【C86】夏コミにサークル参加してきました

夏が終わりましたね。
先日の8月17日(日)、コミケにサークル参加してきました。
とてもとても暑い中、スペースに足を運んで頂いた皆様
本当にありがとうございました。

サークル参加という都合上、あまり多くの言葉は交わせませんでしたが
皆様の応援が研究・同人活動の支えになっています。

今回、評論としては初参加、自分主催ではちょうど10年ぶりの
サークル参加となりましたが、かなり多くの方が本を手に取ってくれました。
中には「この本のために3日目参加しました!」と仰ってくれる方もいて
心にググッときました。

この本の性質上、読者層は女性がメインと思っていましたので
男性向けの多いコミケ3日目参加なのは大きな逆風でした。
しかし、そんな中でもかなり多くの女性の方に来て頂いて
嬉しい思いがあると同時に、「カップリング表記」や「カップリング」の注目度が
高いことも感じました。

また、女性はスマフォ・宝の地図を片手にピンポイントでサークルに
いらっしゃった方が多かったのも印象に残りました。
なので、今回は統計関連の島に配置されていましたが、冬コミへの申込の際に
評論の中でも女性向けサークル(腐女子文化研究など)付近への配置を希望してみました。
受かるかどうかも分かりませんが、まずはトライしてみます。

COMIC ZINさんで委託販売が始まりました

夏コミで頒布した『カップリング表記データブック(1982-1999)』ですが
COMIC ZINさんで通販・店舗販売が始まりました。

◆通販
COMIC ZIN 通信販売/商品詳細 カップリング表記データブック(1982-1999)

◆店舗

ご質問への回答

サークル参加当日、ご質問を受けた件について改めて回答します。
また、先日『私設図書館シャッツキステ』さんで開催された「カップリング表記夜話」
頂いたご質問も合わせてご回答いたします。

全部目視で調べたって本当ですか?

本当です。

調べるのに何時間くらいかかったんですか?

80年代~90年代の基礎調査で1,500時間くらいです。
ブログを書いたり、論文・同人誌の作成時間は含んでいません。

OCRは使わないんですか?

OCRの会社の方から
「イラストと文字の混在しているものから文字を抜き出すのは現状困難」
と、コメントを頂いています。
実際にやってもみましたが、全然ダメでした。
特に手書き文字は、文字だけのサークルカットでも精度がよくないです。

人を雇って調べたりしないんですか?

それも検討しましたが、幾つか問題があります。

・「サークルカットからカップリング表記を抜き出す」
 →作業者全員に作品・カップリング知識が必要
・「サークルカットから全文字を抜き出す」(その後タルトが表記を抜き出す)
 →単純作業にはなりますが、二段階作業になり、全体の作業量は増加

それと単純に1,500時間の作業を時給1,000円でお願いしたら150万円かかります。
企業や大学など法人ならともかく、個人には厳しい金額です。
もちろん、自分で見て調べるのが楽しい・新しい発見があるというのもありますね。

サークルカットではなくコミケの申込データから調査するのは?

「カップリング表記」ではなく「カップリング」を調べるのであれば
ベストの方法だと思います。
ただ、コミケの申込時には、普段使い慣れているカップリング表記ではなく
「攻キャラ名×受キャラ名」で書くことが推奨されています。
誰と誰のカップリングであるかはとても分かりやすいのですが
「その時代に使われているカップリング表記」という意味とはズレてきてしまいます。

また、コミケの申込データも準備会側に1980年代から残っているとは
考えにくいので、データの一貫性がなくなってしまう問題もあります。
基本的に準備会は資料は捨てない方針とは聞いていますが
残っていたとしても、おそらく整理はされていないでしょう。

冬コミは2000年代の本ですか?

ごめんなさい、確実に出ません。
2000年代を全て調べるには概算で2,000時間必要なことが分かっています。

現状環境ではこれだけの時間を割けないので、冬コミは無理にせよ
調べるための方策は考えています。

冬コミも参加しますか?

ご期待ありがとうございます。申し込みました。
今回は「カップリング表記の歴史をデータで示す」ことに重点を置いたため
個々の作品まで踏み込めませんでした。

次回は作品を軸に、キャラクターまで踏み込んだ本を作りたいと考えています。
有名な作品はもちろん、ランキングに出てこないような作品も幾つか取り上げたいと
思っています。リクエストも募集中ですのでコメント欄にでも。

「A^2」ってなんですか?

実際のカップリング表記としては、Aの二乗の形で書いてあります。
上付き文字では集計が難しいので、「^」(乗数を表す記号)を使って
データ化しています。

正直、本にする時は上付き文字にすればよかったと反省です…。
光GENJIの「A坂Aきらさん」と「S藤Aヒロさん」のカップリング表記です。

SCCなどコミケ以外のイベントも調査しますか?

時間の関係でコミケの調査を優先していますが
どこかで作品を絞って調査したいとは思っています。
なにかイベント毎に傾向の違いがあれば面白いですね。

試し読みについて

先程の『私設図書館シャッツキステ』さんに寄贈させて頂きました。
(本の表紙イラストもシャッツキステのメイド「ミーナさん」が描いてくれています)
試しに読んでみたいという方はこちらで読めます。

また、国立国会図書館にも納本しましたので、そのうち読めるようになるはずです。


改めて、夏コミおつかれさまでした!

【C86:3日目東O42b】カップリング表記のデータ本を出します

夏コミに『カップリング表記データブック(1982-1999)』というデータ本を出します。

開催日時:3日目 2014/08/17(日) 10:00~16:00
開催場所:東京ビッグサイト
スペース:東2ホール O42b
サークル:あまあまくろにくる
Webカタログ:https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/11304937

書店委託:COMIC ZIN カップリング表記データブック(1982-1999)

カップリング表記データブック(1982-1999)


コミケカタログに掲載されているサークルカットから、
「カップリング表記」を全て「目視で」抜き出して集計した本です。

コミケ自体は1975年から開始されていますが、
コミケカタログは1982年の夏コミ(C21)から発行されました。
なので今回は、その最初の1982年夏コミから、90年代最後の1999年冬コミまでの
18年間(37開催)のカップリング表記データを1つずつ数えて調べてみました。

今回の本にはその調査結果
 464,630 サークル
 117,770 表記
のカップリング表記データが掲載されています。

自分でこう書いててもピンとこない数字ですが
ともかく集計するだけでもExcelが重いです。

【サンプル】カップリング表記の基本


改めて「カップリング表記ってなんだろう」という所から
書き方の分類などを図を使って解説しています。

【サンプル】データの見方


データの見方と専門用語を「2013年のカップリング表記データ」を使って
解説しています。

【サンプル】1980・90年代概況


サークルカットに書かれるカップリング表記が「いつ登場して」
「どんな風に普及していったのか」をグラフとか表を使って解説しています。
年代ごとの「作品別ランキング」「人気カップリング表記ランキング」も掲載。

【サンプル】開催別のカップリング表記データ


画像はC47(1994年冬)のページです。
開催ごとの「作品別表記数ランキング」「表記別ランキング」などを掲載しています。
これが37開催分あります。(解説全部書きました…!)

順に見ていくと、「このコミケ、○×△が盛り上がってる!」とか
「うわーこのカップリング段々減ってきた…」などなど
カップリング表記の歴史が数字で体感できます。

80年代の『キャプテン翼ブーム』がどれだけ凄かったのか
90年代の『サムライトルーパー』『SLAMDUNK』『幽遊白書』『ガンダムW』では
どんなカップリング表記が人気だったのか、などなど情報満載です!

よろしくお願いしますm(_ _)m

カップリング表記って、みんながみんな使っているわけではないですが、
「受け」とか「攻め」とか「×」とか聞いたことあるよって人なら
今はかなり多いと思います。

こんなに一般化してきているカップリング表記ですが
これまで「いつから使われてたの?」「どんな表記が流行ってたの?」
定量的に示す情報は驚くほどありませんでした。
そんな環境を改善しようということで、
1980年代のデータは以前書いた論文(紹介記事)にも掲載しましたが
1990年代のデータは今回が世界初掲載となります。

データをガッツリ見なくても、「こんなカップリング表記あったんだ」とか
「この作品あったあった」みたいにさらっと見るだけでも楽しめる一冊だと思います。

よろしければ、よろしくお願いいたしますm(_ _)m

表紙イラスト

最初に掲載した可愛らしい表紙イラストは、
『私設図書館カフェ シャッツキステ』の春組メイド「ミーナさん」が描いてくれました!
カップリング表記には「男子同士」も「女子同士」も「男女」もあるんだよ!を
的確にふわっと表現してくれています。

【参考】校正を手伝ってくれた友人のツイート(手前味噌的ではありますが)



【2014/08/19追記】
COMIC ZINさんで委託が始まりました。
よろしければご利用ください。
通販ページはこちら↓ 店舗でも販売されています。
COMIC ZIN カップリング表記データブック(1982-1999)

関連リンク

コミケWebカタログ:https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/11304937

バンダイナムコの株主総会に行ってきました(2014年版)

毎年恒例のバンダイナムコホールディングス株主総会に行ってきました。

日時:2014年6月23日(月曜日)10:00~12:20位
場所:グランドプリンスホテル新高輪「飛天」
最寄:品川駅

入口からの螺旋通路展示

今年はガンダム35週年記念の展示でした。

歴代ガンダム作品のポスターが並んでます。
懐かC!


受付

受付で議決権行使書を提出すると、
・カラーシート(質疑応答の時にこれでアピールする)
・ネックストラップ&出席票(花やしきフリーパス付)

をもらいました。

昨年あったクレーンゲームの無料券がなくなってますね。
それと、昨年はナンジャが改装中だったので仕方ありませんが
花やしきではなく、ナンジャかJ-WORLDのチケットがよかったなーと個人的に。
(2012年以前はナンジャでした)
特にJ-WORLDは苦戦しているそうなので、来年はぜひ。

ネックストラップはガンダム35周年仕様です。

会場の様子

手前が体験会の会場、奥に株主総会会場がありました。
オレンジジュース/烏龍茶がもらえるので、一服してから会場へ

平均年齢はKADOKAWA総会よりかなり若め。
女性も多いですね。

それと、ライダー/戦隊の撮影会などもあるので
子供連れの方もチラホラ。

制限事項

一昨年からバンナムの株主総会では
「株主総会中の会場(飛天)での写真・動画の撮影・録音、インターネット等への書き込み」
が禁止になっています。
毎年微妙に文言が違っているのですが、意図は同じでしょう。
(「インターネット」が「インターネット等」になったり)

今年の事業報告声優さんは!

石川社長の挨拶から総会スタート。

そして毎年注目の事業報告映像に。
この映像には例年有名な声優さんを起用しているので楽しみにしています。
昨年はミネバ様からガンダムUCの売上が好調だと報告を受けました。
ミネバ様に言われたら仕方ありません!

そして今年は・・・

桑島法子さんでした!

最近ではヤマト2199の森雪役からの流れでしょうか。
素晴らしい美声でした。

【参考:近年の事業報告声優さん】
2008年:三石琴乃さん(セーラームーン・エヴァのミサトさん)
2009年:潘恵子さん(聖闘士星矢の沙織さん・ガンダムのララァ)
2010年:小山茉美さん(ガンダムのキシリア・ミンキーモモ・アラレちゃん)
2011年:遠藤綾さん(マクロスFのシェリル)
2012年:坂本真綾さん(エヴァのマリ・攻殻機動隊ARISEの草薙素子)
2013年:藤村歩さん(ガンダムUCのミネバ様・ハンターハンターのピトー)
2014年:桑島法子さん(ヤマト2199の森雪・ナデシコのミスマル・ユリカ)

質疑応答

フリーの質疑が23問。
議案に関する質疑は途中中座したため分かりませんでした。
例年より質疑が多く、そのために若干終了時間が押してました。

質疑応答のシステム

・1人1問
・質問のある方は、入口で配られた『カラーシート(色紙)』を頭上に上げてアピール
・質問が終わったら、質問者が席に戻った後に回答

先日行ってきたKADOKAWAもそうでしたが、「1人1問」で
質疑の泥沼化を抑える対応は鉄板ですね。
「限られた時間の中、たくさんの方の意見を聞きたいので」という
大義名分もありますし。
いいことだと思います。

質疑応答の内容

聞き取れなかった部分もあるので、ご参考までに。
認識違いがあったらごめんなさいm(__)m

いつも通り、個人的に気になった質疑だけピックアップ。
全て意訳です。

質疑5 キャラクターゲームをナメてるんじゃないですか?
    ジョジョ(ASB)はフルプライスソフトなのに課金前提
    ガンダム(サイドストーリーズ)はフルリメイクって言ったのにどこが?
    ガンダム(フルブースト)は家庭用出てすぐアーケードの新作が出る仕打ち

「ナメてるんじゃないですか」は意訳効果じゃなく本当に言ってました。
ネットでかなり話題になった件ですね。
個人的には、ゲームの内容云々は付随的な問題で
宣伝や売り方の問題じゃないのかなと思っています。

利益は出して欲しいですが、「誠実なビジネス」をした上でお願いしたいところ。

この回答の時に「ジョジョは当初叩かれましたが、徐々に改善していきました」
語っていて、会場がシーンとしたのが印象的ですね。

質疑7 女児向けのプリキュアとアイカツ!はターゲット層がかぶってるのでは?

