 の6巻が出てました。
第一部が23巻、第二部が30巻、おまけの第0部が1冊あるので
これがちょうど60巻目。
横山光輝三国志ばりの ロングラン大河バスケマンガ ですね〜。

でもそのわりに、DEAR BOYSは周りで読んでる人が少ないです。
かなC!
スラムダンクはみんな読んでるのに!
という話。

『DEAR BOYS』と『SLAM DUNK』

DEAR BOYS(1) (講談社漫画文庫)

DEAR BOYS(1) (講談社漫画文庫)

この2つは同じバスケ漫画でも描きたい物の中心が
全然違ってると思います。
超個人的な解釈ですが

・DEAR BOYS ⇒ バスケットボールそのものの魅力を伝えたい
・スラムダンク ⇒ バスケを通して『人の繋がり』を伝えたい

と思ってます。

スポーツの魅力を伝えたいのか
スポーツを通してなにかを伝えるのが主眼なのか。

スラムダンクは、最後の 「流川から花道へのパス」
これを描くために全ての巻があったと思っていいでしょう。
孤高の天才・流川が少しづつ心を開いていき、
最後に仲間を信じてパスをする。
あのシーンに心震えた人は多いと思います。
その過程でもちろん、バスケ自体の魅力も描かれていますが
それが第一義ではなかったはずです。

一方でDEAR BOYSは、バスケットボール自体に特化して
その魅力をこれでもかとふんだんに描き出しています。

練習方法に始まって、緻密な戦術、チーム毎の特色
劇的に試合の流れを変えるプレイとは?

もちろんキャラクターも魅力的ですが、
なんと言っても、試合描写が圧巻。
試合展開の緻密な描写、選手の熱気が伝わってくるかのような臨場感。
60巻を越えてもなお愛される、素晴らしい魅力があります。

※第一部は漫画の方向性が違うところを向いている(残念)ので
 第二部から期待してください!

野球では

同じような構図は他のスポーツ漫画でも見られます。

タッチ (完全版) 全12巻 完結コミックセット(少年サンデーコミックススペシャル)

タッチ (完全版) 全12巻 完結コミックセット(少年サンデーコミックススペシャル)

 
おおきく振りかぶって (1)

おおきく振りかぶって (1)

野球漫画のメジャー度としては『タッチ』の方が有名ですが、
正直、タッチって野球のシーンをほとんど覚えてません・・・^^;
ほとんど話のメインは学園・恋愛に置かれています。

対して『大きく振りかぶって』は、ただの野球ではなく
『高校野球』 の魅力を最大限に描いた作品です。
学園・恋愛要素は1%以下。タウリン1000ミリグラム配合です。(たった1g)

徹底的な取材を下敷きにした 「リアルな高校野球」
高校野球漫画として、最高の作品だと思います。

まとめ

他にも『キャプテン翼』とか『ジャイアント・キリング』とか
『YAWARA!』とか『帯をギュッとね!』とか一杯ありますが
書き始めると寝れなくなりそうです(笑)

そして書いてたらまたイロイロ読み直したくなってきましたが
とにかく、DEAR BOYS 6巻 超アツイ展開で面白かった!

ということでおやすみなさいm(__)m