【C85調査】バッティングしてるカップリング表記

2013年の冬コミ(C85)のサークルカットを調べてみたところ
「全く同じカップリング表記が複数の作品で使われている」ケースがかなりありました。
(以降『バッティング表記』と呼びます)

例えば「はるまこ」という表記は
アイドルマスターの「天海春香×菊地真」の意味で使われてきましたが
C85ではFree!の「七瀬遙×橘真琴」の意味でも使われるようになりました。

ちょうど今年の夏コミの申込期間中ということもあるので
どんなカップリング表記がバッティングしていたのか
見ていきたいと思います。

ただ、ほとんどの場合
「作品のジャンルが全然違うから誤解しない」だったり
「バッティングしてるのを知っているから作品名と一緒に書いている」ので
大きな問題にはなっていないと思います。
あくまで参考というところで。

どのくらいバッティングしてるの?

項目 だいたい 単位
サークル数 35,000 サークル
カップリング表記数 19,000
表記の種類 10,500 種類
バッティング表記 170 種類

約1万種類のカップリング表記がある中で
だいたい170種類の表記がバッティングしています。
思ったより多かった印象ですね。

どんなパターンがあるの?

ザックリと分類してみました。

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この分類別に詳細を見ていきます。

イニシャル(40種類がバッティング)

イニシャルで書けば被りますよね!
納得の一位です。

どうやら「A×C」「AJ」「SN」あたりが被りやすいようです。
3作品(3グループ)でバッティングしていました。
ナマモノ関係があるので詳細は伏せておきます。

書けそうなところでは「G×H」が

作品名 キャラ1 キャラ2
サイバーフォーミュラ グーデリアン ハイネル
銀魂 坂田銀時 土方十四郎

の2作品でバッティングしていました。
銀魂は単体ジャンルなので特に問題はないでしょう。

色(38種類がバッティング)

色も多いですねー。
今回の調査で一番多くバッティングしてたのが
「青赤」という表記だったんですが、内訳は

・スーパー戦隊:8種類
・黒子のバスケ
・幻想水滸伝2
・大江戸鍋祭

の11作品でした。
戦隊物のみならず、黒バスも色なのでガンガンにバッティングしてきますね。

幻水の青赤は既に伝統の粋だと思います。
あと大江戸鍋祭は「生類アワレンジャー」の影響でした。

「黒受」について

色のバッティングを見ていて気になったのが「黒受」です。

これは今までのケースとは異なって、同じジャンル内で被っていました。

作品名 キャラ1 キャラ2
黒子のバスケ 黒子テツヤ
ハイキュー!! 黒尾鉄朗

コミケでは両方とも「FC(ジャンプ球技)」に配置されています。

黒子くんは受け人気の高いキャラですが
幸い、黒尾くんは攻め人気の高いキャラなので
被ってる件数自体は少ないです。

とはいえ個人的には、安全を見て
「黒子受」「黒尾受」と書いたほうが無難かなと思います。

追記

同じ原因で「黒月」という表記もバッティングしていました。(黒子×伊月/黒尾×月島)
「月日」も黒バス・ハイキュー!!・金色のコルダの3被りだったので
黒バスとハイキュー!!は結構共通点が多いみたいですね。

黒子:黒尾
伊月:月島
日向:日向(ひゅうが:ひなた)

名前(37種類がバッティング)

今回の冬コミでカップリング表記があるものだけで1,500作品位ありました。
それだけあれば、人の名前とか余裕で被ります。

しかもカップリング表記の場合、名前の最初の2音だけ使ったりするので
さらに被りやすさが加速します。

作品名 キャラ1 キャラ2
マギ シンドバット アリババ
テイルズオブジアビス 烈風のシンク 妖獣のアリエッタ

これは両方とも「シンアリ」です。
名前が全く同じじゃなくても最初の2音で被ってしまっています。

続いて別のケースで

作品名 キャラ1 キャラ2
TIGER&BUNNY ロックバイソン 鏑木・T・虎徹
Mr.FULLSWING 牛尾御門 虎鉄大河

愛称で被りました。(ロックバイソン→牛角さん)
両方とも「牛虎」です。
これもタイバニが単体ジャンルなので当面コミケでは問題ないと思いますが
それにしても意外なところで被ってきます。

それと、「ベルジャン」が進撃の巨人とラッキードッグ1で
さり気なくバッティングしていました。

歴史上の人物(17種類がバッティング)

歴史上の人物は、いろんな作品に登場してて
しかも主従とかライバルとかの関係性はどの作品でも(以下はお察しください

作品名 キャラ1 キャラ2
戦国BASARA 石田三成 真田幸村
戦国無双 石田三成 真田幸村

両方とも「三幸」です。
BASARAと無双はジャンルも同じですが
「ゲーム(歴史)」の方々はそのへんはきっちり押さえていて
必ず作品名が併記されていますね。
素晴らしい練度の高さです。

作品名 キャラ1 キャラ2
薄桜鬼 土方歳三 沖田総司
銀魂 土方十四郎 沖田総悟

「土沖」です。
元にしてるのが同じ人物ということで
薄桜鬼と銀魂も新選組繋がりですね。

関係性(17種類がバッティング)

「師弟」とか「悪友」という表記がどうしても被ります。
「弟×兄」のように直接名前を書いていなくても
作品を知っていれば誰と誰のことかは分かるので広く使われているのでしょう。

作品名 キャラ1 キャラ2 キャラ3
ヘタリア ギルベルト フランシス アントーニョ
バカとテストと召喚獣 坂本雄二 吉井明久  

「悪友」は、カップリング表記というより「コンビ・グループ表記」として
使われているイメージでしょうか。

同シリーズ(12種類がバッティング)

同じキャラですが、作品が違うケースです。

作品名 キャラ1 キャラ2
Fate/Zero 言峰綺礼(24歳) 遠坂凛(7歳)
Fate/stay night 言峰綺礼(35歳) 遠坂凛(17歳)

同じ「言凛」で同じキャラクターですが、
作品が変わると意味合いが変わってきますね。
特に言峰先生の社会的立場とか。

数字(12種類がバッティング)

数字でカップリングと聞いてパッと思い浮かぶのは
ガンダムウイングですが(世代によって違うでしょう)
色んなジャンルの作品で数字カップリングが使われています。

・最遊記:53(悟浄×三蔵)など
・ガンダムウイング:キャラ名が数字に由来
・サイボーグ009:みんな番号がついてる
・一部のアイドル:対応する番号があったりします
・スポーツ関連:背番号での表記
・エヴァンゲリオン:チルドレンナンバー
・青春鉄道:39(山陽新幹線×九州新幹線)など

などなど。
リボーンは数字は使いますが1キャラ2桁なので
あまり他の作品とは被りませんね。

おわりに

そんなわけで今日はバッティング表記を見てきました。

きっとこの記事を書いてる間にも、新しい作品がどんどん作られて
新しいキャラクターが次々と生まれていると思います。
そして、それにつれてバッティング表記も着実に増え続けています。

コミケの場合、バッティングするとすぐに影響が出るpixivよりは
全然緩いですが、普段話したりツイートする中でも
知らない間にちょっとした誤解が生まれてるのかも知れません。

ではまた!