ザックリいうと「未就学児:プリキュア、小学生:アイカツ!」のイメージだった
らしいですが、実際はかなり被ってきてるとのこと。
アイカツ!がここまで広い世代にヒットするのは予想外とも。
トイホビー事業の売上だけでも、プリキュアは98億・アイカツ!は130億と
アイカツ!がプリキュアを抜いたとの話で驚きました。

質疑9 妖怪ウォッチの今期売上目標は?

70億円見込み。
けど、年内に達成できそうな勢いとのこと。
そんなすごいんだ。

質疑23 妖怪ウォッチにこどもと一緒にハマってる。品薄なんとかしてほしい

妖怪ウォッチ絡みでもう一件。
オークションで5万になってたとか。

1~3月:700万枚
4~6月:2500万枚
と生産したが追いつかず。
フィリピンの工場も使って月産1500~2000万枚の
大増産体制を取るとのこと。

質疑10 SEEDやOOで獲得した女性ファンに向けて、なにかガンダムの新展開は?

たしかにOO以降音沙汰がないですね。
そろそろいい時期だと思います。

回答の時に上野さん(バンダイ社長)が『ガンダムさん』の話を出してましたが
全くそういうことではないと思います!

質疑13 戦隊・ライダー・キカイダーなどコラボしてますが
     アイドル繋がりでアイマス・ラブライブのコラボはどうですか?

「検討します」とのこと。
アイカツ!も仲間に入れてあげて!

質疑15 W杯開催中のブラジルでは戦隊がめっさ人気でした。今後の展開は?

戦隊って仰っていましたが、メタルヒーローかな。
『世界忍者戦ジライヤ』『巨獣特捜ジャスピオン』がブラジルで人気とのこと。
『聖闘士星矢』も大人気。
ということで、グッズを売りたいんだけど関税が高い(30~40%)なので
現地生産を計画している。もう現地法人は作ったとのこと。

質疑21 消費税増税の影響。特にアミューズメント事業は?

コインオペレート事業(アーケードゲーム)やベンダー事業(ガチャガチャ)は
ダイレクトに影響を受けていて1年で10億円のマイナスインパクト予想とのこと。
電子マネーへの転換などを進めてはいるが、まだまだ。
当面は付加価値と単価を高めて行く方向で頑張るとのこと。

他にもインタレスティングな質問がありましたが、このへんで。

映像音楽作品PV(20分)

総会終了後、自社商品の紹介PVを見てきました。
最初に桑島法子さんの声でご挨拶があって嬉しかったです。

内容は一般にも公開されてるPV。
続けて見ると、バンナムグループのコンテンツの多さに驚きますね。
アイマス・アイカツ!・ラブライブ!が同じグループというのも
改めて考えるとすごい。

超個人的には『Gのレコンキスタ』のPVを見てちょっと不安になったりしてました。

株主体験会

PVを見終わったあと、体験会会場へ

鎧武さん・バロンさん撮影&握手会

私は見れなかったのですが、『ナジャヴとモジャヴ』の撮影&握手会も
あったそうです。

展示物:アイカツ!



展示物:ガンダム



取締役とフリーで話せる

体験会の最中は、取締役が会場にいるので自由に話せます。
これがバンダイナムコ株主総会で一番好きなところ。
素晴らしいと思います!



J-WORLDの苦戦は、個々の作品のファンにはいいけど
色んなタイプの作品が混ざり合ったパーク全体として
上手く機能できてないと話がありました。

図らずも、同じ池袋のキャラクロで「世界観の統一」効果が出ているので
抜本的な改革が必要かもしれませんね。
(期間やエリアを区切って単一作品で統一するとか)

それと、「キャラクロの店舗増は考えていますか?」も聞いてみたら
「検討してる」とのことでした。(「検討します」ではなく)
どのレベルで検討しているのかは分かりませんでしたが、楽しみにしています。

お土産

・ガンダム35周年記念イラストシール
・ガンプラ(スタービルドストライクガンダム プラフスキーウイング)
・浅草花やしきペアチケット

35周年にからめてガンプラきました!


なにかいろいろ書くことがもれてる気がしますが
今回はこんなところで。
バンナムは毎年楽しみにしている総会です。
来年もぜひ行きたいですね。

【HearthStone】ARENA100回組手に挑んでみました

『HearthStone』というネット上で出来るカードゲームが最近面白いです。

基本は英語ですが、日本語wikiもあるので興味ある方はこちら↓
TOP - HearthStone(ハースストーン) 日本語wiki[TCG]

その中の『ARENA』というプレイモードが好きで
コツコツと100回まわしてみたので、戦績を整理しようと思います。

ほぼ自分用の記事。

タルト(この記事書いてる人)のスペック

マジック・ザ・ギャザリングをプレイしていたので、カードゲーム歴はそこそこ。
対戦型ゲームではどのゲームでも勝率が6割に落ち着く
「負けまくりはしないけど大きくも勝てない」レベルのプレイヤーです。
スイスドロー7回戦なら「4-3」か「5-2」が定位置。

デッキ構築やメタ読みは友達に任せたい派です。
プレイ頑張る勢。
リミテッドスキー。

勝利数

ARENAでは、ランダムに配られたカードの中からデッキを構築し
そのデッキで12勝または3敗するまで対戦を行います。

そこで、何勝まで行けたの?というグラフがこちら↓

f:id:Tarte41:20140519022610j:plain

綺麗な正規分布で感動しました。
右端が出っ張っているのは、12勝するとそこで終了だからです。

それと、「100回プレイして0勝3敗がない」というのは
ちょっと自慢したいポイントです。
実際には、同じ勝率の人同士を出来るだけ対戦させるように
マッチングされてるっぽいので、2連敗した時点で
弱いデッキな相手と当たるから?というかんじ。

あと「100回もやって12勝4回しかないの!?」とかイジメないでください。
お願いします。
配信をよくやってる上級プレイヤーの方々との差をこの辺で感じますね。

ヒーロー別勝率

ヒーロー プレイ数 勝率
Shaman 11 68 32 68.0%
Mage 10 68 35 66.0%
Druid 12 64 33 66.0%
Hunter 12 62 35 63.9%
Priest 11 49 28 63.6%
Rogue 12 62 36 63.3%
Paladin 12 58 36 61.7%
Warrior 10 48 30 61.5%
WarRock 10 45 30 60.0%
合計 100 524 295 64.0%

出来るだけ全ヒーローを満遍なくプレイしてみました。

公式情報によると、2014年4月のARENA勝率トップ3は
1. Mage  53.20%
2. Rogue  53.11%
3. Paladin 51.69%
ソース:Hearthstats April Stats

とのことで、全然傾向が違いますね。
武器職の勝率が低いので、もっと素振りした方がよさそうです。

一方で公式ワースト3は
7. Warrior 46.24%
8. Priest  42.25%
9. Warlock 42.21%

と納得の結果。
構築と違ってARENAでは2ライフで引けるカードの価値が
不安定だから、WarRockは厳しいと思います。
ランダム好きとしては、除去ってデーモン召喚とか大好物ですが!

先手後手別勝率

最初の19試合は先手後手の記録を取ってなかったので
20試合目以降からの集計になります。

  試合数 勝率
先手 404 267 137 66.1%
後手 396 247 149 62.4%

先手の方が勝率いいです。
ザコイン+手札1枚のアドバンテージは大きいと思っていたので
ちょっと意外な結果でした。
自ヒーロー・相手ヒーローごとに集計してみると楽しそうですが
それはまたどこかで。

12勝デッキを並べてみる

4回とも別々のヒーローでした。
ヒーローの後の数字は「ミニオン-スペル」の枚数です。
ミニオンを召喚するスペルはミニオン扱い。

基本的に22-8のバランスを意識してカード選択しています。

51回目:Mage(23-7)

最初の50回で12勝が達成できず、ガッカリしてたところに
突然覚醒しました。

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どれがスゴいというより、バランスの取れたデッキ。
ファイアボール2枚にフレイムストライクが安心ですね。
Kirin Tor MageMirror Entityを張れるパターンが
多くてラッキーでした。
ただ、アイスバリアはやりすぎでした。

68回目:Shaman(21-9)

一番勝率のいいShaman。

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左側が3マナ以下、右側は4マナ以上と並べていますが
見た目にはっきりとマナ域が低いです。
Shamanの軽量除去は優秀ですね。

ドローに難のあるデッキでしたが、召喚トーテムを
Flametongue Totemで強化したりしてやりくりしてました。
MVPは2枚あるForked Lightning
あと、いつでも強いファイアエレメンタルさん。

94回目:Priest(22-8)

弱いけど大好きPriest。
Thoughtstealを撃ってる余裕があるのが
ARENAのいいところだと思います。
楽しい。

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印象に残ってる思い出は、Thoughtstealで相手のYseraを引いてきて
プレイしたら相手もYsera。
それをFaceless Manipulatorでコピーしたら、返しでDeathwingを食らったので
それをMind Controlして勝ちという謎のアツいデュエルがありました。
遊戯王か。

100回目:Hunter(23-7)

100プレイ目が上手いこと12勝でした。
思わずガッツポーズ。

まだ犬が2マナだった時代です。

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犬はいるけど鳥がいない残念なデッキでしたが
キルコマンド3枚が本体火力的に強かったです。

終盤に犬からのキルコマンドが意識されてない場合が多く
相手が盤面掃除を緩めてこちらの本体を殴ってきたところに
返しの大火力で逆転なケースがよくありました。

2マナミニオンが1体だけという変わったデッキでしたが
トラップや犬で序盤が凌げれば、ファッティ(オーガなど)連打で
圧倒出来るパワーがあります。

気になるドローは、インプマスター→カルトマスターのマスターズや
犬→カルトマスターのわんわんマスターでなんとかなりました。
1枚しかないのに、カルトマスターの引きがよかったのがラッキーでした。

しばらくのんびり

目標にしてたARENA100回組手が終わったので
しばらくまったりプレイする予定です。

そういえば、よく攻略サイトにあるカードのリンクをマウスオーバーすると
カードの画像が出てくるのって、どうやってやってるんでしょうか?

カップリング表記の論文が掲載されました

手前Miso全開な話です。

昨年、日本マンガ学会に論文を投稿したのですが
それが学会誌『マンガ研究 vol.20』に掲載されました。

マンガ研究 vol.20 第13回大会シンポジウムマンガとアジア

マンガ研究 vol.20 第13回大会シンポジウムマンガとアジア

「1980年代のコミックマーケットカタログにおけるカップリング表記の変遷(BL・やおい)」
というタイトル(長い)で22ページほど書いています。

どんな論文?

