ニコニコ超会議2の『超・嘘つき村の人狼』に行ってきました!

参加者なんと約200人!
世界初(?)の人数で行われた人狼『超・嘘つき村の人狼』に行ってきました。
主催は中野のボードゲーム屋さん『ドロッセルマイヤーズ』さんです。

ドロッセルさんのイベントは、以前にも家族制人狼(35人プレイ)にも行って
めちゃめちゃ楽しかったので大期待です。

『超・嘘つき村の人狼』開催概要

日時:2013年4月27日(土)14:00-15:00 ※実際は10分遅れで開始
場所:幕張メッセ ニコニコ超会議2 超ゲーム実況ステージ
料金:無料(ニコニコ超会議2への入場料のみ)
人数:約200人

『超・嘘つき村の人狼』ルール

イベント当日に配られた冊子より抜粋しました。

役職

参加者はイベント前に役職を配布されます。
内訳は【人狼17%:村人83%】 ※タルト補足:6人に1人が人狼

人狼の目的:自分の正体を隠したまま、なるべく多くの村人を殺すこと
村人の目的:村人だけでグループを作って教会にいき、安全地帯に脱出すること

制限時間

ゲーム時間は 40分間 です。

教会

プレイヤー達はゲーム中いつでも、10〜15人でグループを組み「教会」に行くことができます。
教会では以下のことがおこなわれます。

1.夕方フェイズ:
 ・懺悔するプレイヤーは名乗り出ます
 ・指差し投票をおこない「グループで一番人狼っぽい人物」を処刑します
 ※誰にも投票しないことはできません
 ※最多得票が複数人いる場合は、その全員が死亡します

2.夜フェイズ:
 夜用アプリを回覧し、役職ごと以下の行動をします  ※タルト補足:回覧ではなく固定設置でした
 ・村人:怪しいと思う人物1人を選びます(特に意味のないダミーの入力です)
 ・人狼:襲いたい村人1人を選びます。人狼が何人いても1晩に殺せるのは1人です

3.朝フェイズ:
 ・朝には昨夜の「人狼による犠牲者」と「懺悔したプレイヤーの中に含まれていた人狼の数
  (処刑された人物含む)」が発表されます
 ・犠牲者がいなかった場合、グループ内に人狼がいなかったということで、
  そのグループはゲームクリアです!

→クリアできたグループは安全地帯へ移動します。
→クリアできなかったグループ(生存者)はそのままゲームに戻ります。
→死者は10分ごとに新しい役職を与えられイベントに復帰できます。(=蘇り)
 ※ラスト10分間に死んだプレイヤーは蘇りができません。

勝敗

ゲーム終了時
クリアした人数 > 死んだ村人陣営の人数だったら →クリアした村人たちの勝利!
クリアした人数 < 死んだ村人陣営の人数だったら →人狼チームの勝利!

※クリアできずイベントフロアに残っていた村人はどんな場合でも敗北です
※もっとも多くの村人を殺した人狼はMVW(Most Valuable Werewolf)として表彰されます

ルール補足

ルールブックには明記されてない点について補足。

・夜フェイズで、人狼は同じグループに入っている他の人狼が誰か分かります
 (これ、ルールに明記してほしかった)
・処刑投票で、自分に投票することが可能
・夜用アプリでは、一緒の教会にきたメンバーの一覧がプレイヤー番号で表示されている
 →箱で他の人に見えないようにされており、自分の番号を押したあと、ターゲットの番号を押す
・全体への呼びかけを行いたい場合は、ゲームマスターに申告してマイクを使うことが出来る
・懺悔の効果は、発表された人狼数が0人だった場合、懺悔した全員が村人確定ということ
 →それを防ぐために人狼が混ざれば、じわじわと追い詰められるというバランス
・懺悔する人数に制限はありません(全員懺悔も可能)
・「教会」は7箇所(9箇所?)に設置(記憶があやふやで…)⇒7箇所で確定です!

