昔のコミケカタログを見てきました

先日ちょっと調べることがあって、御茶ノ水の『米沢嘉博記念図書館』に行ってきました。

米沢嘉博さんはコミックマーケット創立メンバーの一人で
第2代代表として20年以上コミックマーケット準備会の代表を務められた方です。
その米沢さんの蔵書を公開しているのが『米沢嘉博記念図書館』で
中にはガロなど昔の漫画雑誌をはじめ、同人誌やコミケカタログも所蔵されています。

そこで、図書館にある一番古いコミケカタログを見せて頂きました。

◆表紙(のコピー)◆

第24回1983年の夏コミです。もう30年近く前ですね。
場所は晴海で1日開催。
値段はなんと200円!今の10分の1の価格です。

それとちょっと気になったのは
『コミケット’24カタログ』
という表記。
現在のような
『コミックマーケットカタログ24』
ではないんですねー。

そして、ビックリしたのは裏表紙です↓

◆裏表紙(のコピー)◆

こちらが衝撃の裏表紙。
なんと 「週刊少年ジャンプが協賛しています!」
同人誌がジャンプで紹介されるの!?
全く予想外の展開でした。

これは過去のジャンプが所蔵されてる国立国会図書館で
1983年の第40号を見るしかなさそうですね。
後日行ってきたいと思います。

とりあえず、「協力ヨロシク!」ってなんかカワイイ。

【2012/04/02追記】
↓国立国会図書館で見てきました
あまあまくろにくる

◆中身◆
とりあえず、薄いです。コミケカタログなのに薄い!
なんと56ページしかありません。
下手するとR25に負けそうな勢いです。

参加サークルは1500位で、落選サークルは300位。
300サークルしか落ちないの!?って思いましたが
それでも6分の1は落ちてるわけですね。
今よりは断然当選率は高いですが。

内容的には通常のサークルカットや印刷所などの企業広告に加えて
スタッフのコーナーがあります。
『サークル売上分布グラフ』とか載ってます。
800冊以上売れたサークルは10サークル程度しかないそうです。
自己申告ベースなので精度は分かりませんが、
まだまだ市場規模としては大きくないことが分かります。

ジャンルはかなり混沌。
ざっと見たところオリジナル漫画の率が高いように感じました。
二次創作だと、『ミンキーモモ』『風魔の小次郎』『うる星やつら』あたりが強いですね。
それと『キャプテン翼』のアニメがこの年の秋に始まるということで
盛り上がり始めてたりしてました。

それと衝撃だったのは、1サークルだけ『島本和彦ファンクラブ』があったこと。
『炎の転校生』の連載が始まったのがこの年なので、
読切時代から目をつけていたのか、なんにせよ時代を先取りしすぎなサークルです。
素敵です。

といった感じで、コミケカタログはその時代時代の空気を感じることが出来ていいなーと思いました。
近年のでも、たまに見返すと楽しいと思いますよ!