コミケカタログのサークルカットから「カップリング表記と思われる文字列」を抜き出して
集計してみた的な論文です。
今回は1980年代に参加した全サークル(約75,000サークル)のデータを使用。
さらに比較用として2013年夏コミのデータも掲載しています。

タイトルには「BL・やおい」と書いていますが、検索性を意識しただけで
実際には異性カップリング・女性同士のカップリングの情報もあります。

ウリとしては↓

(おそらく)世界初の「カップリング表記の定量化にチャレンジした論文」

先行研究・書籍などを調べてみましたが、カップリング表記を体系化して
「いつ」「どんなカップリング表記が」「いくつ」使われていたのかを
示す資料は見つかりませんでした。
コミケカタログという限定された環境ではありますが
この論文が初ではないかと思います。

「攻」「受」「×」などの初出とトレンドが分かる

普段なにげなく使っている「攻」「受」「×」などの表記が
いつ頃から使われているか、当時の表記トレンドはどうだったのかが一目で分かります。

詳しくは論文を参照して頂きたいのでですが、
80年代の表記トレンドは今とは全然違います。

といった、普段なにげなく使っているカップリング表記の
歴史を知りたい時にお役立ちな論文になっています。

また、実際に表記が使われてる様子が分かるよう
当時のサークルカットを多数引用していますので
それを眺めてるだけでも楽しいです。

先行研究として役に立つ!(といいな)

カップリング表記に関する先行研究が見当たらなかったため
この論文内でいろんな用語を定義しました。

例えば、「黄黒」「リヴァエレ」などの名前を繋げたカップリング表記を
『連結表記』と命名したり、「カップリング表記」の英訳を
「Coupling notation」としたりなどなど。

今後のマンガ研究や、同人文化研究などで参考にして頂ければ嬉しいです。

論文を書いた経緯

特に研究者でもない一般ピーポーな私がなんで論文を?ということで
いろいろ不思議な縁がありました。

・英国使用人研究をしてる友人に
「コミケカタログにいつ頃からメイドが出てるか調べてほしい」と依頼される

・調べてみたら、昔のコミケカタログの面白さに気づく

・私設図書館カフェ『シャッツキステさん』
 コミケカタログのトークイベント『コミケカタログ夜話』をやらしてもらう

・夜話にいらっしゃった『米沢嘉博記念図書館』の方からイベントのオファーを頂く

・米沢嘉博記念図書館にてトークイベント『コミケカタログ千夜一夜』を実施

・イベント内の1コーナーとして話したカップリング表記の話が好評
 「引用したい人がいると思うので論文化してみませんか」とご提案を頂く

・論文書いてみた

という不思議な流れがありました。
そんなわけで今回の論文は「先行研究として役に立つ」ということを
主眼に書いてみたつもりです。

この論文を読むには

一応、上にはamazonのリンクを貼ってみましたが、ずっと売り切れで
日本マンガ学会に問い合わせてみたところ、入荷は未定とのこと。(とても残念…)

↓ゆまに書房さんにオンラインショップの一覧がありましたので
 馴染みのある所でゲットして頂ければと思います。
http://www.yumani.co.jp/np/isbn/9784843345481

むしろ『COMIC ZIN』さんとかに置いてくれないかなと思ったり。

あと、秋葉原にある私設図書館カフェ『シャッツキステさん』に寄贈しましたので
時期によっては本棚に置いてあると思います。(館内でフリーに読めます)

【2014/06/03追記】マンガ研究が読める場所(確認済)
amazonでプレミア価格になってしまって一向に入荷されないので
気軽に読める場所を↓
国立国会図書館―National Diet Library
米沢嘉博記念図書館TOP

自分では確認できていないのですが、↓こちらにもあるとのことです。
研究閲覧室 | 京都国際マンガミュージアム - えむえむ

ちょっとしたお願い

論文は本名で書いてるので、いろいろお察しくださいm(_ _)m

続編

今回の論文は1980年代の話でしたが、続く1990年代もいま絶賛調査中です。
このブログでも途中経過を書いていますが
夏コミに受かっていれば、まとめて同人誌という形で発表する予定です。

↓途中経過など、関連記事はこちらにあります
カップリング表記の記事一覧

↓初めての方にオススメの記事
ニコニコ学会βデータ研究会でカップリング表記の発表をしてきました

【コミケカタログで90年代のカップリングを調べてみた】第六回:1994年はジャンプ復古の大号令!

コミケカタログのサークルカットからカップリング表記を抜き出して
カップリングの歴史を見ていこう的な記事、第六回目です。
今回はカップリング史において重要なターニングポイント、1994年を見ていきます。

1994年のコミケ

夏(C46)と冬(C47)の2回開催されました。

↓当時のコミケカタログはこちら
 

開催場所と参加人数の推移(90年代)

回数 季節 会場 日数 サークル 参加人数
C38 1990 幕張メッセ 2 13,000 230,000
C39   幕張メッセ 2 13,000 250,000
C40 1991 東京国際見本市会場(晴海) 2 11,000 200,000
C41   東京国際見本市会場(晴海) 2 14,000 200,000
C42 1992 東京国際見本市会場(晴海) 2 12,000 250,000
C43   東京国際見本市会場(晴海) 2 15,000 180,000
C44 1993 東京国際見本市会場(晴海) 2 15,000 250,000
C45   東京国際見本市会場(晴海) 2 16,000 200,000
C46 1994 東京国際見本市会場(晴海) 2 16,000 240,000
C47   東京国際見本市会場(晴海) 2 16,000 200,000

94年は場所もサークル数も変化なしです。安定期。
翌年の夏コミに初の3日開催が待ち受けています。

94-1:カップリング表記数の推移

カップリング表記の単純合計です。

f:id:Tarte41:20140427211900j:plain

順調に増加しています。
93年以降はほぼ10%ずつ安定した増加を見せています。

カップリング表記サークル数の推移

カップリング表記を書いているサークルの数を調べてみました。
f:id:Tarte41:20140427212726j:plain
※表記サークル率=表記サークル数/全サークル数[%]

こちらも増加の一途。
夏→冬にはカップリング表記を書くサークルが350以上も増えています。
全体の2割近く。

94-2:記法別ランキング

カップリング表記の記法(書き方)別のランキングです。

順位 C46 表記数 構成比 C47 表記数 構成比
1 × 1,998 53.3% × 2,244 54.1%
2 528 14.1% 586 14.1%
3 連結 503 13.4% 連結 553 13.3%
4 223 6.0% 273 6.6%
5 151 4.0% 144 3.5%
6 固有 123 3.3% 111 2.7%
7 107 2.9% 固有 99 2.4%
8 60 1.6% 77 1.9%
9 8 0.2% 6 0.1%
10 7 0.2% 6 0.1%

遂に「×」表記が5割を超えてきました!(前年のC45は48.9%)
前回の記事にも書きましたが、「×」表記を多く使う『SLAMDUNK』『幽遊白書』の
人気が高くなってきたのが主要因になっています。
※2作品とも×表記の使用率が約65%と高い数値

「❤」表記はこの時代も安定した人気ですね。

サンドっぽい表記

矢印で挟み込む形のサンドっぽい表記が登場しています。


[コミケット46カタログ P.109より抜粋]

キャプテン翼ジャンルですね。
若島津と三杉が松山を挟み込む形になっています。

94-3:作品別ランキング

どんな作品が(カップリング表記的に)流行っているのか見ていきます。
この年は順位の大変動が起きています。

順位 C46 表記数 構成比 C47 表記数 構成比
1 SLAMDUNK 677 18.1% SLAMDUNK 1,029 24.8%
2 幽遊白書 619 16.5% 幽遊白書 548 13.2%
3 サムライトルーパー 484 12.9% サムライトルーパー 440 10.6%
4 サイバーフォーミュラ 317 8.5% サイバーフォーミュラ 273 6.6%
5 光GENJI 194 5.2% 炎の蜃気楼 159 3.8%
6 炎の蜃気楼 143 3.8% キャプテン翼 128 3.1%
7 キャプテン翼 124 3.3% 光GENJI 114 2.7%
8 SMAP 96 2.6% セーラームーン 89 2.1%
9 聖闘士星矢 86 2.3% シュート! 87 2.1%
10 ドラゴンボール 70 1.9% SMAP 75 1.8%

トルーパーが首位陥落!

1990年から4年に渡る安定政権となったサムライ幕府が
いよいよ次の世代へとバトンを渡すことになりました。

その次代の雄『SLAMDUNK』と『幽遊白書』については
夏コミこそほとんど差がない状況でしたが、冬コミでは状況が一変し
ほぼダブルスコアでバスケットマンが首位をガッチリキープしています。

個人的には2作品にここまで差があるとは思っていませんでした。
93年では『幽遊白書』の方が多いので、アニメ化が1年ずれてる
影響が大きいのかも知れません。(『SLAMDUNK』の方が1年遅い)
それと『幽遊白書』はこの年の32号(おそらく7月頃)で本誌の連載が終了しています。

この頃のジャンプは黄金期のピークに近く、これまでジャンプを支えてきた人気漫画が
次々と終盤に差し掛かっている姿が今の2014年と重なる気がします。(余談)

首位は譲ったとはいえ、トルーパーも大崩れはせず夏冬ともに3位をキープ。
アイドルジャンルでは、光GENJIとSMAPの差がじりじりと詰まっていっています。

『シュート!』に注目

注目は冬9位の『シュート!』。
93年11月からのアニメ化に加え、SMAP主演の実写映画も公開され(94年3月)
急上昇してきました。
実写映画版はものすごい豪華キャストですね↓
シュート! - Wikipedia

94-4:カップリング表記ランキング

名寄せしていない純粋な「カップリング表記」のランキングです。
書き方も含めて、どのカップリング表記が流行っているか見てみます。

C46(1994年夏)

順位 C46 表記数 構成比 作品
1 蔵×飛 67 1.8% 幽遊白書
2 流×花 66 1.8% SLAMDUNK
3 征当 59 1.6% サムライトルーパー
4 A^2 58 1.5% 光GENJI
5 飛×蔵 50 1.3% 幽遊白書
6 仙×流 39 1.0% SLAMDUNK
  仙×越 39 1.0% SLAMDUNK
8 直×高 38 1.0% 炎の蜃気楼
  ブー×修 38 1.0% サイバーフォーミュラー
10 グー×ハー 30 0.8% サイバーフォーミュラー
  花×流 30 0.8% SLAMDUNK

作品別ではスラダンの後塵を拝した幽白ですが
カップリング表記では「流×花」をかわして「蔵×飛」がトップ!

前回首位の「征当」もしっかり3位をキープしています。

そして、光GENJIと言えばの「A^2」(2乗)が4位。
両方仙道絡みの「仙×流」と「仙×越」が同数なのも面白いですね。

C47(1994年冬)

順位 C47 表記数 構成比 作品
1 流×花 102 2.5% SLAMDUNK
2 征当 68 1.6% サムライトルーパー
3 直×高 50 1.2% 炎の蜃気楼
4 仙×越 46 1.1% SLAMDUNK
5 花×流 43 1.0% SLAMDUNK
6 仙×流 41 1.0% SLAMDUNK
7 蔵×飛 39 0.9% 幽遊白書
8 ブー×修 36 0.9% サイバーフォーミュラー
9 飛×蔵 36 0.9% 幽遊白書
10 仙×花 36 0.9% SLAMDUNK

冬コミは「流×花」祭り!
この表記だけ3桁で頭ひとつ抜けてますね。

すごいのは2位の「征当」。
ジャンルとしては減ってるのにこのカップリングは増えるという
インタレスティングな現象が起きています。
ブラボー。

3位は『炎の蜃気楼』から「直×高」が上がってきました。
これも作品としては5位なのですが、「直×高」率の高さがすごいですね。(約3割)

記法ベースで見てみると、「征当」以外は全て「×」表記が使われていて
完全に「×」時代に入っていることが分かります。

94-5:攻め受けマトリックス

新しい作品が増えてきたので久々に攻め受けマトリックスを作ってみます。

※攻受上位10キャラまで表示
※合計値は見えてないキャラの分も含んでいます
※攻キャラの「-」は「~受」などで攻キャラが指定されてないケース

SLAMDUNK(1994年合計)

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トップ5を赤くしてみました。
攻キャラランキングでは仙道がトップ。
受キャラでは主人公桜木花道がトップになっています。
注目の流川は攻受両方で2位というハイスペックぶり。

いろんなキャラと絡んでる仙道・流川・花道とは対照的に
2人で独自の世界を築いているのが
「三井×木暮」
「神×清田」
「花形×藤真」

あたりでしょうか。

幽遊白書(1994年合計)

f:id:Tarte41:20140428002047j:plain

これは極端な結果が出ました。
攻キャラランキングも受キャラランキングも
蔵馬・飛影・幽助の1-2-3です!

コエンマ先生も頑張ってはいますが、この3キャラがダントツで抜けてますね。

蔵馬は「蔵馬」と「妖狐蔵馬」と「南野秀一」が表記上分かれていたので
別キャラとして集計しています。
別々で集計してもダントツの蔵馬人気。

それと、桑原は思ったより攻キャラ認識で驚きました。

独自の世界で言えば「鴉×蔵馬」のヤンデレ攻カップルでしょうか。
トップテンに入っていないところでは「軀×飛影」「陣×凍矢」も二人だけの世界です。

94-6:【余談】カップリング表記以外のトピックス

「BOY's LOVE」が初登場

今でこそメジャーですが、「BOY's LOVE」という単語がサークルカットに出てきました。
JUNEジャンルです。

[コミケット47カタログ P.342より抜粋]

Twitterで頂いた情報がこちら↓

歌う戦艦少女「びすまる子ちゃん」


[コミケット46カタログ P.427より抜粋]

ビスマルクは1994年に導入されてました。

タイタニア4巻を待つ人々(1994年夏)


[コミケット46カタログ P.179より抜粋]

タイタニア4巻は20年くらい待てば出ます!

タイタニア4<烈風篇> (講談社ノベルス)

タイタニア4<烈風篇> (講談社ノベルス)

94-7:1994年まとめ

・スラダン・幽白の時代へ(サンライズからジャンプへの大政奉還)
・全体の半分以上が「×」表記に
・「流×花」「蔵×飛」が大人気
・「征当」「直×高」も頑張ってる

1994年は遂に90年代作品がトップを取った歴史的な転換点となりました。
しかも続く95年には『ガンダムW』『エヴァンゲリオン』と超大物が控えているので
この先の展開も楽しみです。

それではまた次回!

次の記事

tarte41.hatenablog.com

【コミケカタログで90年代のカップリングを調べてみた】第五回:1993年に吹き荒れる維新の嵐!