ゲーム開始前

受付

受付ではルールブックの配布と配役が行われました。
配役は『村人』
昨日から村人村人と宣言していた甲斐がありました。

集合

続々と集会場に集まってくる村人たち。
思った以上に女性が多い村です。
みんなスマフォを見るか、ルールブックを読むか
周りをキョロキョロして落ち着かない様子。

どんなゲームになるのかと、みんなでざわざわざわざわしていました。
まるで「カイジのエスポワール号」です。
これから限定ジャンケンが始まってもおかしくない空気です。

ゲームはすでに始まっていた!

ルールを読んで思ったのは
「最初の10人集めるのどうしよう」でした。
教会に行くには最低10人は集めないといけません。
わりとグループで来てる人が多い中、ソロ参加の自分にはじわじわと不安が募ります。

そう、この超嘘つき村の人狼は「ナンパ人狼」なのです!
非リア充イベントっぽい体で募集しておきながら
ナンパを強要するという鬼ルール!

その事実に愕然としながら、ゲームスタート前の空き時間
同じようにソロで来ている方に声をかけていきました。
「最初の10人集めるのたいへんそうですよねー」
「人狼って普段からやられてる方ですか?」
「もし人狼だとしても食べないでくださいね!」
「ソロの人よりカップルの片方だけ食べるとかどうですか」(ひどい)
などなど、スタートから動きやすいようにせこせこ準備。

ルールを見る限り、ゲームが始まったら個別に話す時間なんてないなと
思ったので、ソロプレイヤーは開始前に人の繋がりを作っといたほうがいいかなと。

そう、ボクらは下準備の大切さを『カイジ』から学んだはずです。
藤原竜也を見習ってコツコツ準備です。

イベントの開幕挨拶

突然オープニングムービーが流れ、いよいよ雰囲気が出て来ました。

↓公式プロモーションムービー(音楽は聖剣伝説2の菊田裕樹さん!)

ルール説明

最初にドロッセルマイヤーズの渡辺さんからルール説明とアドバイスが。

ルールは事前に読んでいたので、キョロキョロと周りを見回します。
特に「人狼が人を食べる時の処理」の説明は、集中して聞いている人と
そこで息を抜いてる人がいるかなと思って注意して見てました。
他にもキョロキョロしてた方がいたので、同じように考えた人も多いのかなと思います。

ゲームマスターからのアドバイス

ゲームマスターからのアドバイスで気になる点が1つ。

渡辺さん「まずはある程度推理してから教会に行った方がいいと思います」

これはちょっと疑問でした。
最初は全く情報がない状態で、この人数でひとりひとり事情聴取するわけにもいきません。
なので最初に時間をかける意味はなくて
もし死んだとしても「早い時間なら復活可能」ということなら
村人の戦略は「できるだけ早くメンバーを集めて教会に行く」になると思います。

これは内容自体がアドバイスというより、アドバイスしたこと自体がアドバイスなのかなと思いました。
ルールに疑う余地はありませんが、ゲームマスターの言葉さえもまずは疑えと。

そしてルール説明も終わり、緊張と興奮に会場がざわめく中
誰も体験したことのない大規模人狼、ついに開幕です!

ゲームスタート!


まずは仲間集め

早速、事前に声をかけたソロの方々に集まってもらい
そのあと近くにいた3人組と合流。
そして隣に集まっていた8人組と合流して14人の組ができました。
好調なすべり出しです。
じゃあ人数も集まったし、まずは教会へ!というところで壇上から声が!

必勝法きた!

早速、壇上でマイクを持ったプレイヤーから「村人必勝法」の説明が。
おおおー、まさにカイジっぽい!
これですよ、これ!

