【2014年冬コミ(C87)】カップリング表記ランキング

昨年に引き続き、冬コミのカップリング表記ランキングを出してみました。
いつも通り、コミケカタログのサークルカットから「目視」で抽出しています。

作品別表記数ランキング

最初は作品別から。
今回は大きな動きがありました。

順位 作品名 表記数 前回数 増減 前回順位
1 黒子のバスケ 1,574 2,023 -449 1  
2 弱虫ペダル 930 472 458 8 ↑
3 ハイキュー!! 929 561 368 6 ↑
4 TIGER&BUNNY 746 633 113 3 ↓
5 進撃の巨人 717 1,025 -308 2 ↓
6 Free! 654 599 55 5 ↓
7 ヘタリア 469 601 -132 4 ↓
8 戦国BASARA 451 503 -52 7 ↓
9 うたの☆プリンスさまっ♪ 303 409 -106 9  
10 銀魂 287 354 -67 11 ↑

『弱ペダ』『ハイキュー!!』が大躍進!

『弱虫ペダル』と『ハイキュー!!』が大きく表記数を増やして2位3位!
しかも1表記差!

35,000サークル調べてまさかの1表記差。
目視で調査してるので、多少の誤差はあるかもしれませんが
それを含めてもほぼ互角ですね。

弱虫ペダル 1 (少年チャンピオン・コミックス)

弱虫ペダル 1 (少年チャンピオン・コミックス)

ハイキュー!! 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ハイキュー!! 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

1位はまだまだ譲れない『黒子のバスケ』

前回1位の『黒子のバスケ』は400以上表記を落としてもなお
2位に600以上の差をつけての連覇です。
1作品だけ文字通り桁が違いますね。

黒子のバスケ モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

黒子のバスケ モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

増減動向

『TIGER&BUNNY』は映画が好評だったためか、サークル数の増加とともに
カップリング表記数も増えています。

『進撃』『うたプリ』『ヘタリア』あたりが3桁減になっていますが
どれも新作アニメが予定されているので、今後どう動くのか楽しみです。

この辺りの増減は、↓こちらの記事でありらいおんさんが書かれている
作品別のサークル数の動向とほぼ同傾向になっています。

【追記】表記サークル率

上のありらいおんさんの記事に、「各作品別のサークル数」が出ているので
該当作品の「カップリング表記を書いているサークル数」との比率を出してみます。

ありらいおんさんのカウントしてないサークルがカップリング表記を書いている
ケースも有り得るので分母が若干合っていませんが、ざっくりの傾向として御覧ください。

作品名 サークル数 表記サークル数 表記サークル率
黒子のバスケ 1,183 1,097 92.7%
Free! 519 478 92.1%
ヘタリア 357 326 91.3%
弱虫ペダル 733 663 90.5%
ハイキュー!! 741 658 88.8%
進撃の巨人 686 607 88.5%
TIGER&BUNNY 658 579 88.0%
ラブライブ! 701 141 20.1%
東方Project 1,791 186 10.4%
艦隊これくしょん 2,783 181 6.5%

表記サークル率順に並べてあります。
『TIGER&BUNNY』と『ラブライブ!』の差に、ありらいおんさんの記事にある
「女性サークル寄り」「男性サークル寄り」の違いが明確に出ています。

当ブログの昨年のカップリング表記調査でも、以下のことが分かっています↓

「女性人気が高い作品の表記サークル率は80~90%」の法則

多少前回とは分子も分母も異なりますが
今回の結果もほぼ同じ傾向が出ていると言っていいでしょう。
女性人気の高い作品のサークルは、8割以上がカップリング表記を書いているようです。

男性人気の高い作品で言えば、『東方』は10%前後で安定しています。
『艦隊これくしょん』は、表記サークル率は低いですが、「金剛四姉妹」のような
グループ表記から「榛霧」(榛名×霧島)「金比」(金剛×比叡)などの
カップリング表記へ移行している様子が見受けられます。

『ラブライブ!』は、女性への人気故なのか、男性の百合消費なのか
分かりませんが、上記2作品より表記率が高い作品になっています。
個人的にも「りんぱな」いいと思います。

ラブライブ!(2) (電撃コミックス)

ラブライブ!(2) (電撃コミックス)

ランキング外での注目作品

以下の3作品が今回100表記以上増加している注目作品です。
『ダイヤのA』   :238表記 13位
『鬼灯の冷徹』   :221表記 14位
『ワールドトリガー』:154表記 22位

ダイヤのA(1) (週刊少年マガジンコミックス)

ダイヤのA(1) (週刊少年マガジンコミックス)

鬼灯の冷徹 壱 (モーニングコミックス)

鬼灯の冷徹 壱 (モーニングコミックス)

ワールドトリガー 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ワールドトリガー 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

男性人気の高い作品で言えば、『艦隊これくしょん』
『ラブライブ!』も増えています。

カップリング表記ランキング

カップリング表記のランキングです。
表記そのままなので、「カップリング」のランキングではありません。
例えば、「黄黒」と「黄瀬×黒子」は同じカップリングですが、
表記が違うので別カウントです。