少し間が空きましたが、コミケカタログのサークルカットからカップリング表記を抜き出して
集計してみたかんじの記事、第五回目です。
今回は1993年を見ていきます。

1993年のコミケ

夏(C44)と冬(C45)の2回開催されました。

↓当時のコミケカタログはこちら
 

開催場所と参加人数の推移

回数 季節 会場 日数 サークル 参加人数
C38 1990 幕張メッセ 2 13,000 230,000
C39   幕張メッセ 2 13,000 250,000
C40 1991 東京国際見本市会場(晴海) 2 11,000 200,000
C41   東京国際見本市会場(晴海) 2 14,000 200,000
C42 1992 東京国際見本市会場(晴海) 2 12,000 250,000
C43   東京国際見本市会場(晴海) 2 15,000 180,000
C44 1993 東京国際見本市会場(晴海) 2 15,000 250,000
C45 東京国際見本市会場(晴海) 2 16,000 200,000

91年と92年の夏コミはサークル数が減っていましたが
93年の夏コミは前年冬と同じ15,000サークル。
そして冬コミはそこから1,000サークル増加しています。

93-1:カップリング表記数の推移

f:id:Tarte41:20140423213318j:plain

参加サークル数が減った回(C40・42)以外は増加の一途です。

カップリング表記サークル数の推移

カップリング表記を書いているサークルの数を調べてみました。
f:id:Tarte41:20140423213957j:plain
※表記サークル率=表記サークル数/全サークル数[%]

93年は全体で約15%のサークルがカップリング表記を書いていました。
C43→C44では2.3%と大きく増えています。
その反動か、冬コミ(C45)では0.4%の増加に留まっています。

参考までに、2013年(C84・85)の表記サークル率は37.7%でしたので
ここからまだまだ上がっていくことが予想されます。

93-2:記法別ランキング

カップリング表記の記法(書き方)別のランキングです。

順位 C44 表記数 構成比 C45 表記数 構成比
1 × 1,295 43.2% × 1,615 48.9%
2 514 17.1% 576 17.4%
3 連結 500 16.7% 連結 411 12.4%
4 188 6.3% 212 6.4%
5 143 4.8% 150 4.5%
6 固有 128 4.3% 固有 120 3.6%
7 111 3.7% 90 2.7%
8 70 2.3% 70 2.1%
9 ハーレム 7 0.2% 14 0.4%
10 7 0.2% ハーレム 5 0.2%

「×」表記の増加

完全にトレンドは「×」表記に移行しています。
半分近いカップリング表記に「×」が使われている状況です。

C44→C45の構成比を見ると、連結表記が減った分
「×」表記が増えている印象です。

これは、主要作品の表記数推移と記法使用率を見てみると↓

作品名 C44表記数 C45表記数   × 連結
鎧伝サムライトルーパー 775 580 34% 30%
新世紀GPXサイバーフォーミュラ 517 372 63% 14%
幽遊白書 251 468 66% 3%
キャプテン翼 218 207 13% 38%
SLAMDUNK 84 308 72% 4%

・「征当」「伸遼」など、連結表記の使用率も高いトルーパーが
 表記数を落としたこと

・新興勢力の『幽遊白書』『SLAMDUNK』が連結表記を
 殆ど使わず、「×」をメインに使っていること

の2つが大きな原因と考えられます。

「*」表記が初登場

2013年の記法別ランキングでは5位だった「*」表記ですが
これまで初出がいつなのかが分かっていませんでした。
その「*」がC45(1993年冬コミ)で遂に初登場!


[コミケット45カタログ P.196より抜粋]

今でこそ表計算ソフトの影響で「*」が「×」と同じ意味で使われる
という認識がありますが、早くも1993年に登場していたのは意外でした。
もちろんWindows95の発売前です。(当時はWindows 3.1)

やはり初出は手書きではなく、パソコン/ワープロのようですね。

また、この時点では「使われた」というだけで
全く普及はしていません。(C45でもこの1サークルだけ)

リバーシブルの模索

近年リバーシブルと言えば「黄黒黄」とか「兎虎兎」みたいな
キャラクターAとBを「ABA」と並べて書く「連結リバ」記法がメジャーだと思います。
その連結リバがC45で初登場していました。


[コミケット45カタログ P.264より抜粋]

TMNで「木根ウツ木根」と書かれています。

また、リバーシブルを⇔(両矢印)で表現している方もいました↓


[コミケット45カタログ P.153より抜粋]

その他、記号などを用いずに「リバーシブル有」と書いてみたり
この年はリバの書き方をいろいろと模索している時期だったようです。

女体化表記

1993年は初出の表記が多いですね。
女体化の表記もこの年に初登場しています。

[コミケット44カタログ P.154より抜粋]

「当❤伸(♀)」と書かれています。
自嘲気味に汗マークがついてるのが可愛らしい。

女体化自体は以前からありましたが、カップリング表記に
組み込まれたのはこれが初めてです。

93-3:作品別ランキング

どんな作品が(カップリング表記的に)流行っているのか見ていきます。

順位 C44 表記数 構成比 C45 表記数 構成比
1 サムライトルーパー 775 25.9% サムライトルーパー 580 17.6%
2 サイバーフォーミュラ 517 17.2% 幽遊白書 468 14.2%
3 幽遊白書 251 8.4% サイバーフォーミュラ 372 11.3%
4 キャプテン翼 218 7.3% SLAMDUNK 308 9.3%
5 光GENJI 164 5.5% キャプテン翼 207 6.3%
6 聖闘士星矢 135 4.5% 炎の蜃気楼 158 4.8%
7 ドラゴンボール 106 3.5% 光GENJI 138 4.2%
8 炎の蜃気楼 94 3.1% 聖闘士星矢 113 3.4%
9 SLAMDUNK 84 2.8% ドラゴンボール 105 3.2%
10 SMAP 39 1.3% セーラームーン 57 1.7%

トルーパーが4年連続で首位をキープ!

1990年から続くサムライの時代に待ったをかけた
黒船サイバーフォーミュラをもってしてもトルーパーの牙城は崩せず。
そこに週刊少年ジャンプの薩摩と長州こと
『幽遊白書』と『SLAMDUNK』が同盟を組んで襲いかかる!
みたいな展開ですね。

それにしてもトルーパーは本放送後にOVAは出ているとはいえ
80年代の作品がここまでトップジャンルとして人気があるのはすごいですね。
サークルカットを見てるだけで、みんなから愛されてる様子が伝わってきます。

ミラージュにセーラームーン

注目作品としては、じわじわと人気が出てきている名作『炎の蜃気楼』。
そしてこれもまた伝説級の名作『美少女戦士セーラームーン』が遂にトップテン入り!
「クン×ゾイ」のBLカップリングも人気ですが、「レイ×亜美」「まこと×亜美」など
この時代には男性同士だけではなく、女性同士にもカップリング表記が使われていたことが分かります。
(初出はもっと前ですが、普及し始めたという意味で)

93-4:初めてカップリング表記が書かれた作品

この時代はかなり作品数が増加しています。

C44(1993年夏)

作品名 表記数 ジャンル
魍魎戦記MADARA摩陀羅弐 3 漫画
スプリガン 2 漫画
ハーメルンのバイオリン弾き 2 漫画
BASARA 1 漫画
ナニワ金融道 1 漫画
ハイスクール!奇面組 1 漫画
ペナントレース やまだたいちの奇蹟 1 漫画
ぼくの地球を守って 1 漫画
緑野原学園シリーズ 1 漫画

青年・少年・少女漫画と幅広いジャンルで出現。
少し遅い気もしますが、ぼく地球が登場してますね。
ハーメルンはアニメ化前です。

作品名 表記数 ジャンル
鉄人28号FX 5 アニメ
新ビックリマン 2 アニメ
勇者特急マイトガイン 2 アニメ
元気爆発ガンバルガー 1 アニメ

鉄人28号FXが出てきました。
「正人×三郎」が人気です。
勇者シリーズはマイトガインの時代へ。
まだ番組が始まったばかりなので、ブレイクはこの後です。

作品名 表記数 ジャンル
ファイナルファンタジー5 6 ゲーム
ドラゴンクエスト5 2 ゲーム
餓狼伝説シリーズ 2 ゲーム
ファイアーエムブレム外伝 1 ゲーム

ドラクエ・FFは5の時代です。
ビアンカかフローラかというよりヘンリーが人気。

そして格ゲーブーム真っ只中、カップリング界に餓狼伝説が登場。
シリーズとしては2で不知火舞とかキムが登場したあたりです。
1992年のアニメ化も影響してるかもしれません。

作品名 表記数 ジャンル
なんて素敵にジャパネスク 1 小説

小説はなんジャパだけ。

作品名 表記数 ジャンル
恐竜戦隊ジュウレンジャー 1 特撮
NIGHT HEAD 2 ドラマ
さすらい刑事旅情編 1 ドラマ
ダウンタウン 2 お笑い
SKIN 2 音楽
D'ERLANGER 1 音楽
DIE IN CRIES 1 音楽
LOUDNESS 1 音楽
M-AGE 1 音楽

個人的な注目は『NIGHT HEAD』。
当時は深夜番組とは思えない人気でした。

音楽ジャンルは黒っぽくなってきています。

C45(1993年冬)

作品名 表記数 ジャンル
BOY 2 漫画
俺はジュウベイ! 2 漫画
GS美神 極楽大作戦!! 1 漫画
アーシアン 1 漫画
グラップラー刃牙 1 漫画
ボンボン坂高校演劇部 1 漫画
マドモアゼル・モーツァルト 1 漫画
ロトの紋章 1 漫画
究極!!変態仮面 1 漫画
強殖装甲ガイバー 1 漫画
赤ちゃんと僕 1 漫画

夏に『ぼく地球』とくれば、もちろん冬には『赤僕』が!

そして『BOY』、『ボンボン坂』に『変態仮面』と、ジャンプは常に
新作をコンスタントに送り込んできています。

ガンガン枠では『ロト紋』にも注目です。

作品名 表記数 ジャンル
アニメ三国志 3 アニメ
疾風!アイアンリーガー 3 アニメ
忍たま乱太郎 3 アニメ

時の河については一旦置いておくとして
史上初の忍たま彗星が観測されています。
土井先生大人気。

作品名 表記数 ジャンル
SAMURAI SPIRITS 3 ゲーム
龍虎の拳シリーズ 1 ゲーム

格ゲーブームと言えばSNK!
夏の『餓狼伝説』に引き続き、『龍虎』『サムスピ』が登場しています。
このあと、KOFへの流れも楽しみですね。

作品名 表記数 ジャンル
富士見二丁目交響楽団 2 小説
逆宇宙ハンターズ 1 小説
浅見光彦シリーズ 1 小説
風の大陸 1 小説

『フジミ』が初登場。
↓を見ると、文庫化されたのは1994年とのことなので雑誌連載からでしょうか。
富士見二丁目交響楽団 - Wikipedia

作品名 表記数 ジャンル
五星戦隊ダイレンジャー 1 特撮
特捜ロボ ジャンパーソン 1 特撮
振り返れば奴がいる 13 ドラマ
水戸黄門 1 ドラマ
KinKi Kids 1 アイドル
Wコウジ 3 お笑い
130R 1 お笑い
access 3 音楽
LUNA SEA 3 音楽
BY-SEXUAL 1 音楽
ZI:KILL 1 音楽
レピッシュ 1 音楽

織田裕二無双第一弾が始まっています。
『振奴』こと『振り返れば奴がいる』が初登場で2桁表記。
ドラマジャンルはサークル数が多くないので、いきなりトップ作品に躍り出ています。

水戸黄門は意外とこの時期に初登場。
サークル自体は初期からありますが、カップリング表記が書かれるのは初。

音楽ジャンルは大物が登場してますね。

93-5:カップリング表記ランキング

名寄せしていない純粋な「カップリング表記」のランキングです。
書き方も含めて、どのカップリング表記が流行っているか見てみます。

C44(1993年夏)

順位 C44 表記数 構成比 作品
1 征当 94 3.1% サムライトルーパー
2 グー×ハー 67 2.2% サイバーフォーミュラ
3 ブー×修 55 1.8% サイバーフォーミュラ
4 A^2 55 1.8% 光GENJI
5 伸×遼 40 1.3% サムライトルーパー
6 蔵×飛 39 1.3% 幽遊白書
7 当征 37 1.2% サムライトルーパー
8 グーハー 37 1.2% サイバーフォーミュラ
9 健小次 37 1.2% キャプテン翼
10 31 1.0% 光GENJI

「征当」強い!
92年冬に続いての連覇です。
受攻逆転した「当征」も7位に入っていますね。

2位・3位はサイバーフォーミュラを代表する
2カップル(グー×ハー・ブー×修)が入ってきています。

「A^2」は「Aの2乗」の意味です。

C45(1993年冬)

順位 C45 表記数 構成比 作品
1 蔵×飛 66 2.0% 幽遊白書
2 征当 64 1.9% サムライトルーパー
3 直×高 57 1.7% 炎の蜃気楼
4 A^2 45 1.4% 光GENJI
5 ブー×修 41 1.2% サイバーフォーミュラ
6 グー×ハー 35 1.1% サイバーフォーミュラ
7 グーハー 32 1.0% サイバーフォーミュラ
8 征×当 30 0.9% サムライトルーパー
9 健小次 29 0.9% キャプテン翼
10 伸×遼 28 0.8% サムライトルーパー

冬になって順位が大変動!
「蔵×飛」が僅差でトップに躍り出ています。

そして3位にはランク外から炎の蜃気楼「直×高」がランクイン。
『炎の蜃気楼』は、カップリング表記の絶対数では6位に留まっていますが
その表記の1/3以上が「直×高」という一点集中型の作品になっています。
今で言えば『タイバニ』に近い形ですね。(タイバニは「兎虎」表記が3割)

そしてこの激動のランキングの中でも、しっかり9位をキープしている
「健小次」すごいですね。崩れません。

93-6:1993年まとめ

・×が半数近くまで普及
・リバ、女体化など新しい記法の模索
・『幽白』『スラダン』『ミラージュ』『セーラームーン』と新興勢力の躍進
・新興勢力が現れてもやっぱり『トルーパー』
・幽白と音楽系を中心にサークルカットが黒い

1993年はカップリング表記(記法)にしても作品にしても
80年代の影響力を脱して90年代独自の文化が台頭していく
機運が高まっている年でした。

それではまた次回、1994年版で!