概要はこんなかんじ↓
「最大人数の15人で教会に行く。5人(4人?)が懺悔する。
 人狼が0人ならそのメンバーは村人確定なのでチームから外れて待機。
 人狼がいるなら、そのメンバーを順次処刑していく」
という流れ。

ある程度の犠牲を前提とすれば、理詰めでクリア出来るということですね。

ただ、理論を説明するには人数も多く、時間もないということで
「説明が分かりにくい」と意見が出ていました。
池上彰ばりにフリップを使って説明出来れば通じたと思いますが。
次回参加する場合は、フリップ持参が勝ち組じゃないかと思います。

それと「説明が分かりにくい!」「どういうこと?」とたびたび叫んでいたのは
人狼の妨害じゃないかなと思っていましたが、どうなんでしょうか。

アカンパニーオン:教会へ!

言ってみたかっただけです。
なんとなく人数を集めてみんなで移動するかんじが
「ハンターハンターの一坪の海岸線イベント」っぽいなーと。

今回は14人ですが、とりあえず必勝法の流れに沿って行動。
みんなで相談し、4人が懺悔することに。
人狼が紛れ込む前に自分の村人を証明しておきたかったので
わたしも懺悔メンバーに立候補。
人狼としては確定村人を増やしたくないので
夜に噛まれる人はこの4人から選ばれるでしょうが、それは仕方なし。
いま死んでも復活チャンスは余裕で残ってます。

人狼に危険視されないよう、このへんで積極的な発言を控えます。(ずるい)

夕方フェイズ

予定通り、4人が懺悔。
処刑投票は「同数だと全員死んでしまうので、予め投票先を決めておこう」という
意見も出ましたが、まとまらず。
個人的にも「懺悔メンバーを外す」だけ徹底すれば問題ないかなと。
それよりも時間が勝負。

結果、懺悔メンバーでない「人狼疑惑系女子」が吊られていきました。
なむー。

夜フェイズ

台に設置されたアプリ(箱で隠してある)を1人ずつ使用。
メンバー全員の番号が出ているので、自分の番号をクリックした後に
怪しいと思う人物の番号をクリックする。(人狼なら食べる人をクリック)
誰が誰を怪しいと思っているのかは公開されないので
村人はダミーの入力をしているだけです。
下手に時間をかけると疑われるので、サクサク入力。

朝フェイズ

まずは「人狼による犠牲者」の発表です。
みんなの予想通り、懺悔メンバーから犠牲者が出ました。
美しい衣装の女性レイヤーさんでした。
目立つ方は逆に残しておいたほうがいいのでは?と
思っていたので、意外な選択でした。

続いて注目の「懺悔したプレイヤーの中に含まれていた人狼の数」の発表ですが

人狼・・・0人!

やったー。
これで村人確定です。
ほっと一息。

残りのメンバーに挨拶して、確定村人3人組でステージ前に移動します。

もう最初のクリアパーティが!

壇上を見ると、もうクリアしているパーティがいました。
一発クリアだったそうです。
素晴らしい・・・!

で、ここで初めて基本的な事実に気がつきました。
クリアした村人が抜けたぶん、フロア内の人狼率が上昇しています。
そして、このルールでは狙って人狼を処刑するのも難しい。
そう、時間が遅くなればなるほど、村人だけのパーティを組むのは難しくなるんです。
ひー。(気づくの遅い)
人狼が多すぎて状況が煮詰まる前に脱出しないと!

確定村人メンバー募集中

とりあえず初手で村人確定したのは僥倖でした。
あとは教会にいくのに10人を揃える必要があります。
とはいえ、「確定村人来てくださーい」と大々的に告知したら
人狼が混ざりに来るに決まっています。

ということでしばらく3人で待っていたのですが
全然集まらない。
あやしいひと達しか近寄って来ません。
仕方ないので意を決し、メンバーがマイクを持って募集をかけました。