順位 表記 作品名 キャラ 表記数 前回順位
1 兎虎 TIGER&BUNNY バーナビー 鏑木虎徹 220 1  
2 リヴァエレ 進撃の巨人 リヴァイ エレン 135 2  
3 東巻 弱虫ペダル 東堂尽八 巻島裕介 102 16 ↑
4 まこはる Free! 橘真琴 七瀬遙 95 9 ↑
5 エルリ 進撃の巨人 エルヴィン リヴァイ 94 3 ↓
6 黄黒 黒子のバスケ 黄瀬涼太 黒子テツヤ 90 4 ↓
7 赤黒 黒子のバスケ 赤司征十郎 黒子テツヤ 79 11 ↑
8 宗凛 Free! 山崎宗介 松岡凛 76 2146 ↑
  エレリ 進撃の巨人 エレン リヴァイ 76 5 ↓
  虎兎 TIGER&BUNNY 鏑木虎徹 バーナビー 76 13 ↑

※キャラ名は適宜省略しています

1位2位は夏に引き続き「兎虎」「リヴァエレ」

1位「兎虎」は、作品別だと1位と大きく離れての4位なのですが
カップリング表記だと圧倒的ナンバーワンです。
詳しくは冬コミで発行する同人誌(作品ガイド)に書きましたが、
『タイバニ』は30%以上のカップリング表記が「兎虎」です。

『進撃』は一極集中型の『タイバニ』とは異なり、「リヴァエレ」「エルリ」「エレリ」の
3トップ型になっていますが、それでも2位を確保。
表記数自体は減ってはいるものの、まだまだ強いですね。

冬コミは「東巻」「まこはる」「宗凛」に注目!

今回大躍進の『弱ペダ』からはトップ表記の「東巻」がランクイン。
こちらも同人誌(作品ガイド)に書きましたが、「東巻」は作品内の12%位なので
一極集中まではいかないのですが、さすが勢いのある作品です。
同一カップリング内で、表記のブレが少ない(統一感がある)のも「東巻」の特徴です。
「東堂×巻島」のカップリングの8割以上が「東巻」と書かれます。

そして夏アニメ『Free!‐Eternal Summer‐』(以下ES)の人気を受けて、
「まこはる」「宗凛」が急上昇してきました。
特にESから登場の「山崎宗介」が今回人気になっています。
「宗凛」はなぜか夏コミにも1表記だけありました。(放送前のはず…)

それと、「まこはる」は漢字の「真遙」も多いのですが、「真遥」(誤字)が
別集計なので、少し減ってるのが残念です。
それもあって平仮名の「まこはる」が流行ってるのかなと思ってます。

カップリングランキング

カップリング表記からカップリングへ変換(「名寄せ」といいます)したランキングです。
「黄黒」も「黄瀬×黒子」も「黄瀬→黒子」も「黄瀬+黒子」も全部合算です。

ここでは、左側に書かれているキャラが「攻めキャラ」
右側に書かれているキャラが「受けキャラ」という前提で集計しています。
(矢印に関してのみ、終点側を受けキャラとしています。ex.「黒子←黄瀬」)

順位 キャラ 作品名 表記数 前回順位
1 バーナビー 鏑木虎徹 TIGER&BUNNY 334 1  
2 リヴァイ エレン 進撃の巨人 185 2  
3 橘真琴 七瀬遙 Free! 161 5 ↑
4 エルヴィン リヴァイ 進撃の巨人 133 3 ↓
5 鏑木虎徹 バーナビー TIGER&BUNNY 128 9 ↑
6 エレン リヴァイ 進撃の巨人 123 4 ↓
7 東堂尽八 巻島裕介 弱虫ペダル 120 21 ↑
8 黄瀬涼太 黒子テツヤ 黒子のバスケ 116 5 ↓
9 山崎宗介 松岡凛 Free! 97 2354 ↑
10 緑間真太郎 高尾和成 黒子のバスケ 91 8 ↓

※前回の5位が2つあるのは同数だったため

1位は大差をつけて「バーナビー×虎徹さん」!

圧巻ですね。
夏に引き続き、「バディの虎受けのほう」がダントツの1位です。
ここ2年間の集計では、『タイバニ』カップリングの実に47%がこのカップリングです。

参考になるか分かりませんが、『新世紀エヴァンゲリオン』の
「渚カヲル×碇シンジ」も47%くらいです。
その作品の顔、というレベルですね。

進撃は上位に3カップル送り込んでくる力強さ

王者『黒バス』や勢いのある『Free!』でも2カップルが限界というところに
2位を含めて3カップル送り込んでくるのが『進撃』の凄さです。
配属先に迷ってる方は、こんな愛にあふれる調査兵団がオススメです。(リクルート)

カップリングも「まこはる」「東巻」「宗凛」に注目!

個別カップリングでは『弱ペダ』『Free!』が強いですね。

そしてよく見ると、表記のランキングと比べて「まこはる」と「東巻」が入れ替わっています。
これは先程書いた「表記の統一感」の話で、「真琴×遙」のカップリングは
「まこはる」と「真遙」に大きく表記が分かれているためです。
混ぜると強いまこはる。

人気カップリングが分散してる『黒子のバスケ』『ハイキュー!!』

作品別でダントツの1位だった『黒子のバスケ』が個別カップリングでは
最高8位、大躍進の『ハイキュー!!』に至ってはランク外でした。

これは作品内で人気カップリングが分散しているためで、構成比を見てみると
トップカップリングの「黄瀬×黒子」が全体の9%、「影山×日向」が12%と
低めの値になっています。

この辺りも詳しくは同人誌(作品ガイド)の方に出ています。(宣伝)

2014年冬コミ(C87)まとめ

・黒バスは減ってきてるけどまだまだ強い
・弱ペダ、ハイキュー!!大躍進
・個別カップリングでは「東巻」「まこはる」「宗凛」に注目!
・詳しくは冬コミの新刊で!


冬コミも楽しみですね!

COMIC ZINさんでカップリング表記本の委託始まりました

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