次の記事

tarte41.hatenablog.com

【2013年総括】コミケカタログカップリング表記調査(第2回:カップリング表記別ランキング)

前回の記事に引き続き2013年のカップリング表記事情を見ていこうと思います。

【これまでの記事】
【2013年総括】コミケカタログカップリング表記調査(第1回)

13-4:カップリング表記別ランキング

カップリング表記のランキングです。
どんな表記(書き方)が流行ってるのかを見るために
あえて名寄せ(黄黒と黄瀬×黒子を合算など)はしていません。

カップリング表記の種類(全く同じ表記でも作品が違えば別カウント)は
17、078種類でした。
その中から今回は50位までご紹介します。

2013年合計(トップテン)

順位 表記 作品名 表記数 構成比
1 兎虎 TIGER&BUNNY 513 1.3% バーナビー 鏑木・T・虎徹
2 黄黒 黒子のバスケ 316 0.8% 黄瀬涼太 黒子テツヤ
3 青黒 黒子のバスケ 216 0.6% 青峰大輝 黒子テツヤ
4 青黄 黒子のバスケ 201 0.5% 青峰大輝 黄瀬涼太
5 火黒 黒子のバスケ 196 0.5% 火神大我 黒子テツヤ
6 高緑 黒子のバスケ 187 0.5% 高尾和成 緑間真太郎
7 虎兎 TIGER&BUNNY 184 0.5% 鏑木・T・虎徹 バーナビー
8 リヴァエレ 進撃の巨人 161 0.4% リヴァイ エレン
9 緑高 黒子のバスケ 156 0.4% 緑間真太郎 高尾和成
10 シンジャ マギ 143 0.4% シンドバッド ジャーファル

1位:兎虎(TIGER&BUNNY)

作品別では黒バスが1位でしたが、カップリング表記では
タイバニの「兎虎」がトップ!
以前調べたところではタイバニはカップリング表記のブレが大きい作品
だったのですが、それでも「兎虎」という表記が頭二つ抜けてます。
(ブレ:同じカップリングでも「兎虎」「兎×虎」「うさとら」など異なる表記が多い)

2位:黄黒 3位:青黒 4位:青黄 5位:火黒 6位:高緑(黒子のバスケ)

続けて2位から6位まで黒バスが席巻。
人気カップリングが分散していることもあって、首位は兎虎に譲ったものの
さすがは2013年のトップ作品。圧倒的な存在感です。

個別のカップリングについては語り尽くした感もあるので
ここでは細かくは触れません。

黒バスは主要キャラの名前に色が設定されているため
同じく色で表記される戦隊物(キョウリュウジャーなど)と全く同じ表記が
見受けられます。
※「青黄」は特命戦隊ゴーバスターズにも多い(12表記:325位)

主人公の黒子テツヤに絡んで、キセキの世代や相棒の火神っちが人気ですが
キセキでも無冠でもない高尾くんが大健闘。
今年発表されたジャンプ公式のキャラクター人気投票でも
相方の緑間くんを押さえて堂々3位という人気っぷり。
さすが「TMHSK」(高尾マジハイスペック彼氏)と言われるだけはあります。
「緑高」「高緑」の両方がトップテン入り。

7位:兎虎(TIGER&BUNNY)

7位は1位「兎虎」の受け攻めを逆転した「虎兎」。
虎徹さんの名前から「コテバニ」と呼ばれることもあります。(コテバニは69位)

8位:リヴァエレ(進撃の巨人)

8位は進撃の人気カップリング「リヴァエレ」。
前回も書いた通り、ほぼ冬コミだけのカウントでのトップテン入りは凄まじいです。

9位:緑高(黒子のバスケ)

チャリアカーだけど、こちらはリアカーチャリ。

10位:シンジャ(マギ)

10位は個人的に意外な結果。マギの「シンジャ」です。
私はアニメしか見てないのですが、この二人最近ほとんど出てきてないような・・・。

マギもタイバニと似て「1カップリング集中型」の作品です。
シンジャが飛び抜けて多く、その下は団子になっています。
タイバニとの違いとしては、逆カプの「ジャシン」が
相当少ない(4表記:1184位)ことでしょうか。

トップテンの記法について

記法としてはトップテン全てが「連結表記」。
しかも漢字2文字が多いです。
「漢字1文字で1キャラを示して、それを繋げる」のが
今のカップリング表記のトレンドのようです。

読む時の音としては、「きくろ」「かくろ」などの3音
または「うさとら」「しんじゃ」「たかみど」などの4音になっています。
(リヴァエレも音としては4音)

2013年合計(11位~20位)

順位 表記 作品名 表記数 構成比
11 赤黒 黒子のバスケ 131 0.3% 赤司征十郎 黒子テツヤ
12 英日 ヘタリア 127 0.3% イギリス 日本
13 エレリ 進撃の巨人 124 0.3% エレン リヴァイ
14 影日 ハイキュー!! 113 0.3% 影山飛雄 日向翔陽
15 青火 黒子のバスケ 109 0.3% 青峰大輝 火神大我
16 黄笠 黒子のバスケ 108 0.3% 黄瀬涼太 笠松幸男
17 エルリ 進撃の巨人 103 0.3% エルヴィン・スミス リヴァイ
18 米英 ヘタリア 91 0.2% アメリカ イギリス
19 猿美 K 89 0.2% 伏見猿比古 八田美咲
20 黒子受 黒子のバスケ 87 0.2% 黒子テツヤ

続けて11位~20位。

11位:赤黒(黒子のバスケ)

黒バスのラスボス、赤司征十郎がここで登場。
「全てに勝つ僕は全て正しい」と言いながらカップリングでも
人気投票でも黒子の後塵を拝してきた赤司先生ですが
今年の公式人気投票で遂にトップへ。
今後のカップリング模様にも変化があるかもしれません。

多重人格キャラですが、カップリング表記上での使い分けは
まだ見たことがありません。
(一人称の違いから、俺司/僕司と呼ばれているそうです)

12位:英日(ヘタリア)

12位は作品ランキング3位のヘタリアから島国コンビ「英日」が登場。
ファンの方からはよく「トップは米英じゃない?」と言われましたが
C84でもC85でもトップは英日でした。
オンリーイベントとかでは傾向が違うのかも知れませんね。

13位:エレリ(進撃の巨人)

13位は8位のリヴァエレの受け攻め反転版。エレリです。
反転すると「エレリヴァ」になるのかと思ったら「エレリ」が多いですね。
「エレリヴァ」は6表記で839位でした。

14位:影日(ハイキュー!!)

14位には4月からアニメ化のハイキュー!!から「影日」です。
「かげひな」と読みます。
黒バス風に言えば「烏野高校の光と影」
作品のW主人公カップリングがキッチリ上位に来ています。

黒バスでは、影側の黒子が受になってるのに対して
ハイキュー!!では逆転してるのも面白いですね。
(影山くんは「王様」とか言われる俺様キャラ)
きっとこの辺は「バスケとバレーの競技性の違い」みたいな観点から
BLに詳しい業界関係者の方が解説してくれると思います。

15位:青火(黒子のバスケ)

15位はまたまた黒バスから「青火」。
こちらは光同士のカップリングですね。
帝光中時代の光「青峰大輝」
誠凛高校での光「火神大我」
この二人に黒子が挟まれた形の「光サンド」は
14表記(277位)でした。

16位:黄笠(黒子のバスケ)

16位は「キセキ相棒組」から笠松くんが登場。
相方黄瀬くんとの「黄笠」は初期から人気のカップリングです。
改めて考えてみると、受けの笠松くんは三年生で主将という
下克上カップリングですね。

17位:エルリ(進撃の巨人)

17位は団長兵長コンビ。
そのまま「団兵」と呼ばれることもあります。
表記としては「エレリ」と見間違えやすいので注意。(自分が)

18位:米英(ヘタリア)

噂の「米英」。
ヘタリア特集の時に書きましたが、pixivでは国名は使わずに
キャラ名ベースで「アルアサ」と書かれます。(アルフレッド×アーサー)

19位:猿美(K)

名前で間違われやすいですが、「八田美咲」は男です。
元相棒で現在敵同士。しかも猿比古は美咲のストーカーという
公式が病気 公式イチオシのカップリング。
「みぃ(↓)さぁ(→)きぃ(↑)」と格ゲーのコマンドっぽく言うとそれっぽい。
主人公組や王様達を差し置いて一番人気のカップリング。

20位:黒子受(黒子のバスケ)

トップテンでも散々受けキャラとして登場した黒子っちが登場。
コミケの申し込みの際にメインとなるカップリングを書くように示唆されているからか
「黄黒中心黒子受」みたいな表記が多いです。

「黒子総受」は26表記:108位とこちらも人気です。

記法はやっぱり連結表記

19位まで全て連結表記。20位にようやく「受」表記が登場しました。
「×」は上位20位にも入ってないことになります。
漢字2文字が7割と、これも多い。

2013年合計(21位~30位)

順位 表記 作品名 表記数 構成比
21 紫氷 黒子のバスケ 85 0.2% 紫原敦 氷室辰也
22 小政 戦国BASARA 80 0.2% 片倉小十郎 伊達政宗
23 銀土 銀魂 79 0.2% 坂田銀時 土方十四郎
24 まこはる Free! 78 0.2% 橘真琴 七瀬遙
  空折 TIGER&BUNNY 78 0.2% キース イワン
26 雪燐 青の祓魔師 75 0.2% 奥村雪男 奥村燐
27 兎×虎 TIGER&BUNNY 72 0.2% バーナビー 鏑木・T・虎徹
28 木日 黒子のバスケ 70 0.2% 木吉鉄平 日向順平
  うさとら TIGER&BUNNY 70 0.2% バーナビー 鏑木・T・虎徹
  音トキ うたプリ 70 0.2% 一十木音也 一ノ瀬トキヤ

ここまで来てようやく黒バスの支配が薄れてきました。
BASARA・うたプリといったゲーム原作組が登場です。

21位:紫氷(黒子のバスケ)

キセキの世代最後の一人、紫原は黒子とのカップリングではなく
陽泉のエレガントヤンキー「氷室辰也」とのカップリングが人気。
アニメではちょうど、氷室に紫原が殴られたところです。
あそこから紫原覚醒の流れは黒バス屈指の名シーンだと思います。

22位:小政(戦国BASARA)

戦国BASARAからは伊達家が登場。
このカップリングも表記パターンが多く、他にも
「双竜」(6表記:725位)
「伊達主従」(3表記:1636位)
「奥州主従」(2表記:2509位)
などがあります。
(どっちが攻かは分かりませんが)

23位:銀土(銀魂)

銀魂といえばこの二人。
銀魂では銀土・土銀がツートップです。
そういえばこの上にいる「伊達政宗」と「土方十四郎」は
中の人が同じ気がします。

24位:まこはる(Free!)