「確定村人の人はステージ前へ!」

導かれし者たち

ここでわらっと確定村人(自称)大集合。
必勝法に則れば「確定村人は基本的に複数人でまとまって来るはず」
ということで、単独で来た人は入れない方針で。

人数は足りたのですが、あとは確定村人じゃない人を1人入れたいところです。
確定村人だけ10人だと、1人処刑しなくてはいけないので勿体ない。
そのひとりに選ばれたりしたら、相当ブルー。
ということで、確定村人9人+グレーな人1人の構成がベストです。

まあ、処刑が確定しているのに入ってくれる人なんていないだろうなと
思っていたら、「蘇って人狼になりたいので処刑してほしい」という勇者が!
ありがとおおおおお。

勇者以外みんな馬車

確定村人(自称)+勇者の構成でわさわさと教会へ。
順当に勇者を処刑して、ありがとグッバイ。
あとはこの確定村人(自称)のメンバーに人狼が紛れてないか。
運命の朝が来ます。

昨晩の人狼による犠牲者は・・・いません!!

おおおおおおっ!
きたー!!

と、いうわけでめでたくクリア。
喜び勇んで壇上に向かいます。
女性が多かったパーティとして紹介された組でした。

観戦モード

クリアメンバーでほっと一息。
「カイジだったら、ビールで乾杯してるとこですねー」
なんて話しながら、観戦モードに。

中間発表では最初村人が勝っていたものの
次の発表では負けに転じていました。
ただ、村人は1チームクリアすると10人前後は増えるので
そこまでの差はないはずですが・・・。

そして最後の1分で駆け込みのチームが。
慌てて組んでいたパーティっぽいので、不安がよぎります・・・。

といったところでタイムアップ!

ゲーム終了。結果は・・・!?

最後の教会の処理、そして集計が始まっています。

ここで勝利条件の再確認

クリアした人数 > 死んだ村人陣営の人数だったら →クリアした村人たちの勝利!
クリアした人数 < 死んだ村人陣営の人数だったら →人狼チームの勝利!

中間発表で報告されていた「死亡者数」には
処刑された人狼の人数も入っていたので、少しは減るはず。
終盤でクリアしたチームが2チームあったことを考えると
これは村人いけるか…?

結果発表

いよいよ運命の結果発表・・・


総死亡人数:78人

その中で死亡した人狼の人数:13人

つまり「死んだ村人陣営の人数」:65人

それに対して、「クリアした人数」は・・・

あれ・・・!?

同点!!!

なんと引き分け!!
この場合「クリアした村人」と「人狼全員」の勝利になります。
うわー、ここまでやって同点とか!

村人と人狼はこのあと共生の道を歩んでいったのかもしれません。
ブラボー!

終わってみた感想

楽しかった!
これに尽きますね。

この人数だとバランスの取りようがないし
ルール的なしばりも強く出来ないし、絶妙なシステムでした。
イベントとしても大成功だったと思います。

面白かったのは、村人サイドの勝ちというものはなくて
最終的には個人ベースの勝利だということ。
なので、村人サイドの必勝法があったとしても
その必勝法を使った時に「じゃあ自分がクリアした村人に入れるの?」という問題が残ります。

人狼はそのへんを突くと面白いんじゃないかなと思いました。
必勝法を提示した人をまず処刑or食べる。
目立つと処刑される・食べられるという空気を作り出して
村人の動きを制限するのがいいのかなと思いました。
ルール的に人狼同士の共闘が難しいので、チャレンジになりますが。

あと人狼は、確定村人を出させないために懺悔は積極的にする方がいいかなと。
4人以上懺悔メンバーがいれば、混ざったほうがオトクな気がします。
いざとなったら、こっそりチームから外れて別のチームに潜り込めばいいわけですから。
ローラー作戦で懺悔メンバーを削っていかれるにしても、犠牲者数はかなり稼げます。

と、あとから考えるといろいろ浮かびますが、当日はそこまで考えられませんでした!

『超・嘘つき村の人狼』最高に楽しかったです。
スタッフのみなさま、参加者のみなさん、ありがとうございました!