冬コミだけで24位と大健闘。Free!のトップカップリング「まこはる」です。
登場したての作品だからか、表記揺れが激しいカップリングでもあります。
連結表記だけでも
「まこはる」   (78表記:  24位)
「真遙」     (41表記:  61位)
「まこはるちゃん」( 4表記:1185位)
「マコハル」   ( 3表記:1636位)
「まこハル」   ( 3表記:1636位)
「真琴遙」    ( 1表記:5634位)
と6種類使われていました。

24位:空折(TIGER&BUNNY)

同数24位の空折。バディが絡んでないカップリングでは一番人気です。
ライジングでも折紙ロックハイのトリオが強調されていたので
今後も活躍が期待できます。

26位:雪燐(青の祓魔師)

ジャンプはジャンプでもジャンプスクエアからの登場、青エクブラザーズの雪燐です。
設定的にも鉄板のカップリングだと思います。
全く説明の余地がなくて困るレベル。

27位:兎×虎(TIGER&BUNNY)

1位の兎虎から記法違いが登場。
ここで初めて「×」表記が登場しました。
90年代前半では猛威を振るった「×」表記ですが
現在はだいぶ使用頻度が低いですね。

28位:うさとら(TIGER&BUNNY)

こちらも1位の兎虎の表記違い。
記法は同じ連結表記ですが、こちらはひらがなバージョンですね。
どう使い分けてるのかは気になるところ。

28位:木日(黒子のバスケ)

ようやく登場、誠凛先輩組。
公式人気投票でも二人の順位がかなり下がってて悲しいです。

28位:音トキ(うたの☆プリンスさまっ♪)

キャラクターとしてはヒロインの春歌が一番人気ですが
カップリングでは音トキがトップ。
寮が同室なので仕方ありません。
次のレンマサとは1表記差。

ひらがなバージョンが登場

「まこはる」「うさとら」と平仮名の表記が登場。
カップリングによって、漢字・平仮名・カタカナのどれがメインかは
異なるようですが、基本的には漢字の方が多いですね。

2013年合計(31位~40位)

順位 表記 作品名 表記数 構成比
31 レンマサ うたプリ 69 0.2% 神宮寺レン 聖川真斗
32 ダテサナ 戦国BASARA 65 0.2% 伊達政宗 真田幸村
33 家三 戦国BASARA 59 0.2% 徳川家康 石田三成
  佐幸 戦国BASARA 59 0.2% 猿飛佐助 真田幸村
35 黒研 ハイキュー!! 57 0.1% 黒尾鉄朗 孤爪研磨
36 土銀 銀魂 54 0.1% 土方十四郎 坂田銀時
  キセキ黒 黒子のバスケ 54 0.1% キセキの世代 黒子テツヤ
38 カヲシン エヴァンゲリオン 53 0.1% 渚カヲル 碇シンジ
  カカイル NARUTO 53 0.1% はたけカカシ うみのイルカ
40 櫂アイ ヴァンガード 51 0.1% 櫂トシキ 先導アイチ
  虎×兎 TIGER&BUNNY 51 0.1% 鏑木・T・虎徹 バーナビー

このペースで解説を書いて50位まで持つのかと思いつつ
とりあえずこのまま進めます。

31位:レンマサ(うたの☆プリンスさまっ♪)

うたプリが続いて、レンマサがランクイン。
こちらも寮が同室。
家柄から「御曹司組」「財閥組」とも言われるお二人です。

32位:ダテサナ(戦国BASARA)

ここからBASARAが続きます。
先陣を切るのは戦国BASARAの花形、伊達政宗と真田幸村のカップリング。
公式表記では「蒼紅」です。
幼少設定の場合は、それぞれの幼名を使って「梵弁」(5表記:907位)
と呼ばれます。(梵天丸×弁丸)
大河ドラマの「独眼竜政宗」が4月から再放送されるそうなので
「梵天丸もかくありたい」が楽しみです。

33位:家三(戦国BASARA)

いわゆる「関ヶ原」なコンビ。
二人の髪型から「▲▽」とも書かれます。
家族設定のものは「家族ヶ原」なんて言われたりもします。

33位:佐幸(戦国BASARA)

小政の伊達主従に対してこちらは「真田主従」。
どちらも下克上なのが面白い。

35位:黒研(ハイキュー!!)

ハイキュー!!としては影日に次ぐ2番人気。
ライバル音駒高校の主将とセッターです。
幼なじみなので仕方ない。

36位:土銀(銀魂)

こちらは土銀。
清々しいほどのケンカップルですね。
リバの「土銀土」(3表記:1636位)も見られます。

36位:キセキ黒(黒子のバスケ)

ちょっと特殊な表記。
「キセキの世代」というグループ×黒子テツヤ(個人)という構造になっています。
キセキ全員のこともあるし、その中の3~4人だけが登場することもあるそうです。
とにかく黒子くんの愛されっぷりが。

38位:カヲシン(新世紀エヴァンゲリオン)

なんだか一気に懐かしい気持ちになりました・・・。
90年代から連綿と続く王道カップリング「カヲシン」です。
最初期は一話分しか公式燃料がありませんでしたが
貞本版・新劇場版でこれでもかと投入されました。

それぞれでキャラ設定が違うため、別人扱いになってるケースもあります。
「Qカヲシン」など明記されてるものは別カウントしています。

38位:カカイル(NARUTO)

こちらも長い。伝統と格式のカカイルです。
主人公そっちのけで、中忍同士の組み合わせというのが面白い。
本誌でカカシはともかく、イルカ先生は年単位で見ないこともあるのにこの人気。
スゴいです。

40位:櫂アイ(カードファイト!!ヴァンガード)

このカップリングがBLなのかは「イメージ」次第。
「主人公の先導アイチがヒロインすぎる」と聞いてマンガ版を読んでみましたが
普通にヒロインでした。

40位:虎×兎(TIGER&BUNNY)

こちらは「×」を使ったコテバニ。
「×」表記はトップ50でタイバニしかありません。

2013年合計(41位~50位)

順位 表記 作品名 表記数 構成比
42 言切 Fate/Zero 50 0.1% 言峰綺礼 衛宮切嗣
43 紫赤 黒子のバスケ 49 0.1% 紫原敦 赤司征十郎
44 東西 ハイキュー!! 48 0.1% 東峰旭 西谷夕
  黒火 黒子のバスケ 48 0.1% 黒子テツヤ 火神大我
46 狛日 スーパーダンガンロンパ2 47 0.1% 狛枝凪斗 日向創
  主花 ペルソナ4 47 0.1% 主人公 花村陽介
48 東巻 弱虫ペダル 46 0.1% 東堂尽八 巻島裕介
  仏英 ヘタリア 46 0.1% フランス イギリス
50 日狛 スーパーダンガンロンパ2 45 0.1% 日向創 狛枝凪斗
  狡宜 PSYCHO-PASS 45 0.1% 狡噛慎也 宜野座伸元
  ユリルド テイルズオブエクシリア2 45 0.1% ユリウス ルドガー

これがラストです。
45~50表記ということは、1回のコミケで20サークル以上
見かけるレベルですね。

42位:言切(Fate/Zero)

Fate/Zeroからは「言切」がランクイン。
第四次聖杯戦争はこの二人の戦いでした。
ぶっちゃけストーカーですよね、言峰先生。

43位:紫赤(黒子のバスケ)

こちらはキセキ同士のカップリング。
赤司と仲がいいのは緑間っぽい気がしましたが
赤緑は17表記:202位でした。
赤司の開眼イベントのきっかけになったのがむっくんでしたね。

44位:東西(ハイキュー!!)

烏野のエースとリベロ。
名前も性格も対照的な二人です。
黒バスは黒子を中心にカップリングが回っていますが
ハイキュー!!は軸がなく、それぞれのカップリングが
独立して点在してるイメージですね。

44位:黒火(黒子のバスケ)

その黒バスから、光と影コンビの影攻め。
原作を読む限り、精神的な1on1では黒子優勢な気がします。
背番号に因んで11月10日は黒火の日と呼ばれているそうです。

46位:狛日(スーパーダンガンロンパ2)

「超高校級の幸運」狛枝くんと主人公日向くんのカップリング。
銀魂の銀土・土銀以上に、逆カプと人気が拮抗。

46位:主花(ペルソナ4)

ゲーム系特有の「主(主人公)」を使った表記。
主にデフォルト名がない場合に使われます。

アニメ版では主人公に「鳴上悠」という名前がついているため
「鳴花」の表記もあるそうです。(今回の調査では確認できず)
コミックス版も名前が違うので、特に設定上の拘りがなければ
主花が無難そうな気がします。

48位:東巻(弱虫ペダル)

アニメ放送中の弱ペダ。
キャラ人気としては主人公の坂道くんが人気ですが
カップリングでは「東巻」が一番人気。

「スポーツものでは同じ学校内のカップリングが強い」の法則がありますが
珍しく箱学と総北の学校クロスオーバーなカップリングが強い。
アニメの影響で順位がどう変動するかも楽しみですね。

48位:仏英(ヘタリア)

キャラ名でいうと「フラアサ」。
歴史的にはいろいろある両国ですが、仲良き事は美しいですね。

50位:日狛(スーパーダンガンロンパ2)

狛日とは2票差の接戦。
リバ表記で言えば「狛日狛」が2表記、「日狛日」が1表記ありました。
こちらも僅差!

50位:狡宜(PSYCHO-PASS)

元相棒、現在は監視官と執行官と立場が別れてしまった二人。
ぶっきら坊と冷静沈着マンの組み合わせはいつでも美味しいという典型。
2期が楽しみです。

50位:ユリルド(テイルズオブエクシリア2)

主人公のルドガーと、お兄さんユリウスの兄弟カップリング。
「クルスニク兄弟」(6表記:726位)という表記もあります。
受け攻め逆転の「ルドユリ」は5表記:907位。
原作未プレイですが、力関係が明確なカップリングのようです。

おまけ:カップリング表記ランキング(百合限定)

50位までに出てこなくてちょっと気になったので
女子同士のカップリングを抜き出してみました。

順位 表記 作品名 表記数 構成比
80 杏さや まどマギ 33 0.1% 佐倉杏子 美樹さやか
172 まどほむ まどマギ 19 0.0% 鹿目まどか 暁美ほむら
172 マリアリ 東方Project 19 0.0% 霧雨魔理沙 アリス・マーガトロイド

トップ3がこちらです。
まどマギと東方、さすが強い。

今年はここに艦これが入ってくるかも。
艦これも冬コミではかなりのサークル数でしたが
カップリング表記はほとんど書かれていなかったので
今年に入ってなにか変化があるのか楽しみです。

艦これの最高順位は「天龍田」(15表記:248位)でした。

さらにおまけ:カップリング表記ランキング(男女カップリング)

百合ときたら、男女カップリングも気になるところ。

順位 表記 作品名 表記数 構成比
67 トキ春 うたの☆プリンスさまっ♪ 38 0.1% 一ノ瀬トキヤ 七海春歌
95 沖神 銀魂 29 0.1% 沖田総悟 神楽
126 藍春 うたの☆プリンスさまっ♪ 24 0.1% 美風藍 七海春歌

うたプリからヒロイン春歌が登場!
乙女ゲームの面目躍如でしょうか。

沖神は・・・よく考えれば男女だった的な。
銀魂を読んでてあまり意識したことがなかったので
今後はチェックしてみます。
たしかに言われてみればケンカップル、なのかな。

そういえば、ぱっつぁんはどこに。
→(銀新が43表記:56位でした)

次回は「人気キャラクターランキング」の予定です

今回はイラストもなく、表と文字だけで延々とお送りしました。
おつかれさまでした。
申し訳ありませんが、次回もそんな予感です。

カップリング表記のランキングから大体人気キャラは予想出来ると
思いますが、ズラッと並べて見てると面白いかなーと。

名寄せした「カップリングランキング」も、出してみて
カップリング表記ランキングと結果が大きく変わるようなら
書いてみたいと思います。

ではまた!

【2013年総括】コミケカタログカップリング表記調査(第1回)

もう年度末とか彼岸とかいうお日柄ですが2013年の話です。
今回は2013年に行われたC84とC85のカップリング表記について見ていきます。

2013年のコミケ

カップリングの話に入る前に、まずは2013年のコミケについての基本情報を。

開催場所と参加人数

回数 季節 会場 日数 サークル数 参加人数
C84 2013 東京ビッグサイト 3 35,000 590,000
C85   東京ビッグサイト 3 35,000 520,000

サークル数・参加人数は公式発表の数字です。
開催場所がしばらく変わってないのでサークル数はいつも通り。
あんなに猛暑続きだった夏コミは過去最高の参加人数でした。

Webカタログが正式リリース

2012年冬コミ(C83)にベータ版がリリースされた『Comike Web Catalog』が
夏コミから正式版になりました。
これでコミケカタログとしては「冊子」「ROM」「Web」の三種類になっています。
今回の調査では、順次情報が更新されるWeb版は対象外(参考に見る程度)として
ROM・冊子版をベースにしています。

13-1:カップリング表記数

2013年 C84 C85 C84→C85  
全サークル数 69,840 34,920 34,920 0
表記サークル数 26,339 13,413 12,926 -487
表記サークル率 37.7% 38.4% 37.0% -1.4%
カップリング表記数 39,150 20,071 19,079 -992

ここでのサークル数はサークルカットの数でカウントしています。
公称より若干少ないですね。(予備?)

この表をザックリ言うと
1年間でコミケに参加した7万サークルのうち
4割弱の2万6千サークルが
なんらかのカップリング表記を書いている

ことになります。

カップリング表記の数としては、年間で約4万。
全サークル数と比べると平均0.6表記。
表記を書くサークルだけで見ると、平均1.5表記になります。


C84からC85の変化

冬コミでは表記サークル数、表記数ともに減少しています。
推測になりますが、主な要因は『艦隊これくしょん』の大躍進です。

夏コミのカタログにはタイミング的に載らなかった艦これが
冬コミでは1200近いサークル数で登場しました。
その影響で、他のほとんどのジャンルでサークル数が減少しています。

そして艦これは1200サークルもある中、カップリング表記を書いているのは
66サークル(6%弱)しかないというカップリング砂漠なので
全体としてカップリング表記が大きく減ることになりました。
1000表記近く減っていますね。

ジャンル数の詳細は「ジャンルコード別サークル数一覧」を出されているありらいおんさんの記事↓を
ジャンルコード別サークル数一覧(C79~C85)
ご参照ください。

13-2:記法別ランキング

カップリング表記の書き方についてのランキングです。
記法の簡単な解説はこちらの記事に。

2013年合計

順位 記法 表記数 構成比 最多表記
1 連結 24,197 61.8% 兎虎
2 × 8,141 20.8% 兎×虎
3 2,706 6.9% 黒子受
4 固有 910 2.3% 瀬戸内
5 721 1.8% USA*UK
6 579 1.5% 霊夢と魔理沙
7 425 1.1% 兎❤虎
8 323 0.8% 楽俊&陽子
9 259 0.7% S/J
10 167 0.4% 皆守+葉佩

今は圧倒的に連結表記が多いです。
pixivのタグは概ね連結表記で書かれていますので
近年はその影響もあるのかなと考えています。
トップの「兎虎」はタイバニですね。

カップリング表記と聞くとまず思いつきそうな「×」表記は
20%程度の使用率。
ここでもタイバニの「兎×虎」ですね。強い!

そして受キャラと言えばこの人。
黒バスの主人公、黒子先生が満を持しての登場です。

ここまでの上位3記法で概ね9割をカバーしています。

「受」はあるけど「攻」は?というと、ランク外の13位でした。
コミケの配置自体が受を基準に行われているということもあってか
受を中心にカップリング表記業界は回っている印象です。

続いて作品ごとにマチマチな「固有」表記では
戦国BASARAから「瀬戸内」がトップ。
他にも「バディ」「サブマス」「悪友」「通行止め」「光サンド」などが
多く使われています。

先日、ニコニコ学会のデータ研究会で

*は×と同じとして取っていらっしゃるのでしょうか?

という質問を頂きましたが、こんな感じで別にカウントしています。

一方で、「v」と「❤」は区別がつきにくいので合算しています。

最近は「/」がだいぶ普及してきています。
海外ドラマや洋画ジャンルではかなり高い使用率になっています。
「S/J」はBBCのSHERLOCKで「シャーロック×ジョン」ですね。
海外では「攻/受」の順番をあまり意識してないと
なにかの記事で読んだ気がしますが、日本で使う際は「攻/受」が多い印象です。

C84からC85の変化

順位に全く変化がないので省略します。
構成比もほぼ同じ。

13-3:作品別ランキング

作品別のカップリング表記数ランキングです。
シリーズものの作品は極力分割していますが、登場人物が引き継ぎの続編などで
区別がつかない場合は合算しています。
(例えば戦国無双は1なのか2なのかとか分類が難しいので全部合算)

また、実写化された作品は原作とは別にカウントしています。
例えばテニスの王子様とテニミュは文脈が違うと思うので
それぞれ別作品として扱っています。(ドラマ化された『ROOKIES』なども)

作品数としては2013年全体で1833作品ありました。

2013年合計(トップテン)

順位 作品名 表記数 構成比
1 黒子のバスケ 3,940 10.1%
2 TIGER&BUNNY 1,683 4.3%
3 ヘタリア 1,353 3.5%
4 戦国BASARA 1,270 3.2%
5 うたの☆プリンスさまっ♪ 1,000 2.6%
6 ハイキュー!! 909 2.3%
7 進撃の巨人 905 2.3%
8 テニスの王子様 901 2.3%
9 マギ 775 2.0%
10 銀魂 726 1.9%

黒子のバスケ モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

黒子のバスケ モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

1位は圧巻。黒子のバスケです。
1800以上の作品がある中で10%を占める怪物作品。
2位とダブルスコアを達成しています。
ここまで目立つとミスディレクションが効かなくなるはず。
TIGER&BUNNY(1) (角川コミックス・エース)

TIGER&BUNNY(1) (角川コミックス・エース)

その2位のタイバニはオリジナルアニメで唯一のトップテン入り。
本放送が2011年の作品ですが、息が長いです。
待望のライジングが公開されて、カップリング模様にも変化があるかも?
(バディ最強は揺るがないと思いますが)
[asin:B0098ILJPK:detail]
3位はこれもまた息が長いヘタリア。
サークル数はかなり減ってきていますが、堂々の1000表記オーバーです。
「島国」が大人気。
Kindle版って1・2巻がまとまってるんですね。

戦国BASARA4 (通常版) - PS3

戦国BASARA4 (通常版) - PS3

うたの☆プリンスさまっ♪All Star 通常版 - PSP

うたの☆プリンスさまっ♪All Star 通常版 - PSP

4位・5位はゲームから。
ゲーム(歴史)とゲーム(恋愛)ジャンルをそれぞれ代表する作品が
トップテンに入ってきました。

BASARAは今年4も発売されて根強い人気。
舞台版のカップリングも見かけます。
「伊達主従」が人気。

うたプリは今や乙女ゲームを代表するタイトルの一つ。
2015年にはアニメの3期が予定されています。
ヒロインの春歌が人気で、プリンスさま達との男女カップリングが多いです。
美風藍をはじめ、先輩達も人気があります。

ハイキュー!! 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ハイキュー!! 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

6位は『ハイキュー!!』。
こちらはこの春からアニメ化ですね。
アニメ化前でこの人気はすごいです。

音駒の黒尾くんと、黒バスの黒子くんが「黒」で被ってるので
省略するときは注意が必要です。(黒受より黒尾受が無難)
↓詳しくはこちらに
【C85調査】バッティングしてるカップリング表記 - あまあまくろにくる

進撃の巨人(1) (週刊少年マガジンコミックス)

進撃の巨人(1) (週刊少年マガジンコミックス)

7位は兵長祭りの『進撃の巨人』。
え、7位なの?ってかんじですが、
これも艦これと同じで夏コミには間に合わなかった勢です。

夏コミにも原作ベースのサークルはありましたが、4月からのアニメを受けて
冬コミで一気に増えました。
詳細はこの後のコーナーで。

テニスの王子様 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

テニスの王子様 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

8位は『テニスの王子様』。
前世紀から続く老舗作品です。
『新テニスの王子様』とは区別が難しいので合算しています。

カップリング表記では「謙光」、学校別では幸村精市率いる
王者立海の人気が高いです。

ちなみにテニミュは49表記で108位タイでした。
「ワシのカップリング表記は百八まであるぞ」みたいな。

マギ(1) (少年サンデーコミックス)

マギ(1) (少年サンデーコミックス)

9位はサンデーから『マギ』がランクイン。

人気カップリングはダントツで「シンジャ」(シンドバッド×ジャーファル)。
カップリングの中心地はシンドリアで、八人将も人気が高いです。

アニメの2期がちょうど放送中です。
モルさんの出番をもっと。

銀魂 モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

銀魂 モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

10位は『銀魂』。
これも10年以上連載してる老舗ですね。
この作品のせいで「こんどう」と入力すると「近藤勲」に変換されるように。
3回アニメ化されています。

トップの黒バスを含め、トップテンの4作品をジャンプ作品が占めています。

2013年合計(11~20位)

順位 作品名 表記数 構成比
11 687 1.8%
12 Free! 532 1.4%
13 東方Project 510 1.3%
14 家庭教師ヒットマンREBORN! 500 1.3%
15 ワンピース 477 1.2%
16 Fate/Zero 476 1.2%
17 忍たま乱太郎 456 1.2%
18 青の祓魔師 439 1.1%
19 K 398 1.0%
20 NARUTO 385 1.0%

突然雰囲気が変わって、某J事務所の嵐が11位にランクイン。
個人的には普段2次元にいることが多くて実感がありませんが
相当な人気ですね。
ジャンプの看板作品『ワンピース』『NARUTO』より多いとは思いませんでした。

Free! 1 [Blu-ray]

Free! 1 [Blu-ray]

12位の『Free!』は冬コミからの参戦でこの順位はさすが。
アニメ2期も決まったとのことで、しばらく上位で見かける作品になりそうです。
まこはる大人気。
[asin:B00CXNASKY:detail]
13位は『東方Project』。
カップリング表記を書いてるサークルの比率こそ少ないものの
サークル数がとにかく多いですね。(2開催で約4700サークル)
ほとんどが女性キャラなので、基本百合カップリングです。
家庭教師ヒットマンREBORN! モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

家庭教師ヒットマンREBORN! モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

14位は、独立ジャンルからジャンプ(その他)へ移行した『リボーン』。
2012年に連載が終了し、サークル数も減少傾向にある中
かなり健闘しています。
カップリング表記の書き方が特殊なので、どこかで特集を組みたいと思います。
ONE PIECE モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ONE PIECE モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

15位も同じくジャンプ(その他)へ移行した『ワンピース』。
名前のあるキャラの数ではトップクラスの作品ですが
カップリング表記に登場するキャラはかなり限定されてます。
Fate/Zero(1) (角川コミックス・エース)

Fate/Zero(1) (角川コミックス・エース)

16位には2011~12年のアニメ化で火がついた『Fate/Zero』がランクイン。
「言切」「言ギル」「イスウェイ」が人気です。
キャスター組もいいですね。
落第忍者乱太郎(1) (あさひコミックス)

落第忍者乱太郎(1) (あさひコミックス)

17位は周期的にブームが訪れるという『忍たま』。
「鉢雷」「こへ滝」など上級生が人気のようです。
青の祓魔師 リマスター版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

青の祓魔師 リマスター版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

18位は『青の祓魔師』。
2011年のテレビアニメ化で人気化。
翌年の2012年には劇場版も公開されました。

青エクの元になった読み切り作品『深山鶯邸事件』との
クロスオーバーカップリングも見られます。(「夜雪」「夜燐」など)

K vol.1 [Blu-ray]

K vol.1 [Blu-ray]

19位はオリジナルアニメの「K」。
アルファベット一文字という検索泣かせのタイトルです。
カップリング人気は圧倒的に「猿美」(伏見猿比古×八田美咲)。
ヤンデレというかストーカーというか、とにかく「みぃさーきー!」
NARUTO―ナルト― モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

NARUTO―ナルト― モノクロ版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

20位はこれもジャンプ(その他)へ移行した「NARUTO」。
原作も最終決戦なうです。ガイ先生が頑張ってます。
人気カップリングはやっぱり「カカイル」。

2013年合計(21~30位)

順位 作品名 表記数 構成比
21 青春鉄道 360 0.9%
22 弱虫ペダル 293 0.7%
23 オリジナル 290 0.7%
24 Fate/stay night 265 0.7%
25 ペルソナ4 257 0.7%
26 VOCALOID 254 0.6%
27 PSYCHO-PASS 252 0.6%
28 ポケットモンスターBW 235 0.6%
29 獣電戦隊キョウリュウジャー 194 0.5%
30 デュラララ!! 192 0.5%

青春鉄道 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

青春鉄道 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

21位は『青春鉄道』。
鉄道車両ではなく、「鉄道路線」の擬人化マンガです。(武蔵野線とか宇都宮線とか)
その特性上「鉄道・旅行・メカミリ」ジャンルに配置されています。
オリジナルの擬人化なのか、青春鉄道の二次創作なのかが明記されてない場合も
ありますが、空気を読んで分類しています。
(サークルカットにもぜひ明記をお願いしますm(_ _)m)
弱虫ペダル 1 (少年チャンピオン・コミックス)

弱虫ペダル 1 (少年チャンピオン・コミックス)

22位はアニメ化で今まさに盛り上がってる『弱虫ペダル』。
夏コミでの躍進が期待できます。
巻島先輩が大人気。


23位はオリジナル(一次創作)。
最近はオリジナルでもカップリング表記を書いてるんですね。

Fate/stay night(1) (角川コミックス・エース)

Fate/stay night(1) (角川コミックス・エース)

24位はFateのステイナイトの方。
新アニメ化が楽しみです。
「士言」「槍弓」が人気。
「槍」「弓」などクラス名で表記するときは、Fate/Zeroとの区別のため
「五次槍」と書かれます。(第五次聖杯戦争のランサー)

「言峰綺礼×ギルガメッシュ」は、Fate/Zeroの場合「言ギル」
ステイナイトの場合「神金」(神父×金ぴか)と書かれることが多いようです。

ペルソナ4 (1) (電撃コミックス)

ペルソナ4 (1) (電撃コミックス)

25位も続けてゲーム原作から「ペルソナ4」がランクイン。
ほとんどのカップリングに主人公が絡んでる愛されっぷりです。
カイト V3(KAITO V3)

カイト V3(KAITO V3)

26位はVOCALOID。
カイト絡みのBLカップリングが人気です。
PSYCHO-PASS サイコパス VOL.1【Blu-ray】

PSYCHO-PASS サイコパス VOL.1【Blu-ray】

27位はオリジナルアニメの「PSYCHO-PASS」。
虚淵さん案件ですが、キャラクター原案をリボーンの天野明さんが
手がけていたこともあり、そのルートでのファンも。
今年は2期と劇場版が予定されてるので、注目です。
ポケットモンスターブラック2

ポケットモンスターブラック2

28位はポケモンからBW。
アニメ版(ベストウィッシュ)とゲーム版(ブラック・ホワイト)が
区別がつかなかったので合算です。
カップリングで言えば、なんといっても「サブマス」こと「サブウェイマスター」。
ノボリ・クダリのコンビですが、「クダノボ」が人気のようです。
記号を使って「▽▲」と表記されることも多いです。
スーパー戦隊シリーズ 獣電戦隊キョウリュウジャー VOL.1 [Blu-ray]

スーパー戦隊シリーズ 獣電戦隊キョウリュウジャー VOL.1 [Blu-ray]

29位はスーパーヒーロータイムから『獣電戦隊キョウリュウジャー』。
戦隊物のカップリングは基本的に色で書かれています。
キョウリュウジャーでは「赤黒」「赤金」が人気のようです。
デュラララ!! 1巻 (デジタル版GファンタジーコミックスSUPER)

デュラララ!! 1巻 (デジタル版GファンタジーコミックスSUPER)

  • 作者: 成田良悟(電撃文庫『デュラララ!!』),ヤスダスズヒト,茶鳥木明代
  • 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
  • 発売日: 2012/03/12
  • メディア: Kindle版
  • この商品を含むブログを見る
30位は電撃文庫の『デュラララ!!』。
作品の舞台から「池袋」と呼ばれたりもします。

最近テレビアニメの新シリーズも発表されて、再度注目が集まってきています。
(個人的には読み直さないとストーリーがうろ覚えで・・・)
カップリング的には圧倒的「シズイザ」です。
通称、24時間戦争コンビ。「い~ざ~やー!」

C84からC85の変化

夏コミから冬コミへのカップリング表記数の変化を見てみます。
冬コミの順位がベースです。

C85順位 作品名 C84 C85 増減 順位
1 黒子のバスケ 1,962 1,978 16
2 進撃の巨人 32 873 841 ↑↑
3 TIGER&BUNNY 932 751 -181
4 ヘタリア 775 578 -197
5 戦国BASARA 707 563 -144
6 Free! 532 532 ↑↑
7 うたの☆プリンスさまっ♪ 548 452 -96
8 ハイキュー!! 480 429 -51
9 テニスの王子様 491 410 -81
10 銀魂 366 360 -6

トップは黒バスがキープ。
進撃がアニメの大ヒットで急上昇。
Free!が初登場で堂々6位にランクインしています。

この2作品の影響&表記数の減少で、他が順次ランクダウンしています。
その中で銀魂は表記数もほぼ同じで10位をキープしてる所がスゴいですね。

C85順位 作品名 C84 C85 増減 順位
11 マギ 439 336 -103
12 378 309 -69
13 東方Project 237 273 36
14 家庭教師ヒットマンREBORN! 295 205 -90
15 ワンピース 273 204 -69
16 忍たま乱太郎 253 203 -50
17 青春鉄道 166 194 28
18 獣電戦隊キョウリュウジャー 9 185 176
19 NARUTO 205 180 -25
20 弱虫ペダル 118 175 57

11位以降では、『東方Project』『青春鉄道』『キョウリュウジャー』『弱虫ペダル』が
表記数と順位を伸ばしています。

特に『弱虫ペダル』はアニメ化もあって、今まさに伸びてる作品ですね。
春コミでもかなりのサークル数だったと聞いています。

今回はここまで

今回は作品別までお送りしました。
次回からは「カップリング表記別ランキング」「人気キャラクターランキング」
「ジャンル別傾向」などを見ていきたいと思います。

ではでは!

ニコニコ学会βデータ研究会でカップリング表記の発表をしてきました

先日こちら→第四回ニコニコ学会βデータ研究会(3月8日)
で↓こんな発表をやらせて頂きました。

資料はSlideShareとかにupして終了かなと思っていましたが
内容的に補足がないとさっぱりな気がするので、こちらで。
ニコ生・Twitter・当日頂いたコメント用紙の質問にも
回答しながら振り返ってみようと思います。

※発表当日は実際のサークルカットを映していましたが、ここでは隠しています
 (学術目的の引用範囲だと思いますが、念のため)

オープニングセレモニー


テンプレ通り、自己紹介を。
最近「カップリング表記研究家」を名乗り始めました。


15分と言いながら20分以上やってました。てへぺろ。

事前のTwitterを見ていたら、参加者は男性が多そうだったので
「カップリング表記とは」的な確認を最初に入れてみました。

1.カップリング表記って?


辞書っぽく書くとこうですが、実際に見てみたほうが
ピンと来るかなと↓


『進撃の巨人』のカップリング表記です。
当日の反応を見ても、黒バスより進撃の方が通りがよい感じ。

↓構造を見てみると

「攻キャラ」「記号」「受キャラ」が基本構成です。
ここでは一番メジャーな「×」を書いていますが
この記号部分に「+」とか「❤」とか「&」とかが入ったりします。

他にもいろんなパターンが↓

「記号」を省略して「攻キャラ」と「受キャラ」の名前を繋いだ『連結表記』です。
pixivのタグもほとんどこのパターンですね。
日常生活では、話し言葉にしても、フリック・キーボード入力にしても
記号をあえて書いたりしないのでは?と思います。
(「×」を使うときは、強調したい時)


「攻キャラ」が省略されている『受表記』。
当日はFree!の『松岡凛』として紹介しましたが、Fate/stay nightの『遠坂凛』とか
モバマスの『渋谷凛』も同じ「凛受」ですね。


タイバニから。
「攻キャラ」も「記号」も「受キャラ」も書いてないけど
どの二人のことかが分かる『固有表記』です。
実際には例示した「バディ」よりも「兎虎」「虎兎」もしくは「リバディ」の方が
圧倒的に多く使われています。
その辺りに左右(攻め受け)を意識する文化が表れているのかなと思います。

今回のデータ研究会では「百合ネットワーク」の発表もあって、
左右の可換性(交換法則を満たすか)についても触れられていました。
時代による変化もあると思いますが、どこかで改めて考察したいですね。

当日会場で頂いたコメント↓

高緑も緑高も好き、緑高緑、女体化でもなんでも良いので
「チャリアカー」は便利ですね。

イグザクトリー!
固有表記は大抵、複数のカップリング表記を包含した表記になっています。
例えば戦国BASARAの「瀬戸内」(長曾我部元親と毛利元就の固有表記)も、
「チカナリ」と「毛長」のどちらにも使える便利な表現ですね。
このあたりもまた改めて。


です。
この4つ押さえてればほぼ掴めます。
ニコ生のコメントで「残りの一割は?」という話がありましたが
『×表記』の記号部分が「❤」になってたり「+」になってたり「→」とかもありますね。
あと数は少ないですが「攻」も。

会場コメント↓

*(アスタリスク)は×と同じとして扱っていらっしゃるのでしょうか?

鋭いご質問です。
別で扱っています。
先ほどの4大表記の次に多いのが「*表記」です。(2013年実績で2%弱の使用率)
Excelなど表計算ソフトの影響が大きいのかなと考えています。

2.こんな調査をしています


・この文字列はカップリング表記か?
・何の作品か?
の2つを判断してペコペコ手打ちしてます。
作品名に関しては概ねGoogle日本語入力さんがデフォで対応してくれてます。
マイナー作品とかは辞書登録。


まだこれしか調査できてないという現実。
2000年代がすっぽり抜けてます。


すごい時間かかるけど、OCR(光学文字認識)では難しいという話。
なんとたまたま会場にOCRの会社の方がいらっしゃってました↓

OCRの会社にいますが、イラストと文字の判別は確かに無理です。
白文字の時点で無理です。
120万サークルガンバレ!楽しみにまってます!

図らずとも裏付けが取れてしまいました。
応援ありがとうございます!

なので人の目は優秀ですねということで、その手法を↓

『俺CR』(俺文字認識)と呼んでいます。
目grepとかの仲間ですね。

↓一方で


なかなかブログで書けないデリケートな話を。


ここでは具体例をいくつか。
J事務所さんとかスポーツ関係とか。
「仲間にだけ伝わるように」という明確な指針があるので
全ジャンルを横断して研究するのが難しい部分です。


とはいえ、無視できない量があります。


なので、ソーシャルな手法も含めて解読作業を進めています。

3-1.データで見るカップリング表記の今(2013年)



サークルカットにカップリング表記を書くサークルは全体で約4割弱ですが
女性に人気の作品だと9割近いです。⇒以前の記事参照
サークル数の多い『東方Project』『艦隊これくしょん』の表記率が低いので
全体で見ると均されてきますね。
2013年のまとめ記事はこの後書く予定です。


2サークルありました。
プロ野球とゲーム(恋愛)です。


連結表記が圧倒的ですね。
この3表記でほぼ9割。固有表記を含めると9割を超えます。


全体で1800作品ある中、黒バスだけで1割。圧倒的です。
2位のタイバニに2.5倍の差があります。
ヘタリアはかなりサークル数が減ってきている印象ですが
表記数としてはまだまだ多いですね。


圧倒的な黒バス無双の中、2013年のトップ表記はタイバニの「兎虎」!


それが大きいと思います。
以前の記事で調べた時も、表記に登場するキャラが
タイバニ25人に対して黒バス47人と倍近い差があります。
単純な組み合わせで考えると2乗ですから、4倍近い差になります。

タイバニは作品としてもこの2人にスポットを当てた構成になっているので
表記が多くなるのは必然かなと思います。
とはいいつつ、それを踏まえてもバディ愛への熱量はものすごいものを感じます。

3-2.データで見るカップリング表記の歴史(1980年代~)


今度は歴史の話。

コミケカタログの誕生した1982年から『連結表記』は存在しました。
実に32年前です。
リンかけの「スコヘル」(ドイツチームのスコルピオン×ヘルガ)を例に挙げてます。
名前の頭2文字だけを持ってくる所とか、今と全然変わりませんね。

攻受も29年前からありました。
会場コメント↓

まさか私が生まれる前に「受と攻」という表現は
すでに存在したなんて・・・

20代以下の方にとっては「受先輩」「攻先輩」ですね。

カップリング表記といえばの『×表記』も27年前に登場。
時代を反映してか、聖闘士星矢とキャプテン翼で使われていました。
別の記事でも書きましたが、キャプテン翼での使用頻度は低く
『×表記』の発展は聖闘士星矢・サムライトルーパーが担っていきます。


ぎっちょん。

80年代に流行ってた表記は『×』でも『攻』でも『受』でも『連結』でもなく
『❤・&』でした。


ターニングポイントは1991年夏。
ここで『×表記』が『❤表記』を抜き去りトップに躍り出ます。

しかし2013年は『連結表記』の圧勝。ということは↓

調査結果はComingいつか!

4.余談



今回は時間がなくキャラ別にまで踏み込めなかったので
機会を改めてどこかでお話出来ればと思います。
あとは海外のスラッシュの話ですね。


みたいな話とか。



作品別で黒バスがトップだったことを踏まえて
ジャンプっぽく終了!
おつかれさまでしたー。

↓質疑応答の間、見せてたスライド

さっき黒バス10%ですごい!って言ってたら
キャプ翼47%って・・・!

当日ご参加の皆様、ニコ生を見てくださった方々も
ご清聴・コメントありがとうございました!

関連リンク

告知 → 第四回 ニコニコ学会β データ研究会 with 創造的生活者COI-T(3月8日)
まとめ → 第4回 ニコニコ学会β データ研究会 まとめ #ニコニコ学会 - Togetterまとめ
ニコ生 → http://live.nicovideo.jp/watch/lv171793289
     ※1:50頃に出てます。放送から1週間くらいで消えるっぽい